新自由主義は倫理観においてはアメリカの右派の思想であるキリスト教原理主義の純潔主義や家族愛、郷土愛等が反映されるため一見すると普通の保守思想に見えます。
しかし、政策面においては極端な小さな政府、自由化、規制緩和によって日本の社会構造を強烈に構造改革しようとする革新(左翼)でもあるのです。日本社会を革新してアメリカ化しようとしているのです。
新自由主義と愛国保守、このコンビは一見矛盾しますが実は非常に相性がいいのです。まず、過激な規制緩和、自由化、構造改革によって日本の共同体はバラバラにされ人々は砂粒のように粉々にされます。すると人々は共同体を求めて保守化し、愛国を前面に打ち出す新自由主義者の政治家に騙されるようになるのです。そしてますます、構造改革は進んでいきます。すると人々はますます右系化してさらに過激な愛国政治家を求めていきます。日本でも小泉改革以降右系化が進んだなんて言われています。実際、小泉純一郎元総理は靖国に行きましたが、愛国保守でしたでしょうか?
●愛国保守を偽装する新自由主義の政治家の見分け方
これは行動や言動を見て判断するしかないでしょう。彼らは非常に両極端な意見を言うため矛盾が生じます。過激な愛国主義と構造改革等の国家破壊策です。しかし、愛国主義は餌に過ぎません。保守の人は愛国的な政治家を見ると「○○さんを信じる、俺は経済のことは分からねえ。」と丸投げにする傾向が有るように思います。そこを連中は狙って来ているのです。
もう一点彼らは非常に連携のとれた動きをします。つまり"仲がいい"のです。今回の黒田総裁誕生も安倍総理のリーダーシップだと言われています。さて、その黒田総裁ですが、主権を一部放棄した方がいいとか東アジア共同体論だとかなかなか過激なグローバリストです。そして、何故か安倍総理のお気に入りです。しかし、これは不思議ではありません。日銀の黒田総裁はアジ銀の前は小泉内閣官房参与でした。この人も筋金入りですね。 構造改革派の竹中平蔵氏も小泉つながりです。芋づる式に人脈が繋がっていくのです。
●この流れを止めるには?
小泉純一郎総理が安倍晋三氏を官房長官に大抜擢したことは当時は矛盾して見えました。今では分かります。安倍晋三氏を自分の構造改革の後継者として育てるためです。彼らは着々と準備を進めているのです。
私が注目しているのは稲田朋美大臣です。彼女の議員デビューがなんと 小泉純一郎首相から郵政民営化法案に反対した松宮勲衆議院議員への「刺客」候補として福井1区から自民党公認で総選挙に出馬しています。考えてみてください、反構造改革の議員を刺客として送るでしょうか?稲田大臣の新自由主義者としての疑いを留保しておくべきではないでしょうか?現在、保守派の稲田大臣は内閣府特命担当大臣(規制改革担当)に任命されています。ぴったりじゃないですかこの矛盾。
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