免疫チェックポイント阻害剤は5社が
凌ぎを削っているようですが、
乳癌の臨床試験が行われていて、
承認➡認可の可能性があるのは、
ロシュ社のアテゾリズマブと、
メルク社のキイトルーダ(Pembrolizumab、
旧名: lambrolizumab)でしょうか。
※オプジーボの臨床試験は、乳癌では
結果が出なかったのかしら?
(まだ、最近の動向をフォローできて
いません、、。
2年ほど、すっかり、乳癌を忘れて
生きていた、仕事と娘ちゃん関連の
しょーもない第3者強制介入の、
しょーもない結果対応に追われていた
ので、、。)
キイトルーダは、非小細胞肺がんの
第Ⅲ相臨床試験結果がよく、
(結果を出せなかったオプジーボに比べ、
よい結果が出た)
2016年12月に日本でも認可されましたよね。
現在、乳癌でも、第Ⅲ相臨床試験が実施中
ですよね。
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2016年5月2日
ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジ(Journal of Clinical Oncology)
▼KEYNOTE-012試験
・複数の固形がん(胃がん、尿路上皮がん、
頭頸部がん、乳がん)を対象とした、
ペムブロリズマブ(キイトルーダ)
単独投与の第1b相臨床試験。
・このうち、転移のある進行トリプル
ネガティブ乳がん患者で、
腫瘍細胞にPD-L1発現が認められた65人
(全体の58.6%)のうち、32人を対象に
キイトルーダを投与。
・治療効果の判定可能者 27人
・奏効率(腫瘍が一定以上縮小)18.5%
・腫瘍制御率(腫瘍の進行を抑制)25.9%
期間の中央値は1.9か月。
6か月時点での腫瘍制御率は24.4%
・生存期間の中央値11.2か月
6か月時点の生存率は66.7%、
12カ月時点では43.1%
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2016年12月12日
エーザイのニュースリリースより
臨床第Ⅰb/Ⅱ相試験 中間報告
エリブリン(ハラヴェン)とペムブロリズマブ
(キルトイーダ)併用による
転移性トリプルネガティブ乳がんを対象
とした臨床第Ⅰb/Ⅱ相試験の中間解析結果を
第 39 回サンアントニオ乳がんシンポジウム(39th Annual San Antonio Breast Cancer Symposium、SABCS、12 月 6 日~10日)
において発表した。
218 試験は、臨床第Ⅰb/Ⅱ相試験
・対象:2 レジメン以下の前治療歴のある
転移性トリプルネガティブ乳がん
・95 人
・エリブリンとペムブロリズマブ併用
・多施設共同、単群、非盲検の
・主要評価項目
第Ⅰb相:安全性と忍容性
第Ⅱ相:奏効率
・本発表では、2016 年 7 月時点において
臨床試験に登録された 89 人中 39 人の
患者に対する中間解析に関して報告。
・奏効率 33.3%
(完全奏効 1 人、部分奏効 12 人)
また、PD—L1 陽性と陰性との間で、
奏効率の違いは認められなかった。
・高頻度で確認された有害事象
(頻度 35%以上)は、疲労、悪心、
末梢神経障害、好中球減少、脱毛。
グレード 3 以上の有害事象は 66.7%
高頻度(7%以上)に確認されたものは、
好中球減少(30.8%)、疲労(7.7%)
・1人の治療関連死
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⬛日本で実施中の臨床試験
▼KEYNOTE-086
・予定実施期間 2015年5月 ~ 2017年11月
・転移性トリプルネガティブ乳がんに対する
ペムブロリズマブ(キイトルーダ)
単剤投与の第2相試験
▼MK-3475-119/KEYNOTE-119
・予定実施期間 2015年10月 ~ 2017年9月
・転移性トリプルネガティブ乳がんに対する
ペムブロリズマブ(キイトルーダ)と
抗がん剤単剤を比較する第3相試験
▼MK-3475-355/KEYNOTE-355
・予定実施期間 2016年7月~2019年12月
・トリプルネガティブ乳がん初回治療として
ペムブロリズマブ(キイトルーダ)と
抗がん剤併用の第3相試験
・併用薬剤は、Nab-パクリタキセル
(アブラキサン)又はパクリタキセル
またはゲムシタビン(ジェムザール)
+カルボプラチン(パラプラチン))
【参加資格ポイント】
・再発転移してから化学療法の治療歴なし
・初期治療(I~III期)の治療が完了している
・再発転移までの期間が6ヶ月以上経過
・術前/術後補助療法で全身治療を受けた
場合、アントラサイクリン系薬剤による
前治療歴を有する
・測定可能病変を有する
・PSが0又は1
・無作為化から12週間以上の生存が
・測定可能病変を有する
・PSが0又は1
・無作為化から12週間以上の生存が
見込まれる
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