こんにちは。
小夜子です。
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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。
新婚からずっとセックスレス。
気づけば干支一周回ってました。
私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。
本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。
「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
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前回のお話はこちら。
気を出してやっとのことで誘ったのに、予想通りバッサリと断られてしまった私。
そんなにイヤだった?
頭の中で繰り返すたびに涙が止まりませんでした。
私のことをあんなにイヤそうな目で見られたことが心底悲しかったのです。
私がセックスレスを乗り越える上で一番最初に向き合わないといけないのは
「相手の気持ちを受け入れる作業」だと思っています。
さらにいうと理解は出来なくてもいいです。
私も夜明けさんの抱える感覚はいまだに理解できてません。
でも理解できなくてもいいから
相手の本当の気持ちを「受け入れる事」が大事だと思っています。
あの時の夜明けさんが一体何を考えていたのか、何を思っていたのか、その本音を知る事は辛い作業ですが、
夜明けさんの心の中を知る事は「妻だけED」の夫の心の扉を開けるヒントが隠されていると思っています。
ちなみに私が年月を重ねるごとに変化していったように、夜明けさんも同じように変化していきます。
今日これから書くことは「今思ってること」ではなく「当時の夜明けさん」が考えていたことになります。
こんばんわ。
小夜子にかわり、夫の夜明けです。
小夜子には申し訳ないですが
ボクの当時の正直な気持ちだけを述べる事にします。@24歳
小夜子は新婚生活が始まって以来セックスがないことを思い悩んでいたようですが、
肝心のボク自身は
小夜子が一人で思い悩んでいたことも気づいていませんでした。
思い悩んでる事にも気づいていないのに、
夜中に一人で泣いていたことなど
気づくわけもありません。
小夜子が突然誘ってきたあの日も、
考えるのは自分のことだけです。
小夜子を傷つけてしまうとか可哀そうだとか、
断ってしまって気まずいとか
申し訳ないなんて気持ちは一ミリもありません。
小夜子に脱衣所で誘われた時の気持ちを
正直に言うと・・・
「げ・・・」
です。
そして「面倒くさいのが始まった・・・」
です。
「そろそろしようだって?
おいおい・・勘弁してくれよ。
俺たちそういうことしなくてもよくない?
もういいじゃんそういうの。」
とげんなりする気持ちでしかありませんでした。
新婚なのに・・・とか、半年以上もしていないのに、とか、
セックスレスの定義がとか
そういった一般論はボクの中ではどうでもいいことです。
セックスがしたいなんて知ったこっちゃない
という感じでした。
全く理解されないとは思いますが
ボクは小夜子のことが好きです。
愛してます。
ただ好きだったけどとにかくそういうことはしたくない。
機能的にどうとか淡泊気味だとかこの時点ではボク自身の中では変化は感じていませんでした。
単にマンネリからくる飽きから「もうしなくてもいいかなぁ・・」とだんだんと回数が減ってきたのですが、
そのうち億劫になってきていました。
この回でもお伝えしたように☝
ボク自身はガッツリ3番(妻だけEDに陥りやすい)タイプです。
女性の中に「もう死ぬまでセックスしなくていい」と思うタイプがいるように、男にもこのようなタイプは存在します。
正確にいうと「したくない」のではなく「しなくても平気」なのです。
しかし決して性欲がないわけではありません。
妻の小夜子だからしたくないのです。
だって、
面倒くさいから。
小夜子とのセックスが特別アクロバティックだったり、
趣向を凝らしているわけではありません。
何かを強要されることもありません。
ただ一人でする方が圧倒的に楽なのです。
もしかすると多くの女性は
「男=性欲があるもの」と思っている、
はたまた「少し刺激すればすぐ元気になるでしょ」と思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
女性よりも男の方が能動的に動かないと成立しないためもともと消極的なタイプのボクからしたら面倒くさくてしょうがないのです。
かといって、女性の方が能動的になればいいのかというとそういうわけでもありません。
むしろ性に積極的すぎる女性は苦手です。
小夜子のことはもうすみずみまで把握しているのに、
手間も時間もかけないといけないません。
体力も使うし、しんどいし、頭も使います。
ちゃんと満足させられてるのかとか、
最後まで出来るのかとか、
プレッシャーに似たような感覚もあります。
それに比べると一人はラクです。
わざわざ面倒くさい思いをして小夜子と相撲を取らなくても
サクッと完了できるし、ラクだしツボもコツもわかっています。
小夜子とするぐらいなら自分の好きなことをしてたいし、
やりたいことだけやっていたい。
気分が乗らないとかそういうわけ問題ではありません。
3番タイプ(男女問わず)は基本的に気分が乗る時がありません。
今日は気分が乗るゾ!なんていう日は永遠にありません。
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【小夜子です】
私はあの日頭の中で何度も問いました。
「そんなにイヤ!?」
そんなに私とするのがイヤ?
毎日してとか、毎週してとか頼んでるわけじゃないじゃん。
ずっとずっとずっと我慢して、
一年近く経ってようやく頼んでみたのにそれでも「疲れてる」「また今度ね」って。
一か月に一度とはいわない、
数か月に一度、
いや、なんなら一年に一度でもいい。
たった1時間でも、たった30分でも無理?
フルマラソンを走れとか難しい数式を説けとかそんな無理難題を言ってるわけじゃないじゃんない。
どの夫婦もあたりまえに取る夫婦の時間を取りたいって思ってるだけなのに。
1か月のうちの1時間でも、
数か月のうちの1時間でも・・
一年のうちの1時間でも、
私のために時間を割くのがそんなにイヤ?
それほどまで自分の価値がないのかと考えると悲しくて仕方がありませんでした。
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【夜明けです】
そんなにイヤ?と小夜子に聞かれたことはないですが、
そんなにイヤかと聞かれると
答えは
「とにかくイヤだ」としか答えようがない。
理由も何もないです。
何故イヤなのかが分かれば誰も苦労しない。
キスもするし、ボディタッチもするし、一緒にお風呂も入る。
仲もいいし、友だち以上の関係であることはたしか。
ただ、ことセックスとなると
どうしても「イヤ」
気分が乗らないとか、その気にならないとかじゃない。
イヤ。
ただ、あえて威圧的な態度を取って、今後小夜子が誘いづらくなるようにしようとか、
ここでガッツリイヤな思いをさせておけばしばらく誘いに来ないだろうとか
そういう計算高い考えはありませんでした。
小夜子はボクの態度に気まずさを感じていたようですが、
ボク自身は全くなんとも思っていませんでした
小夜子がボクのしぐさに何かを感じ取っていたとしたらそれは小夜子の勝手な思い込みです。
ボクは気まずさも、
申し訳なさも、
断りづらさも感じていませんでした。
それほどボクにとってセックスなんてどうでもよいものでした。
単にやりたくないものはやりたくない。
ただそれだけで相手の事など全く考えませんでした。
なんでやらないといけないんですか。
愛情と性欲って別物ですよね。
ボクはもうそういうのしたくないんだ。
したくないものをどうして強要されなくちゃいけないんだ。
セックスなくたって愛してるし、愛し合えるでしょ。
ボクはやりたくない。
それだけ。
以上。
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男であれ女であれ「したくない側」の理由は根本は似ていると思ってます。
女性でも同じように「どうしてもしたくない」「イヤなものは嫌」
誘われた瞬間に「ゲッ」としてしまう人もいると思います。
かといって愛してないかといえばそんなこともなく
ご主人を愛してるけどことセックスになるとどうしてもイヤ・・という奥さんも多いと思います。
しかしその嫌悪感がなんなのか言語化出来る人は少ないように思います。
だってこの時の夜明けさんだってまだ自分のことを理解できていなかったのですから。
かなり強い語気で書いてますが、これはあくまで「したくない夜明けさん側」の正直な気持ちです。
同じシチュエーションでも私は必死に泣かないように笑ってるのに、
夜明けさんからしたら、
「げっ・・」と思っているし、
対極線上にいる二人なので交わるわけがないですよね。
どちらにもどちらの思いがある。
あくまで「応じない側が悪」だというような構図にはしたくないと思っています。