Front Runner 2 Lesson 3

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Lesson 3
 

全訳

➊英語では,ごみは「捨てられる(そしてなくなる)」という(言い方をする)。➋しかし今や私たちは,特にプラスチックで作られた〔プラスチック製の〕物に関しては,「完全に(存在し)なくなる」というものではないということを知りつつある。プラスチックは生分解性ではないので,埋められたあとでも土壌に戻らない。それどころか,それ(=プラスチックごみ)は最終的に海にたどり着く[流れていく]ことが多い。もちろん,世界の海はつながっていて,海流は地球を周回して流れている。その結果,海流と海流がぶつかる場所では,人が捨てたプラスチックごみが集積することになる。

環太平洋諸国からのプラスチックごみの多くは,太平洋に流れ込む。何年もの間,海流はそれを太平洋の真ん中へと運び続けている。今では,(陸地から)遠く離れたはるか海上に,大量のプラスチックごみがゆっくり動く巨大な渦となって浮かんでいる。これは太平洋ゴミベルトと呼ばれ,ごみでできた「浮かぶ島[浮島]」である。この地帯は,今では米国本土(と同じ)ほどの広さだ。そこは何十億トンものペットボトル,ビニール袋,プラスチック製の釣り具を含んでいる〔→そこには~が含まれている〕。

海洋科学者は,太平洋ゴミベルトは環境大惨事の始まりだと警告している。その(=太平洋ゴミベルトの)プラスチックは今ではごく小さな破片に分解されてしまっていて,一部は[小さいものは]5ミリ(ほど)の大きさしかない。海鳥やクジラやそのほかの動物は,プラスチック片は食べ物だと思うので,これらのプラスチック片を食べている。()がプラスチックでいっぱいになると,本物の食べ物の入る場所[余地]はなくなり,動物は餓死する。さらに,プラスチックの中には海水の中で毒に変わる種類のものもある。魚はこれらの毒を取り込むので,魚を食べる人はがんになる危険性が(より)高い。これは人の健康と我々の食糧供給にとって深刻な脅威である。

海洋のプラスチック汚染は依然として重大な問題だが,希望がもてる[明るい]兆しもいくつかある。多くのプラスチックが陸に打ちあげられるが,陸なら除去される〔→回収する〕ことができる。ハワイ島の,地元では「ごみの浜」として知られている最南端の浜辺では,ボランティアが毎年何トンものプラスチックを拾っている。また,オランダのある研究グループは,回収できるところまで浮遊プラスチックを押し流すために海流を利用する方法を開発している。また別の取り組みはリサイクルだ。日本はペットボトルやそのほかのプラスチック廃棄物をリサイクルすることにおいて,世界をリードしている。さかのぼること1996年には,日本はそのような廃棄物の39%をリサイクルし,2010(まで)には77%をリサイクルしていた〔→するにいたった〕。しかしながら,(そうは言っても)リサイクル(自体)はよいことだが,プラスチックの使用量を減らすことのほうがさらによいことだ。この問題を完全に解決するためには,大がかりな[大規模な]プラスチック汚染の防止方法が必要である。あなたはプラスチックから離れる〔→プラスチックの利用をやめる〕ことができますか。⓫プラスチックのない生活を,人々はどのようにすれば送ることができるだろうか。

 

各段落の要約

段落

日本語要約

英語要約

プラスチックごみは最終的に海にまでたどり着くことが多く,海流と海流がぶつかる場所に集積する。

Plastic garbage often ends up in the sea, and collects where ocean currents meet.

今では,太平洋の真ん中に,大量のプラスチックごみが浮いている。

Now there is a mass of plastic garbage floating in the center of the Pacific Ocean.

小さなプラスチック片は,海鳥や海洋動物や人間にとって深刻な脅威である。

Small pieces of plastic are a serious threat to sea birds, sea animals, and to human beings.

このプラスチック汚染の問題を解決するためには,大がかりな防止方法が必要である。

To solve this plastic pollution problem, we need major prevention methods.