2024/5/31(金)  00:54

 

 

 

嗚呼、また茹だるような週末がやってくる。現実から目を背けたくなってくる。

遅すぎる哉、やっと気付けた。様々、マッチングアプリを経て、やはり筆者は、恋愛に不向きだと。

 

こちらが何らかのアプローチをする。その結果として、何が得られるのか。その大半が空振りに終わる。

原因は何だ。やはり平均年収の低さなんじゃないか。アラサーにもなって年収500万円はさすがに低すぎる。

 

マッチングアプリの良いところは、じっくり選べるところだ。趣味や性格など、さらには心理テストなどで、細かい条件抽出ができ選別できる。しかし逆に言えば「選別」、つまりは選ばないという選択ができる。これは女性側からの観点だ。こうした出逢いの場というのは、男性が劣勢に転じるものだ。依然として女性が売り手側、男性に生まれた筆者としては苦しい。

 

そんな現実との対峙を経て、やっぱり社畜に生きたいと願ってしまう。仕事だけ、ただひたすら働いていれば、恋愛や結婚など、考えなくて済む。その分会社に貢献できているのなら、実るかどうか不確定な、いやむしろ上記、筆者においてハードル高き恋愛という人生選択。嗚呼、やっぱり無理だ。その方向に考え続けるだけで、吐き気が込み上げてくる。

 

上記年収であれば、一人暮らしをする分には困らないし、重度のドルヲタやギャンブル依存症などでなければ、順当に貯まっていくものだ。なのでこのまま、もはやとことん、独身ドルヲタ道を突っ走ってもいいんじゃないか。

 

 

 

モヤモヤが解消されないまま、ベッドに横たわった。気付かぬうちに眠りに就き、気付けば既に朝だった。

 

プライベートで若干のストレスが溜まったままで迎えた金曜勤労。しかし朝会、耳に入ってきたのは、配属2年目を迎える新卒社員に対する、上司の理不尽な言葉であった。あれは到底、アドバイスとは呼べないものであった。立派な説教だった。

 

まあ、いろいろと難のある少年ではある。仕事中に寝落ちしてしまうし、気になった技術については時間を忘れて調査してしまうし、端的に言えば他者と協力して仕事を進めるのに向いていない。しかし、今の時代、会社へ入ってくる人というのは多様化しているからこそ、どのような人が入ってきても教育でき、育成できる体制、そして心構えが必要なのだ。

 

それが成っていないチーム体制じゃないか。そんな現実に気付いた瞬間、一気に勤労が億劫になった。

 

問題なのは上記の通り、辛辣な発言で課員全員へ負の影響を与えた上司ではあるが、実際どうなのだろうか。こうした課題を抱えている組織集団というのは、表になっていないだけで、現実としてはきっと数多いはずだ。

 

だからこそ、必要なのは、上司の差し替えではなく、どのような状況に直面してもへこたれない精神力なのである。

 

筆者は昔、仕事に対して安定よりも刺激を求めて、今の会社を選んだ。後悔はしている。しかし、一度決めた人生、それを曲げて抗うのではなく、順応してしぶとく頑張っていきたい。そう願っていたじゃないか。

 

にも関わらず、何が出逢いだ。何がマッチングアプリだ。たるんでいるんじゃないか。

 

きっと上司は、間接的に、そんな筆者をも叱責していたに違いない。

 

 

 

ならば、それがドルヲタ復帰とどう影響してくるのかと言えば、つまりは原点回帰である。

 

就職当時、確かに筆者はドルヲタだった。ドルヲタを継続するために逆算して選択したのも一つある。だからこそ、風俗に依存して代えようと思っても叶わなかったし、マッチングアプリなどで一般女性に癒しを求めるのも違う。

 

普通。その言葉は今の時代、差別用語なのだと、某後輩に指摘されたのを、今思い出した。

 

何故わざわざ、普通に合わせようとしたのだろうか。愚かしい。初心を思い出せばすぐに気付けたことじゃないか。

 

そんなわけで、本記事がアップロードされる頃にはおそらく、チケット購入した対バンに参戦して屋内で涼んでいるか沸いているか仮眠取っている頃だろうが、5月頭の参戦とは大きく違ってくるだろう。なぜなら、優しさ、という要素が筆者に付加されたからである。今回、上司やチーム全体で、ひどくストレスが溜まっただけでなく、マッチングアプリで世間一般とのズレを痛感して別種のストレスが溜まった。などと考えれば、筆者が軸として生きていた世界、地下アイドル界というのは、良い意味で普通ではないのだ。世間一般という多数派からあぶれてしまった少数派を吸収してくれる、包容力がある。

 

もちろん、非人道的な運営や、裏で恋愛やホス狂いするアイドル、さらには同担拒否でいがみ合ったり推しをストーカーしたりし得るヲタクなど、どれもイメージは悪い。はっきり言おう。しかしそれらは結局、普通に生きれなかったから、そこに尽きるのではないだろうか。一定数存在するのは致し方ないのではないだろうか。もしそれらを全て監査して排除して、清め切ったところで何が残るだろうか。当たり障りの無い、味気無い世界ではないだろうか。それはそれで寂しい。

 

いろいろある。でもそんなゴタゴタも何もかも、地下アイドル界だから、で、済ませてしまおう。

 

行き過ぎた優しさ、という点では、到底初心どころではないのだが、一旦すべてを受け入れてみたい。その点に限れば、昔と何ら変わらない姿勢じゃないか。きっとそんな素直な姿勢で向き合えば、壇上のアイドルやフロアのヲタクなど、空間を成す誰もがきっと心を許して、より個々の素で居れるに違いない。

 

そうだ、それが現場、ライブ空間の本質じゃないか。

 

筆者よ、初心の奪還というのは、そう遠くない話なのではないだろうか。(2287字)