鶴岡まちなか寄席に乗り込み | この辺りの見所の者

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レンタサイクルで江鶴亭に着く頃には、また、しとしと雨。開場30分前に行くと1番乗りだった。大阪なら、何人か既に並んでると思ったので。
江鶴亭の中庭。


座布団と椅子席。かぶりつきの右端に陣取る。どうやら、世話人の友達が大阪から手伝いに来ているようだ。

三五八黒米衛(鶴岡天狗連)/転失気

桂米紫/秘伝書
月亭天使/初天神
仲入り
月亭天使/子ほめ
桂米紫/厩火事

しがらみないから、高座に関しては忖度しません。

米紫さんの二席、秘伝書と厩火事はさすがでした。特にトリの厩火事は素晴らしい。夫婦喧嘩の妻の表情の変化の豊かさ。今まで熱盛のイメージを持っていた米紫さんの高座でしたが、噺の構造の奥行きがあるんだと今更ながら気づいた。だから、厩火事の最後の所呑んだくれの亭主の表情が本当に良かった。真剣な表情で客席が固唾をのんでからの下げ。思いっきり満足した高座でした。

天使さんは、初天神の途中までは噺の構造があったけど、最後はバテた感。子ほめも、普通感で終わった。初天神の途中までは、オオッ!と思ったんだけどね。噺の空間の集中力が最後まで持てば、もっと良くなる。それでも、バテた感が少しくらいだった。それでも、初天神は惜しい高座だった。

あと、前半の初天神と秘伝書は見台があった。久しぶりに見台のある上方落語を聴いたなあ。

米紫さんの厩火事が素晴らしかったので、お盆の仙台花座での米紫さんの高座に足を運ぼうと決心がついた。

久しぶりにガチの集中力が出たなあ。肌感覚が喜んでるのがわかった。