映画「黒帯KURO-OBI」の「大観」役での空手アクションの素晴らしさで、一躍フルコン界にも名を轟かせた日本空手協会の中達也師範。
あの追い突きには度肝を抜かれました。
大観の追い突き
(関連記事)
⇒映画「黒帯 KURO-OBI」メイキングを見る
⇒ついに見たぞ、映画「黒帯KURO-OBI」!
しかし、あの追い突きに憧れて密かに練習しているものの、どうにもあのスピードが出ません。
まあ、映画のアクションを真似ただけで出来ないなんて、当たり前といえば当たり前なのですが、出来ないなりに近づきたいもの。
でも、そもそも、あの速さを出す原理が分からないのです。
移動稽古でやる追い突きって、どうしてもノッソリしてしまうじゃないですか・・・
そんな時、ある動画がヒントをくれました。
それは、他ならぬ、中師範出演の空手指導映像です。
基本組手の指導動画
http://jp.youtube.com/watch?v=oo4O7lGRZ7I
NHKか何かで放送されたもののようです。
この動画の中で、中師範の追い突きが見られます。
■□■□■□■□■□
向かい合う両者。左が中師範です。
当たり前ですが、「大観」の時のヒゲがない!(笑)
左の中師範が右追い突きに入る瞬間です。
ここにあの目にも留まらぬ追い突きの仕掛けがあります。
それが、○で囲んだ前足(左足)です。
1つ前のコマと比べると分かるのですが、
左足を、(1)膝を前に出し、同時に(2)膝から下を少し引き、(3)結果的に膝がつま先より大きく前に出た形を作っています。
この形は、所謂「膝抜き」の状態。
後ろ足で蹴るのではなく、前に倒れこむことで、スッと前に出る技法です。
膝抜きなんて、出来る人には当たり前でしょうけれど、私には、(2)膝から下を少し引きが大発見でした。
(1)膝を前に出し、だけで膝抜きをしようとすると、膝がつま先より大きく前に出た状態になるまでに時間がかかります。ノッソリした追い突きになってしまうのは、そのせいだったのだと分かりました。
しかし、前に早く進むために、膝から下を一旦後ろに下げるなんて、面白い発想です。
私のレベルが低いのだと思いますが、目からウロコが落ちました。
中師範、左足の膝を抜いた状態で“落ちて”いきながら、
体幹を左足より前に滑り出させ、
そのまま左足で床を蹴り、
追い突きの極め。
(上段受けの指導動画なので受けられています)
■□■□■□■□■□
上の動画は、指導用のものであるがゆえに、膝抜きの状態を作る仕掛けが分かりやすくなっていました。
この気づきで、「大観」の追い突きを見てみます。
(1)メイキングでの追い突き
(⇒映画「黒帯 KURO-OBI」イキング映像 )
上の○の通り、追い突きに入る前に、膝がつま先より前に出た形を作って、膝を抜けるようにしています。
体幹の中心線と前足の踵がほぼ重なっているので、膝を抜いて前に出やすい状態ですね。
(2)映画本編での追い突き
(⇒映画「黒帯 KURO-OBI」イキング映像 )
こちらも同様。
追い突きに入る前に、膝がつま先より前に出た形を作って、膝を抜けるようにしています。
こちらも体幹の中心線と前足の踵がほぼ重なっているので、膝を抜いて前に出やすい状態です。
やっと腹に落ちました。
なるほど、こうやってあの速い追い突きを実現していたんですね。
しかし、仕掛けがわかっても、それができるかどうかは全く別の問題。
できるようにするには、稽古をたくさん積むしかないんですよね。
* * *
<2009/3/22追記>
今度は映画「ハイキックガール」で、中先生が再度あの高速追い突きを魅せてくれるようで楽しみです。
⇒「映画「ハイキックガール」で中先生の追い突き再び! 」
あの追い突きには度肝を抜かれました。

大観の追い突き
(関連記事)
⇒映画「黒帯 KURO-OBI」メイキングを見る
⇒ついに見たぞ、映画「黒帯KURO-OBI」!
しかし、あの追い突きに憧れて密かに練習しているものの、どうにもあのスピードが出ません。
まあ、映画のアクションを真似ただけで出来ないなんて、当たり前といえば当たり前なのですが、出来ないなりに近づきたいもの。
でも、そもそも、あの速さを出す原理が分からないのです。
移動稽古でやる追い突きって、どうしてもノッソリしてしまうじゃないですか・・・
そんな時、ある動画がヒントをくれました。
それは、他ならぬ、中師範出演の空手指導映像です。
基本組手の指導動画
http://jp.youtube.com/watch?v=oo4O7lGRZ7I

NHKか何かで放送されたもののようです。
この動画の中で、中師範の追い突きが見られます。
■□■□■□■□■□

向かい合う両者。左が中師範です。
当たり前ですが、「大観」の時のヒゲがない!(笑)

左の中師範が右追い突きに入る瞬間です。
ここにあの目にも留まらぬ追い突きの仕掛けがあります。
それが、○で囲んだ前足(左足)です。
1つ前のコマと比べると分かるのですが、
左足を、(1)膝を前に出し、同時に(2)膝から下を少し引き、(3)結果的に膝がつま先より大きく前に出た形を作っています。
この形は、所謂「膝抜き」の状態。
後ろ足で蹴るのではなく、前に倒れこむことで、スッと前に出る技法です。
膝抜きなんて、出来る人には当たり前でしょうけれど、私には、(2)膝から下を少し引きが大発見でした。
(1)膝を前に出し、だけで膝抜きをしようとすると、膝がつま先より大きく前に出た状態になるまでに時間がかかります。ノッソリした追い突きになってしまうのは、そのせいだったのだと分かりました。
しかし、前に早く進むために、膝から下を一旦後ろに下げるなんて、面白い発想です。
私のレベルが低いのだと思いますが、目からウロコが落ちました。

中師範、左足の膝を抜いた状態で“落ちて”いきながら、

体幹を左足より前に滑り出させ、

そのまま左足で床を蹴り、

(上段受けの指導動画なので受けられています)
■□■□■□■□■□
上の動画は、指導用のものであるがゆえに、膝抜きの状態を作る仕掛けが分かりやすくなっていました。
この気づきで、「大観」の追い突きを見てみます。
(1)メイキングでの追い突き
(⇒映画「黒帯 KURO-OBI」イキング映像 )

上の○の通り、追い突きに入る前に、膝がつま先より前に出た形を作って、膝を抜けるようにしています。
体幹の中心線と前足の踵がほぼ重なっているので、膝を抜いて前に出やすい状態ですね。
(2)映画本編での追い突き
(⇒映画「黒帯 KURO-OBI」イキング映像 )

こちらも同様。
追い突きに入る前に、膝がつま先より前に出た形を作って、膝を抜けるようにしています。
こちらも体幹の中心線と前足の踵がほぼ重なっているので、膝を抜いて前に出やすい状態です。
やっと腹に落ちました。
なるほど、こうやってあの速い追い突きを実現していたんですね。
しかし、仕掛けがわかっても、それができるかどうかは全く別の問題。
できるようにするには、稽古をたくさん積むしかないんですよね。
* * *
<2009/3/22追記>
今度は映画「ハイキックガール」で、中先生が再度あの高速追い突きを魅せてくれるようで楽しみです。
⇒「映画「ハイキックガール」で中先生の追い突き再び! 」