本題に入るまでに、ちょっと面白いお知らせをさせてください。

現在、大ヒット上映中の『映画 えんとつ町のプペル』ですが、今月15日から、私、西野亮廣による副音声付き上映がスタートします。

こちらはですね、「HELLO MOVIE」というアプリを事前にダウンロードしていただいて、「音声ガイド映画リスト」の欄から「コメンタリー版 映画えんとつ町のプペル」を選んでいただければOKです。

あとは、イヤホンを持って映画館に行っていただければ(イヤホンは忘れないでね)、映画が始まると同時に副音声がスタートします。

『映画 えんとつ町のプペル』は目の不自由な方や難聴者さんにも映画を楽しんでいただこうという試みをしていて、その流れで出会ったのがこの「HELLO MOVIE」というサービスなのですが、これ、ホントよくできていて、スクリーンから出る音に反応していて、音声認識機能によって自動的に同期されるんです。

つまり、「映画スタートと同時に開始スイッチを押さなきゃいけない」とかじゃないんです。
そして、ネット接続ができなくても利用可能です。

隣のお客さんに迷惑がかからないように、音が漏れないように、必ずヘッドフォンかイヤホンをご持参ください。

ちなみに副音声は、私、西野が、「このシーンを作った時はね…」という制作秘話や「このシーン、好きなんですよ〜」という感想や、「実はこのキャラクターには裏があって…」という内緒話を、100分間ずっと喋っているので、「『映画 えんとつ町のプペル』は、もう何度も観た」という方(裏側を知りたい)に向けた企画です。

初めてご覧になられる方は、絶対に副音声は利用しないでください。

感じとしては「家で一緒にテレビを観ながら喋っている」のデラックス版です。
面白がっていただけると思いますので、是非、お試しください。

「西野亮廣による副音声付き上映」は今月15日スタートです。


詳しくはコチラ→https://natalie.mu/eiga/news/411523
 




そして、二つ目のお知らせです。

コロナが再び猛威をふるっておりまして、本当に毎日のようにルール変更がおこわれております。

僕、個人のスタンスは明確で、「政府が定めたルールをキチンを守る。ルールを守った上で活動しているところに、自粛警察が口を挟んできたら毅然とした態度でNOを出す」です。

ルールを守った上での活動に文句があるのであれば、文句の先は、ルールを守っている人ではなくて、ルールブックにあるハズなので、「そちらにあたってください」とお答えします。

 
でね、今回のコロナの第3波で、「トークショー付き上映」といったイベントができなくなってしまったのですが(※これに関しては政府が定めたルールではなく、劇場さんの判断ですね)、そこは大元が「この方針でいきます」と判断したわけですから、粛々と受け入れます。

 
ですが、たくさんのスタッフと、たくさんのファンの方と一緒に作った映画なので、やっぱり一人でも多くの方に観てもらいたい。
というわけで、最近は「西野と一緒に観る『映画 えんとつ町のプペル』」を毎日、いろんな劇場でおこなっております。

感染症対策として、握手をしたり、サインをしたり、写真を撮ったり、ファンレターを受け取ったり、お喋りをしたりすることはできないのですが、全力で会釈はさせていただいていて、何より「同じ空間で、お客さんと一緒にプペルを観る」というのは、他の何物にも変えがたい経験で、これは今しかできないことなので、引き続き、積極的にやって行こうと思います。

 
明日、明後日の「同じ回」のチケットはすでに売り切れてしまっていて、次にご一緒できるのが11日です。



【11日(月)】《熊本》《北九州》

▼TOHOシネマズ光の森(13時30分の回)



▼シネプレックス小倉(18時の回)





すでに僕は席を予約しているので、お時間が合う方がいらっしゃれば、是非、ご一緒したいです。

宜しくお願いします。

 

 

そんなこんなで、今日の本題です。

 

今、「お客さんと一緒に映画を観ている」という話をさせていただきましたが、この調子で僕は、〝同じ映画を、違う劇場で〟何度も観ているんですね。

それをやると本当に分かるのですが、劇場によって映画の面白さが全然違うんです。
具体的に言うと、「音」ですね。
劇場によって、音が全然違う。

自分のスタンスを明らかにしておくと、「そりゃ、劇場によって、スピーカーの位置も違えば、客席のサイズも違うので、音にしても何にしても多少の違いはあるだろうな」と思っていたクチです。

ですが、「多少の違い」どころか、全然違ったんです。
全く別の作品なんです。


『えんとつ町のプペル』が、派手なシーンが多いから余計に感じやすいのかもしれませんが、僕の中で一番面白い映画館のプペルの面白さが「100」としたら、「ん?」と思う映画館のプペルの面白さは「8」ぐらいです。

 
同じ作品なのに、それぐらいブレがある。

 
同じ映画を、いろんな映画館でご覧になられたことがある方にはご理解いただいていると思うのですが、これ、誇張しているわけでも何でもないんです。

僕なんかは「スマホで観るわけでも、テレビで観るわけでもなく、せっかく映画館なんだから」と考えてしまうクチで、やっぱり大音量が嬉しいですね。
ベース音とかが、心臓に響くような、胸を直接叩いてくるような。

そんな人間からすると、音の小さい映画館がツラくてツラくて仕方がないんです。

ほんと、大袈裟でも何でもなくて、「耳を済まして集中しないと登場人物達の会話が聞き取れない」というレベルの音量の映画館とかがザラにあって、それ、本当にツライんです。

 
ただ、これに関しては「あの映画館は素晴らしい!それに引き換え、この映画館はクソだ!」という話じゃなくて、
例えば小さいお子さんからすると、やっぱり大音量は怖かったりするので、それはそれでストレスだと思うんですね。


なので、「優劣」の問題ではなく、「相性」の問題だと思っていて、つまるところ、「自分と相性の良い映画館を持っておく」というのが超大事だなぁと思いました。

 

僕、ぶっちゃけ、これまで「映画館との相性」で映画なんて観てなかったんです。
近所の映画館で、いい時間にやっている時を見計らって、映画を観に行っていた。

でも、映画館によって、内容がここまで違ってくるのであれば、今後は考えものです。

いや、だって、僕があの日観た『パイレーツ・オブ・カリビアン』って、他の映画館で観ておけば、もっと面白かったかもしれないわけじゃないですか?

同じ1時間半〜2時間をかけるのであれば、そこはやっぱり「より面白い方」を選んだ方がいい。

 
今回の映画館行脚で、僕は「僕との相性が良い映画館」「僕が求めているものを出してくれる映画館」を見つけたので、次に映画を観に行く時は、家から一番近所の映画館ではありませんが、その映画館を選びます。


このラジオをお聴きの皆様も是非、「自分と合う映画館」を探してみてください。

何度も言いますが、映画は、映画館によって本当に面白さが変わってくるんで。
要チェックでございます。

 


▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓

▼Instagram版はコチラ↓