3/20,21にドイツ・ミュンヘンで行われたSMXミュンヘンに参加しています。
そこでGoogle John Muller氏のmobile first indexに関するセッションがあったのでレポートしてみたいと思います。
まずJohn氏はかつてのGooge検索について説明しました。
1,一般的なクロール
- すべてのページを見つけてすべてのページを見る
2,一般的なindex
- ページ上の情報を理解する
3,等しいServing
- 同じ検索結果を提供する
これが現在では、
1,一般的なクロール
- すべてのページを見つけてすべてのページを見る
2,モバイルバージョンのチェック
- モバイルバージョンのURLを特定しモバイルフレンドリーかどうか判断する
3,一般的なindex
- ページ上の情報を理解する
4,特定されたServing
- モバイルorデスクトップのURLをユーザーに提供する
すでにモバイルを考慮した検索結果の提供がなされています。
これがさらに進化し、モバイルファーストに変化しつつあるわけですが、その理由として、
これはいつも説明があるように、
多くのユーザーがGoogle検索をスマートフォンで使用しているのに、
Googleがデスクトップ版で判断しているのがおかしいから
ということでした。
改めてにはなりますが、最近のモバイルファーストのGoogle検索の仕組みとしては、
1,スマートフォンクローリング
- スマートフォンのUAですべてのページをクロールして見る
2,デスクトップバージョンをチェックする
- デスクトップ版のURLを見つける
3,スマートフォンindexing
- スマートフォンで見たページの情報をindexする
4,特定されたServing
- モバイルorデスクトップのURLをユーザーに提供する
となっているとのことでした。
Mobile First Indexに移行するのは、
1,準備ができているか?
- モバイルファーストへの準備はできているか確認
2,準備ができているサイトへの再クロール
- indexバージョンをモバイル版に変換
3,デスクトップバージョンと紐付けする
- デスクトップページとモバイルページの関係性を理解する
4,検索においてモバイルバージョンをindex&serveする
- モバイルorデスクトップのURLをユーザーに提供する
準備ができているか確認し、できていると認識したら再クロールしてMFIに移行していくようです。
この説明は今まで通りと見て良いのではないでしょうか?
“準備”についてですが、下記のようなことができているか確認してほしいとのことでした。
・デスクトップのモバイルで同じコンテンツを提供できているか?
・同質のout-links(サイト外への発リンク?)とする
・画像やaltが使用できるようにする
・構造化データやAMP,hreflang等のアノテーションを正しく記述する
・サーバーを強力なものにする
レスポンシブ、ダイナミックサービング、セパレートのそれぞれの状況について、
レスポンシブは何もすることはない、もう準備できているだろうとしており、
ダイナミックサービンスについては同じURLではあるが、すべての項目についてチェックが必要だとしている。
また、セパレートはモバイル・デスクトップそれぞれのURLをクロールする。そのためすべての項目のチェックが必要だとのことだった。
次のステップとしてJohn氏が明かしたのは、
・ブログポストでより多くの情報を提供する
・モバイルインデックスについてのドキュメントを提供する
・より多くのサイトを一括してスイッチする
・サーチコンソールでMFI移行する際にはメッセージ送信する
とのことでした。
最後のMFI移行時については移行する前なのか後なのかは定かではありませんが(私の英語力の問題の可能性あり;すいません)これまでモバイル版にだけ異なるテキストをいれておくなどの本末転倒なことで確認するかモバイルクローラーのアクセスのほうが多くなったときに”予測"するくらいしかなかったのに比べて、大変ありがたい機能になると思います。
かつてGoogle Dance Tokyoで、MFI ReadyになったサイトはSearch ConsoleからMFI移行許可が出せるようになることを検討しているとGary氏が語り、その後その予定がなくなりましたが、この機能はなんとしてもリリースしてほしいものです。
その他、AMPに関しての話など補足がありましたが新しい情報は特になかったので割愛させていただきます。
なお、会場で直接MFIとは関係ありませんが質問を投稿できるようになっていたので質問したら取り上げられました。
レンダリングエンジンをChrome41から変えないの?
という質問をしたところ。
変える。
ただ、ビッグプロジェクトなので今年遅くか来年早い段階になるんじゃないか。
とのことでした。
モデレーターから「Good Question」と言われたので良しとしますが、早くバージョンを引き上げてもらいたいところです。
全体的にはこれまでの流れを踏襲したものとなっていますが、今後の予定についても語ってくれて満足なセッションでした。
Gary氏が発言したような数週間で一気に推し進めるような雰囲気ではありませんでしたが、
今後MFIが加速していくことは間違いないと思われますので、より一層モバイルサイトのユーザー体験の向上に力を注ぎたいですね。
現場からは以上です。
注:筆者の英語が中学レベルのため内容についての保証はいたしかねますのでご注意ください
@kimuyan (:本日も参加したセッション内容は少しですがツイートします)