昨年度の一般会計決算が不認定になったことについて、本会の見解を「通信」で示していますが、その中で、不認定理由とされた「不用額」について、次のような疑問をいただきました。
本来なら、これまでブログへのコメントは、ブログへの返信で済ませてきましたが、他の皆さんも同様の疑問をお持ちではないかと思い、繰り返しになる部分もありますが、「通信」に載せて説明させていただきます。
(通信では)不用額を補正しなかったことを指摘しておられますが、令和3年度決算の実質収支の1/2を下らない額は基金に積み立てられ、残りは前年度繰越金として令和4年度に活用できるわけですから、多大な不用額を根拠のひとつとして否決した会派を支持するのは疑問を感じます。
本会は、「不用額」だけを取り上げて、決算不認定を是としたわけではありませんが、まず、ご指摘の不用額の取り扱いについて、再度説明します。
市長は、財政再建や財源不足を理由に、多くの施設や事業の廃止、縮小を行っています。
また、昨年度の予算では、財源不足を理由に予算を付けられなかった事業も存在しているはずです。
こうした財政状況の中では、早期に不用額を把握し、こうした事業等の財源に充当し、有効活用するのが常です。
つまり、自由に使える一般財源は遊ばせないで、市民の要望に細かく応えていくことが必要で、多額の不用額は、予算管理上問題があるとされます。
また、多額の不用額が出るということは、予算を組む上での計画や見積り、市長や幹部の査定が甘く、予算編成がずさんであったということでもあり、この点においても問題とされます。
したがって、多額の不用額は、基金に積んだり、翌年度の財源にされるものであっても、当該年度の予算編成、予算管理上は、問題とされます。
しかも、令和2年度の決算審査においても、山本議員が指摘しており、2年続けての指摘になります。
議会で指摘があったにもかかわらず、放置されていたことは、決算不認定の理由のひとつになります。
また、次の疑問もいただきました。
別の記事で基金の取崩による16年後の残高枯渇を指摘しておられますが、実質収支の1/2を下らない額を積み立てることで、残高は回復しますので、その点を踏まえて指摘しないと、一面を切り取って読者に誤った印象を与えることになると心配しています。
これは、シセイクラブへの質問と回答をやり取りした時のことだと思われますが、「基金の取崩による16年後の残高枯渇を指摘し、財政健全化の必要性を主張した」のは、シセイクラブの方です。
本会は、「基金繰入額約4.1億円」は、「特別な事情で膨らんだ(当該年度限り)もので、毎年発生することではない」とし、次のように批判しています。
(市長が主張している)基金繰入額約4.1億円で、基金残高約64億円を除して得た16年間で、基金が底をつくという、余りにもずさんな根拠を(シセイクラブは)鵜呑みにして・・・
不審な点があれば、もう一度見直してください。
最後に、今回の決算の不認定の一番の原因は、安芸高田市が被告石丸伸二によって巻き込まれた裁判にあります。
この裁判について、市長は一言も発言することなく、幹部職員が代わって答弁しましたが、国会議員や有名人が報道陣から逃げる時に使う常套句「現在裁判中で説明できない」等々と発言し、一切説明しませんでした。
議会と市民への説明責任を完全に放棄しており、余りにも無責任で不誠実な対応です。
石丸市政を象徴する事件であり、答弁であったと思います。
本来なら、これまでブログへのコメントは、ブログへの返信で済ませてきましたが、他の皆さんも同様の疑問をお持ちではないかと思い、繰り返しになる部分もありますが、「通信」に載せて説明させていただきます。
(通信では)不用額を補正しなかったことを指摘しておられますが、令和3年度決算の実質収支の1/2を下らない額は基金に積み立てられ、残りは前年度繰越金として令和4年度に活用できるわけですから、多大な不用額を根拠のひとつとして否決した会派を支持するのは疑問を感じます。
本会は、「不用額」だけを取り上げて、決算不認定を是としたわけではありませんが、まず、ご指摘の不用額の取り扱いについて、再度説明します。
市長は、財政再建や財源不足を理由に、多くの施設や事業の廃止、縮小を行っています。
また、昨年度の予算では、財源不足を理由に予算を付けられなかった事業も存在しているはずです。
こうした財政状況の中では、早期に不用額を把握し、こうした事業等の財源に充当し、有効活用するのが常です。
つまり、自由に使える一般財源は遊ばせないで、市民の要望に細かく応えていくことが必要で、多額の不用額は、予算管理上問題があるとされます。
また、多額の不用額が出るということは、予算を組む上での計画や見積り、市長や幹部の査定が甘く、予算編成がずさんであったということでもあり、この点においても問題とされます。
したがって、多額の不用額は、基金に積んだり、翌年度の財源にされるものであっても、当該年度の予算編成、予算管理上は、問題とされます。
しかも、令和2年度の決算審査においても、山本議員が指摘しており、2年続けての指摘になります。
議会で指摘があったにもかかわらず、放置されていたことは、決算不認定の理由のひとつになります。
また、次の疑問もいただきました。
別の記事で基金の取崩による16年後の残高枯渇を指摘しておられますが、実質収支の1/2を下らない額を積み立てることで、残高は回復しますので、その点を踏まえて指摘しないと、一面を切り取って読者に誤った印象を与えることになると心配しています。
これは、シセイクラブへの質問と回答をやり取りした時のことだと思われますが、「基金の取崩による16年後の残高枯渇を指摘し、財政健全化の必要性を主張した」のは、シセイクラブの方です。
本会は、「基金繰入額約4.1億円」は、「特別な事情で膨らんだ(当該年度限り)もので、毎年発生することではない」とし、次のように批判しています。
(市長が主張している)基金繰入額約4.1億円で、基金残高約64億円を除して得た16年間で、基金が底をつくという、余りにもずさんな根拠を(シセイクラブは)鵜呑みにして・・・
不審な点があれば、もう一度見直してください。
最後に、今回の決算の不認定の一番の原因は、安芸高田市が被告石丸伸二によって巻き込まれた裁判にあります。
この裁判について、市長は一言も発言することなく、幹部職員が代わって答弁しましたが、国会議員や有名人が報道陣から逃げる時に使う常套句「現在裁判中で説明できない」等々と発言し、一切説明しませんでした。
議会と市民への説明責任を完全に放棄しており、余りにも無責任で不誠実な対応です。
石丸市政を象徴する事件であり、答弁であったと思います。