助教2人を停職5日 阪大、不正経理で処分

 大阪大は15日、医学系研究科の不正経理問題で、不正が発覚した研究室の51歳と46歳の男性助教2人を16日から停職5日の懲戒処分にした。私的流用はなく、刑事告訴はしない。一連の調査はこれで終了した。

 大阪大の調査によると、2人は平成16年度から22年度にかけて自分の口座に振り込まれたカラ出張費を、研究室の口座にプールするなどした。不正使用が認められた研究費は、51歳の助教が約400万円、46歳の助教が約300万円にのぼり、2人はすでに全額を返還しているという。

 停職5日の懲戒処分について、大学は「研究室の運営はすべて森本兼曩(かねひさ)元教授の一存で決まり、元教授の指示や意向に逆らえない状況だったことを考慮した」としている。


(2011年6月16日 06:19)

http://www.sankei-kansai.com/2011/06/16/20110616-054075.php