司法:石狩市前教育長のセクハラを認定 140万円支払い命じる 札幌地裁

 北海道石狩市教育委員会の四宮(しのみや)克前教育長(70)からセクハラを受けたなどとして、札幌市の40代の女性が慰謝料など600万円を求めた訴訟で、札幌地裁(橋詰均裁判長)は7日、繰り返し体を触るなどの行為で女性に精神的苦痛を与えたとして、四宮氏に140万円を支払うよう命じた。

 判決によると、四宮氏は06年5月~07年7月、石狩市内の小学校などで非常勤職員として働いていた女性を繰り返し外食に誘い、車中で無理やり手を触るなどした。また、夏休みに日帰り旅行に誘ったり、通勤時に自分の車に同乗させて出勤したりしていた。

 橋詰裁判長は「(教育長という)優越的地位がなければ原告が食事やドライブに付き合うことはなかった」と指摘。一連の行為を「社会生活上の受忍限度を超えて不快感を及ぼす不法行為」と認定した。四宮氏は判決後、弁護士を通じ「主張が認められなかったことは遺憾」とコメントした。【金子淳】

毎日新聞 2011年4月7日 22時39分

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110407hog00m040002000c.html

石狩市元教育長に賠償命令
2011年04月08日

■札幌地裁判決 元職員にセクハラ
 石狩市教育長だった四宮克(まさる)氏(70)=2009年5月に辞職=から性的嫌がらせ(セクハラ)を受けたとして、同市教委の元非常勤職員の女性(40代)=札幌市=が、四宮氏を相手に600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、札幌地裁であった。橋詰均裁判長は「優越的な地位を利用し、断続的に約1年間、女性に不快感を与えた」として、140万円の支払いを命じた。
 判決によると、四宮氏は石狩市内の校長などを歴任。今回の提訴を受けて辞職するまで約8年半、教育長を務めた。原告の女性は四宮氏の紹介で06年4月から市教委の施設などで働き、08年3月に退職した。
 四宮氏は女性と10回以上、夕食をともにし、その行き帰りの自家用車内で身体的な接触を持ったり、持とうとしたりした。女性にメールを送り、大きな不安感や嫌悪感を与えた。
 判決は「教育長は地方の教職員の人事に多大な影響力がある」などと、四宮氏が原告に対し優越的な地位にあったと指摘。一連の行為は「社会生活上の受忍限度を超え、精神的苦痛を与えた」と判断した。
 四宮氏は「主張が認められず誠に遺憾だ。判決を精査し、対応を決めたい」とコメント。石狩市の田岡克介市長は「判決を厳粛に受け止める。元教育長の行為を大変、遺憾に思う」と談話を出した。

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001104080001



石狩元教育長に140万円賠償命令 札幌地裁 セクハラ認定(04/07 15:55)
 地位を利用した性的嫌がらせ(セクハラ2 件)を受けたとして、石狩市教委の元非常勤職員で札幌市内の40代の女性が、四宮克(しのみやまさる)・元教育長(70)に600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁(橋詰均裁判長)は7日、「地位を利用して継続的に食事に誘い、身体的な接触などの迷惑行為で女性に精神的苦痛を与えた」として元教育長に140万円の支払いを命じた。 判決によると、女性は元教育長の紹介で2006年4月から同市教委の関連施設で働き始めた。その後、元教育長から頻繁に食事に誘われたり手を握られたりし、通勤の車に同乗するよう求められるなどした。<北海道新聞4月7日夕刊掲載>

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/284197.html



 北海道石狩市の元非常勤職員だった札幌市の女性が、セクハラを受けたなどとして、石狩市教委の四宮克・元教育長(70)を相手取り、600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、札幌地裁であった。


 橋詰均裁判長は、「身体的な接触を加える行為によって原告に精神的な苦痛を加えた」として、四宮元教育長に140万円の支払いを命じた。訴えによると、女性は四宮元教育長の紹介で2006年4月から約2年間、市教委の非常勤職員などとして勤務。同年8月以降、四宮元教育長に執拗
しつよう
に食事や外出に誘われ、車の中で体を触られるなどして精神的苦痛を負ったと主張していた。

 四宮元教育長は女性の提訴を受け、09年5月に、「教育行政の停滞を回避するため」などとして教育長を辞職。裁判では「セクハラ行為などは一切行っていない」などと反論していた。

(2011年4月7日14時57分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110407-OYT1T00565.htm