木に呼ばれて山口県に行ったお話 | 運の良い座敷童子的な生き方

運の良い座敷童子的な生き方

運の良い経理事務。 神話ファン。星読みをしています。

こんにちは。

このブログは不思議なことを呟いていたり、参拝日記を付けております。


前回はこちらから。


昨日の土曜日はとても悲しいことがありました。





とあるに久しぶりに呼ばれて、3時間かけて山口県下関市に向かったのです。





その木には神様が宿っていました。

間違いなく、それは日本一のクスノキだったのです。



これは私の携帯に残っていた2017年5月のクスノキの写真です。





山口県下関市の川棚のクスノキ。





「どうしても行きたい場所があるの!」

と当時旦那にせがみ、

この時もはるばる3時間もかけて家族で向かったのです。





たくさんの子供たちや家族連れに囲まれた、川棚のクスの森。





クスノキは見たこともないような逞しい枝が、50メートルにも渡り四方八方に伸びて、まるで森のように空をおおっていました。





感動で震えました。





子供たちは木に触れたり、根元で遊んでいたり、どの家族もとても楽しそうでした。





こんなに大きな、あらゆる方向に伸びたクスノキは一度も見たことがなかったのです。





樹齢1000年以上、国の天然記念物に指定されています。





日本三大樟樹のひとつです。





その四方八方に伸びた珍しい樹形は、ヤマタノオロチにすら例えられています。





4年ぶりの再会に、私はワクワクと高速を走らせて向かいました。




すると。



公園の空気がガラリと変わっていました。





ネットで覆われ、中に入れないようになっていました。




え?



枝が枯れている❗️





どうして?





あんなに逞しい枝だったのに。



すると、経緯が書かれた看板がありました。





衰退から再生へ、と書かれています。





数年前に、突然全ての葉が落ち、根本が腐ってしまったそうです。





現在は何度目かの土壌改善作業により、枝分かれした太い幹が何とか再生して、葉を茂らせているのです。





文化庁と山口県が頑張ってくれているようですが、現在、クスノキはまだ予断を許さない状態のようなのです。




原因は公園化による盛土による、根元の酸素不足からだと指摘されています。





環境の急激な変化を避けるため、盛土の撤去をできないそうです。





山梨県にある日本最古の神代桜も同じ盛土のせいで、瀕死の状態になりました。


※神代桜(山梨県北杜市の実相寺)




神代桜は日本武尊(ヤマトタケル)が植えたとされる桜ですが、土壌改良により、何とか一命を取り留めました。





日蓮すらも樹勢の祈願をしたあの神代桜と同じことを、川棚のクスノキにもしてしまったと言うのでしょうか?



根が腐っても、まだこんなに逞しい幹なのに。





明らかに普通のクスノキではありません。





そう、が宿っているのです。





前は枝の上にいるなあと思いましたが、もう少し下まで降りて来ているようです。



強い木は人を呼びます。





皆さんはに登りたくなったことはありませんか?





すると、そこに大きなが待っていたことはありませんでしたか?


温泉神社 参拝



このクスノキも神が宿るとして、社も建てられています。




戦国武将の愛馬がこのクスノキの根元に埋葬され、慰霊碑も建てられています。




そう、川棚のクスノキは御神木なのです。



どうぞクスノキが再生しますように。



公園は誰ひとりおらず、静まり返っていました。



下関から離れた場所なので、観光客が向かうことはあまり無いかもしれません。




でもまだ諦めません。

がんばれ、川棚のクスノキ。





地元の方もそうとうショックだと思います。

私も衝撃に震えました。





山口近郊の方、広島、九州の方、どうぞ会いに来てください。



「よく来たね」


誰一人いない公園で、クスノキは待ってくれています。





※応援してくださると嬉しいです。