2024/9/9(月) 23:43
嗚呼、こうして日付を起こしてみれば、救急の日でもあるのか。
年齢的に既に立派な大人、今更、人に助けを借りるというわけにもいかない。
決死の覚悟で、業務に取り組まなければならない。逃げ道は無い。一度きりの人生、捧げて。
といった感じで今一度己を客観視してみれば、そうだな、見ている世界が違うから。
それこそが、今回、某アイドルのワンマンライブ参戦を蹴った理由の一つかもしれない。
会場はTOKYO DOME CITY HALL、ライブアイドルにしては珍しい規模でのワンマンライブである。
ここまで広い会場ともなれば、チケット代は破格であるべきだ。故に、横浜ランドマークホールで主催した対バンでは、積極的にチケット配りをしており、わずか1Kのチケットを売るのに必死だった。ただもちろん、足を止めて話を聴いてくれる者、決して全員がチケットを買ってくれるわけではない。彼女たちも既にライブアイドルとしてそれなりに長い人生を送っている。如何様にファンや初見な方々と接するべきか、というのは弁えているので、適度な塩梅での温度感であった。
会場は広い。安価なチケットとて、この調子なら、DDな筆者でも参戦する余地がある。そう判断した。
しかし、いざ会場に着いてみれば、どうだろうか。運営の意識たるものに、愕然とした筆者であった。
まずは、会場に着いたのが開演10分前、さすがにこの時間であれば、いくら動員多かろうとすべて入場待機捌き切っているべきなのだが、入場口は単一、出入りする人の多さを全く考慮していない様子で、見事なボトルネックとして入場を阻んでいた。結果的に、あれは阻んでいると表現するのが相応しい。それでも、ファンの方々は楽しそうに、会場へ入る。
嗚呼、なんて恵まれているんだろうか。素晴らしい愛だと覚えつつも、本当にこれでいいのかという危機感をも覚えた。
とはいえ、じゃあ、ライブアイドルを本気で地上アイドル同等に売り出していくと狙った時に、何が予想されるか。
アイドルを務める少女たちがキャパオーバーを起こして、精神不良を来して、一生その傷を負って生きることになる。
殺人に等しい。運営というのは、プロデュースする少女たちのキャパたるものをしっかり把握する必要がある。
と考えてみれば、上記のような入場捌き様相であったことも、いざ入場してみればただ突っ立っているだけのスタッフがあまりにも多いこと、そしてフロアは一部席を潰して完全に座席解放しているわけではなかったこと。全て合点がいく。
安価だからと購入したチケットを消費するために、今回、有休を取得した筆者だが、プロジェクト開発は佳境を迎えており、余談を許さない状況であった。このワンマンは9/9(月)に行われたが、その直前の土日、もはや打刻などすらやる余裕が無いほどにひたすら時間外労働をこなして、その反動で月曜、あまり作業捗らずで、簡潔に言えば、休息を求めていた。
アイドルを応援する余裕など無かった。しかし、アイドル応援にあたって、余力を考慮する、というのは、どうなのだろうか。
別に某アニメにあるような完全無敵なアイドルを求めているわけではない。ただそれでも、いざライブを観ればその輝きや眩しさに元気を貰ってよし明日も頑張ろうって思わせてくれる存在であるべきだし、そんなライブに辿り着かせるためにも運営というのは、スムーズに不快感など無いようライブを観れる環境をサポートする存在であるべきなのだ。
それが成っていなかった。嗚呼、もしTDCに行っていなければ、こうして幻滅することも無かったのだろうか。
激しい後悔である。同時に、肝心な時期に終日休暇をいただいたこと。ひどく反省している。
地上はまだ許せる。みんなちゃんと頑張っている。頑張らなかったら、アイドルも運営も、叩かれる時代になった。
それで潰れること無く、優れた者がちゃんと生き残り、今、アイドル界が潰えていないのは自明のことだろう。
しかし、地下アイドル、もしくはその名前を忌み嫌ってライブアイドルだと名乗る者たち、今一度問いたい。
本当に後悔無く、恥じること無く、アイドルできているだろうか。
嗚呼、明日、上司になんて謝ればいいだろうか。土下座を何回すれば許してくれるだろうか。
甘ったれたアイドル運営とは、生きている世界が違うんだ。こっちは土日も深夜も関係無く、必死で働いている。
来てくださる方々のことを真に考えて、ワンマンライブを執り行えたと、自信持って言えるのか。
一層と、本気で。忖度無く。地下アイドル界と向き合い、正面から評論していきたい。
しかし、まずは一社会人として。筋を通すことからだ。
気持ち的には眠れそうに無いが、体は確かに疲れている。タイピングもかろうじてといった感じだ。
一度しかない人生。死ぬ気で生こう。
死ぬこと以外はかすり傷だ。
自戒を込めて。(1988字)