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2015年春~夏に免疫療法を検討した際に、
丁度、最新の動向として目についた、
抗PD-1抗体(免疫チェックポイント阻害剤)。
まずは、当時のメモから。第2弾。
HER2タイプとしては、お馴染みの
ロシュ社の動向は確認しますよね、、。
以下は抜粋。
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⬛MPDL3280A(抗PD-L1抗体)
※後に、atezolizumabと命名された
2015年2月2日 バーゼル発
ロシュ社は本日、FDAより現在開発中の
免疫チェックポイント阻害剤MPDL3280A
(抗PD-L1抗体)が膀胱がんに引き続き、
非小細胞肺がんにおいても、Breakthrough
Therapy の指定を受けたことを発表。
※Breakthrough Therapy 指定は、重篤な
疾患の治療を目的とした薬剤の開発と促進
を目指しており、FDAが可能な限り早く
承認することで患者の薬剤へのアクセスが
可能となるよう計画されたもの。
本年(2015年)は、他のがん種においても、
第Ⅲ相臨床試験を開始する予定。
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乳癌にも「免疫チェックポイント阻害剤」、
トリプルネガティブでも有効か
「MPDL3280A」の安全性と忍容性の初期段階
の治験結果
米国のジョンズ・ホプキンス大学を中心と
する研究グループが、2015年4月18日から
22日まで開催の米国がん学会の年会で発表。
54人のトリプルネガティブの転移のある
乳癌患者を対象にした「MPDL3280A」の
第Ⅰ相試験を実施。
・19%で癌に反応
・病気の進行が24週止まった人は27%
がんが縮小した人19%
・有害事象を1つ以上経験した人は69%
・グレード3の有害事象を経験した人は11%
・グレード4の有害事象を経験した人は1人
研究グループは、まずはMPDL3280Aの
安全性は許容でき、投与に耐えられると
確認。さらに有効性の確認を進める方針。
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2015年8月17日 バーゼル発
⬛atezolizumab(MPDL3280A)
・Atezolizumab(抗PD-L1抗体/MPDL3280A)は、PD-L1と呼ばれるタンパク質を阻害するように設計された開発中のモノクローナル抗体です。
・Atezolizumabは、TCおよびICに発現しているPD-L1を標的とし、T細胞表面上のPD-1およびB7.1との結合を阻害するように設計されています。
・AtezolizumabによるPD-L1阻害により、T細胞が活性化されることで抗腫瘍効果を発揮します。
・全てのatezolizumabの試験において、TCおよびICにおけるPD-L1の発現を測定するために、診断薬として開発中のSP142抗体を用いたIHC診断による評価を行っています。
・特定のタイプの肺がん、腎臓がん、乳がんおよび膀胱がんを対象とした11のatezolizumabの第III相臨床試験が現在実施中もしくは計画されています。
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