大内裕和氏(中京大教授)は、
三宅勝久氏の著作の盗用どころか、
ネタ本をなぞって被害者の事例をでっち上げ、
その上、学生ローンの延滞金の仕組みを理解しておらず、
ネタ本の「元金」(p83 「元金85万円」)という文言が、
「期日到来元金」を示すと分からなかったのだ。
おいおい❗️である。
大内氏が盗用のネタ本にした
三宅氏の『日本の奨学金はこれでいいのか!』の
p83の「元金85万円」については、
p84に 明細の紹介があり、ちゃんと書いてある。
〜返済期日到来元金 85万円 (年賦19万円×5回)〜と。
※国会議員も大内氏の盗作捏造事件を知る必要があるのでは?
2014年6月27日の福島瑞穂議員との対談で
延滞金の仕組みを理解していない大内氏が延滞金について言及している。
大内氏「(延滞金は)我々の闘いで今年から5%になったんですけど」
しかし、三宅氏は延滞金のカラクリの恐ろしさについて次のように書いている。
※《三宅勝久氏『日本の奨学金はこれでいいのか!』p86より》
〜2013年8月27日の新聞報道によれば、文部科学省は、
①無利子枠(第一種)を5万6000人分増やす
②返済困難な場合の返済猶予期間を5年から10年に延長する
③10 %の延滞金を5%にする
という方針を決めたと言います。しかし、無利子で延滞金5%という条件であったとしても、延滞金を完全に停止したり免除しない限り、払えなくなった人がアリ地獄のような苦境に陥ることに変わりありません。「無利息・延滞金5%」のBさんの例をみれば明らかです。〜
それにしても、被害者の事例をでっち上げるとは、
卑劣すぎるだろう‼️
被害者はローンに苛まれる塗炭の苦しみから、
勇気を振り絞り藁をもすがる思いで相談に駆け込むのだろう。
そういう被害者の心情を思えば、
被害事例のでっち上げなどできようはずもない。
大内氏は、本当に“若者のミカタ”といえるのだろうか❓
大学教授としてふさわしい人物なのだろうか❓
大内氏は、卑劣な上に無知を晒してしまった…
「奨学金問題対策全国会議」の代表として、
学生ローンの仕組みを批判していた大内氏は、
共同代表の伊藤達也氏、事務局長の岩重佳治氏との連盟で、
三宅氏を「〜会議」から排除する文書を送りつけている。
これがまた、意味不明、失礼極まりない内容だった。
なぜ、彼らは三宅氏を排除せねばならなかったのか❓
http://miyakekatuhisa.sakura.ne.jp/wp2/archives/4112
「奨学金問題対策全国会議」は、
“若者のミカタ”を偽装しているのか❓
もしかすると、
“奨学金ムラ”のようなものが形成されているのではないか❓
奨学金問題の闇は深そうだ。
三宅氏の報告は、まだつづくようだ。
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三宅勝久氏の『スギナミジャーナル』より転載
http://miyakekatuhisa.sakura.ne.jp/wp2/
【「若者のミカタ」で売り出し中、大内裕和中京大学教授の「奨学金本」は盗用だらけのトンデモ本だった!(4)】
==
(1)
(2)
(3)につづく
==
◇事例捏造疑惑
気を取り直して大内本を再度点検してみた。文章の盗用の類とは違うものの、疑問のある箇所があらたにいくつか見つかった。74頁のコラム「事例5/延滞金が発生し、返しても返しても元金が減らない」もそのひとつだ。
35歳の男性Eさんの体験だとして、以下のような話が記述されている。
Eさんは「奨学金」を借りて大学を卒業し、会社に就職した。月々1万4000円を返済していたが3年目に会社が経営難に陥って失業、収入が途絶えた。返済困難となったため5年間の返還猶予を受けたが、猶予が開けても状況は改善せず、再び返済に窮した。やがて債権管理回収業者(サービサー)から督促を受けるようになる。「月々わずかでも払ってほしい」とサービサーに要求され、毎月1万円ずつ払うことにした。そうして1年がたち、債務の状況を確認したEさんは驚いた。「元金約200万円」が減っていなかったからだ。延滞金ばかりを払っていたのだ。このまま30年間、360万円を払ったとしても元金が減らない計算だ。Eさんは途方に暮れている。(趣旨)
同様の話は筆者も取材して記事にしたことがある。大内氏も調査していたのだろうか。そう思って読み過ごしかけたが、つぎの一節が目に留まった。
【大内本(『奨学金が日本を滅ぼす』朝日新書。2017年)75頁】
やがて日本学生支援機構の委託を受けた日立キャピタル債権回収株式会社から督促されるようになります。元金約200万円に利息と延滞金がついています。日立キャピタル債権回収株式会社から「月々わずかでも払ってくれませんか」と言われたEさんは、それから月に1万円ずつ支払いました。
どこかで読んだ気がする。三宅本(『日本の奨学金はこれでいいのか』あけび書房、2013年)をめくってみると、案の定、よくに似た部分が見つかった。『日本の奨学金はこれでいいのか!』2章〈80歳まで払っても終わらない「返済計画」〉の次の部分だ(83〜84頁)。
【三宅本(『日本の奨学金はこれでいいのか』)83〜84頁】
やがて、日本学生支援機構の委託を受けた日立キャピタル債権回収株式会社から督促されるようになります。元金85万円に利息・延滞金。Bさんは同社に事情を説明しました。
「収入が少ないので相談に乗ってほしい」
「月々わずかでも払ってもらえませんか」
Bさんによれば、電話口の社員はそう言いました。
「月々5000円くらいなら払えます」
Bさんは答えました。
「それで結構です」
日立側も同意しました。(以下略)
5年間の返還猶予が開けた後に日立キャピタル債権回収株式会社から督促され、「月々わずかでも払ってもらえませんか」と言われたという流れが同じである。
◇別の事例なのに同じコメント
三宅本の例と大内本の「事例5」は別物だ。三宅本で紹介したのは次のような話だ。
研究職志望の若者Bさんは1種奨学金(無利子)を借りて大学を卒業、年賦19万円で返還していた。だが思うように就職できず、返還に行き詰まり、5年の返還猶予を受けた。猶予が開けた後も返済は困難で、延滞状態になる。やがて債権管理回収業者(サービサー)から督促を受けるようになる。「月々わずかでも払ってほしい」と要求され、毎月5000円ずつ払うことにした。当時の未払元金は85万円。そうして7ヶ月がたち、債務の状況を確認したBさんは驚いた。元金85万円が減っていなかったからだ。延滞金(当時1種は5%)ばかりを払っていたのだ。このまま80歳まで払ったとしても元金が減らない計算だ。Bさんは途方に暮れている。(趣旨)
三宅本のBさんは研究職志望、大内本のEさんは失業した会社員。別の話だが、どちらも日立キャピタル債権回収株式会社から督促され、「月々わずかでも払ってもらえませんか」と言われたという。偶然にしてはできすぎのように思えた。
大内本の「事例5」を何度も読み返した。ふと矛盾に気づいた。「元金」の額がおかしい。
大内本によれば、Eさんは35歳。4年制大学を卒業して13年ほどだろう。月々1万4000円を3年返し、5年間の返還猶予を受けたとある。すると、ここまでで8年が経っている。仮に残り5年間をすべて延滞したとしても、未払元本額は、1万4000円×12ヶ月×5ヶ年=84万円だ。大内本にある「約200万円」にはどうやってもならない。
大内本の記述は、支払い期日が来た「期日到来元金」と、支払い期日がまだ来ていない「期日未到来元金」の区別がついていないようにもみえる。もしかしたら、「事例5」は、筆者の原稿を参考に、でっち上げた話ではないか。そう疑われても仕方がないのではなかろうか。
なお、大内本の次の記述にいたっては完全な誤りである。
【大内本(『奨学金が日本を滅ぼす』)75頁】
延滞金は年率10%(2014年4月以降は年率5%)ですから、たとえば200万円だと年間で20万円上乗せされます。次の年は220万円の10%ですから22万円上乗せされます。
延滞金はあくまで未払いの元本に対して課せられる。元本であっても、支払い期日がまだきていない元本に課すことはできない。ましてや、二重に延滞金を課すなどあり得ない。大内氏は「奨学金」における延滞金の仕組みを誤解しているのだろうか。


つづく