伊藤忠元会長の伊藤英吉氏が死去ー100歳の大往生 | 日本ファミリーオフィス協会
2011年08月31日(水) 11時53分33秒

伊藤忠元会長の伊藤英吉氏が死去ー100歳の大往生

テーマ:日本経済

今日は朝から悲しい知らせが入った。私がお世話になっている伊藤公一さんの父親で経団連の国際経済委員長もされていた伊藤英吉さんが亡くなられた。各紙に出ているが喪主は長男の公一さんということだ。伊藤公一さんは絶対に表には出ない人だが、こんなことで表に出るとは思わなかった。


経団連では、当協会の理事の三好正也(元経団連事務総長)が英吉さんにお世話になったそうだ。公一さんを通じて英吉さんに三好のことを聞いてもらったら、よく覚えていたそうだ。老衰で亡くなられたそうだが、頭ははっきりされていたようだ。公一さんは英吉さんに会うために毎週金曜日には神戸に帰っていた。最近は公一さんが忙しそうだったが、英吉さんの容態が悪かったようだ。


英吉さんは神戸商大を出たあとにケンブリッジ大学に留学した。昭和の初めの話であり、船での渡航だ。まあ伊藤忠、丸紅の創業者一族なのでお金に困ることはなかったのだろう。息子の公一さんや武さん(通称ピーターで金融界では有名な人)は全てエールかケンブリッジに留学している。伊藤忠の会長は英吉さんまでで、公一さんは伊藤忠には就職しなかった。


公一さんはエール大学日本同窓会の元会長だが、自らの家のことはあまり語らない。そういうことを吹聴するのは「田舎者のすること」というのが口癖だ。だが、伊藤家と政治家の河野家、麻生家が親族というのは有名な話だ。公一さんの話を聞いていると、明治時代からのいろいろな首相経験者や財閥系の人の話が出てきて、どうやら親族らしいが、はっきりは教えない。田舎者ではないからだ。


100歳の大往生をされた英吉さんのご冥福をお祈りしたい。


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