2024/7/20(土)  14:23

夏だ。良い天気だ。そして何より、平和だ。

いつもなら殺人事件や交通事故、火事などのニュースが報じられるはずの夜帯のニュース番組だが、金曜、第一に躍り出たのは、空港を始めとした世界規模でのシステム障害である。桃鉄ワールドをやり尽くした筆者からすれば、空港うんちカードとかで空路がズタズタになったようにも思ってしまったが、当然ながら、実際にはあれよりも細かく数多く空港は存在し被害を受けた。そして何より、本件は絵空事などではない。現実に起きている問題なのだ。

しかしあえて裏を返して議論するならば、如何に全世界がシステムというものに依存して生活を成り立たせてしまっているかを再認識する機会になったとも考えることは可能だ。電車という最低限の移動手段に留め、アクエリアスを片手に一人、ベンチに佇む。そして植物や湾を眺めて、梅雨明けを待ち詫びたかのような太陽に照らされて、ただひたすらに暇を楽しむ。そんな様相故に、平和だと感じ得た次第である。

スマホが明るさ制限かけてきて若干執筆しにくいが続けるとして、お台場までの移動中、朝や昼に上がったツイートをひととおり確認して、それでもまだ時間があったので、仕事におけるタスクの整理に充てた。もちろん家でやることもできはしたが、金曜も在宅だったし、それに天気の良い休日に外に出ないのは勿体無い。あとは、家に居たらなんだかんだで、テレビとかゲームとか部屋の片付けとか、別のことに時間を割いてしまいがちだ。特にゲームが厄介で、噂によれば排出率1%未満のシンデレラカードを入手するためにひたすら中南米あたりで周回するというのが、このところ無意味に感じられてしまってはいるが、やり込み要素があとそれだけということで、油断してたらついSwitchに手が伸びて、時間が溶けてしまうわけだ。

話を戻せば、タスク整理できたのはかなり大きな収穫だ。既に筆者は社会人5年目、後輩が一人だけに留まらず、今や新卒1年目な新芽社員と密に連携して業務遂行することが求められている。もちろん、筆者のタスクのサポートだけでなく、後輩に製品仕様など弊社に勤めるにあたって必要な知識を吸収させる良い機会でもあるため、適度に考えさせつつ手をしっかり動かす必要があるタスクを考えて、適切なタイミングで振る必要がある。これはこれで楽しい。仮にこれで大幅に育てば教育者である自分にも幾分か箔が付くし、何より自信に繋がる。もちろん他者と連携して褒められるなどの肯定を見込むのもアリだが、それよりも、自分が満足できるレベルで業務遂行して、暗黙的に設定した小さなゴールを一つずつクリアする方が、より確かで強力な肯定へと繋がると、筆者は考える。

さて、仕事のことはこれぐらいにして、というか、真夏の野外で執筆していたら、人間よりもスマホが悲鳴を上げてきて切り上げた。具体的には、めちゃくちゃ熱くなって、充電すらまともにできなくなっていた。そのため、自由の女神から移動するのだが、ここからだと東京テレポートよりも台場駅の方が近い。そこで駅へ行ってみると、やけに人が多い。どうやらお台場冒険王の初日だったようだ。確かに子連れが多い。そこで軽く覗いてみようかなと移動してみるが、チケットが必要そうなアナウンスが聴こえてきた。歩き回ってすっかり疲れているしさすがに帰るか、と思っていると、ガンダム広場からアイドルっぽい歌声が聴こえてきた。どこかリリイベしているのか、でも関ヶ原真っ只中じゃないかと思いつつ、見てみれば、なんとスパガじゃないか。驚いた。真夏の野外でリリイベだなんて、一昔前と比べればすっかり積極的じゃないか。急遽参戦して、と言っても、別にライブアイドルほどに現場が活気強いわけでもないので、振りコピに専念した。王道アイドルなスパガのダンスは可愛い振り付けが多くて自然と楽しくなる。とはいえ、最高気温が35℃をも超えるほどの猛暑である。パフォーマンスは測るべきではないのだが、それでも、名前はわからないが茶髪の子が歌上手かった。

イベントが終わったら、あとは渋谷に移動して雑多なタスクを済ませて帰宅だが、汗染みがひどかったので、乗り換え駅である新橋のユニクロで上半身を買い揃えた。暗色なTシャツと明色の羽織るやつというチョイスだが、どちらも通気性が素晴らしく合わせて5千円というのもお得に感じられるほどだった。逆に言えば、この時まで着ていたポロシャツ、こちらもユニクロなのだが、確かにかなり古いモデルだし、あまり通気性も良くないので、急な行動選択ではあったが、正解だったと我ながら思う。

さて、そんなわけで、関ヶ原という真夏のアイドルイベントの中でも有名なものをも参戦せずだったが、かなり充実した1日になった。補足すれば、関ヶ原に限らずとも対バンは開催されており、把握済みのものであれば新宿KeyStudio、この日調べて見付けたものとしては浅草や竹芝などである。後者については完全に調査不足であって悔やまれるところだが、じゃあ急いて参戦して今以上に達成感ある1日となったか、と考えてみれば極めて微妙だろう。上記の通り、社会人として既に中堅、上司からは信頼されてその分責任も伴う、仮に関ヶ原などに参戦してしまったらタスク整理や月曜影響など、結果的に後悔の残るものとなっていたに違いない。

じゃあこの夏はアイドルのライブに全く行かないのか、と考えてみるが、決してそんなことはなく、都内無銭とかコスパ良いものとか、狙いを定めて参戦していく所存である。アイドルからしても、使命感とか義務感に追われて参戦されてもどこか煙たく感じるに違いない。

まあいずれにしろ、シンデレラカード入手という確率ゲーは曇天とかに回してもらって、天気良い日や仕事充実している時期などは、ちゃんと現実と向き合って生きていくとしよう。振り返れば昨年、風俗などに依存してかなり羽目を外して、もしかしたら今年も同じ轍を踏む運命になるかと思っていたが、その心配も無さそうである。かつ、恋愛や婚活などをしている隙も無さそうである。いいじゃないか。人生が充実していれば、それに勝るものは無い。

吉原に縋り、逢えない日々を憂いていた昨年の自分に、よく頑張って生きたものだと、自らエールを送りたくなってくるものだ。