2024/4/5(金)  01:33

 

 

 

アップロード日時を先に決めていて、固定で押さえているタスクなどからスケジュールを逆算して、この隙間時間で書き上げるしかないなと判断しての執筆である。まったく、いつになったら桃鉄中毒から脱するのだろうか筆者は。ひとまず、ネット対戦で入手できるスタンプをあと10個程度なので、あと10回やればこの繁忙から脱出できるわけだが、その先、ロスの如く言葉にし難い虚無感にでも襲われてしまわないだろうか。いや、きっと、ライブアイドル応援をもっと真摯にやれば、それが自ずと生き甲斐に繋がってくるに違いない。言ってしまえば、今回、主題に掲げんとするアイドルに関しても、未知な部分が多いのも否めない。

 

ということで、今回書いていきたいのが、4月6日ということで、坂道グループに関してである。やはり何と言っても、令和な今日、世間に広く知られているアイドルグループ群である。乃木坂46、櫻坂46、日向坂46、どれもそれなりに特色は有しているものの、一昔前と比べれば、その境界というのは良い意味で曖昧になってきていると感じるものだ。具体的に言えば、乃木坂は5期生など中心に個性良くキャッチーでありながらも技術優れた人財により広く愛され、櫻坂はメインメンバーの入れ替えによってグループ全体の雰囲気が一新されてバラエティーへの出演も伸びてきた、日向坂はそんな2大巨頭を前にしてなかなか苦しい戦いを強いられてはいるが逆に今日までわかりやすい逆境性は無かったように感じるのでアイドルとしての味が深まったと見做したい。

 

よりライブ本数多く、という点では、ハロプロには劣るかもしれない。毎週ハロドリを観ていて、春ツアーが本当に充実しているものだと驚かされてしまう。ただ、そこは差別化、棲み分けの話でしかないだろう。逆に言えば、ハロプロ勢はメディア露出という点では劣るわけだし、もっとも頻度など厳密な数値で比較すれば多少語弊があるかもしれないが、ライブアイドルとして生きる少女たちへの影響力を考えれば、やはりメディアに出るということは肝心なのだと気付かされる。今日では、それが雑誌やテレビやラジオだけではなく、YouTubeやSHOWROOMなどの動画系サービス、TikTokやXやInstagramなどのSNSも含まれるのは忘れてはならないが、それでも、じゃあ坂道系は、と考えれば、レガシーのように思えるメディアも今日、十分有効と言えるわけだ。

 

 

 

単純に覆い隠しているだけかもしれないが、一昔前と比べれば、すっかりスキャンダルは減った。実際にそのような浮ついた行為をしていないと信じて議論を進めてみれば、やはりその一番の理由は、音楽パフォーマンス志向性の高い人財が集まった結果だと言えるだろう。ライブアイドルなどと比べれば、楽曲リリースの頻度は正直高くない。ライブアイドルに関しては喩えるならアジャイル開発のようなもので、レコーディングして調整してSpotifyなどのストリーミングへ出す、などと速いサイクルでオリジナル楽曲を世に出せるのが強いが、より広く、という点で考えれば、リリース時期、というか、期日から逆算して宣伝や販路確保などの準備を諸々行い、1曲に対する影響力がより大きくなるように戦略を組んでいる。そんな頻度の相対的な低さというものが、1曲1曲をより大事にして、作品的な価値へと昇華させて、ということで少女たちは奮闘するわけだ。

 

ただ、別にこれに対抗というわけではないだろうが、ライブアイドル各位においても、楽曲への力の入れようというのは決して侮るべきではない。もっとも、これは事務所や各グループ運営によって、千差万別と言える。世間に蔓延ったイメージにもあるように、接触という名の特典会やオフ会などに重きを置いて攻めた戦術を取る、グラビア志向で個々人ベースの知名度を集約させてグループ全体で爆発的な知名度を得る、など、戦い方は様々だ。それが特定の推しを設けるのではなく、ライブアイドル業界全体を俯瞰して動向を観察する醍醐味の一つではあるが、話を戻して、楽曲リリースについては、たとえそれが物理的なアルバムでなかろうと、新曲を盛り込み、レコーディングに励み、順番まで凝って、ストリーミングに載せるという楽曲派な運営というのが、令和な今日でも、鍵となりかつ若者などからも支持され得る、欠かせない戦術だと、筆者は考えるわけだ。

 

ライブアイドルが上記と相乗効果でメリットがあるのは、そんな音楽というのを、頻度高くライブを行っているがために、ファン各位は頻度高く彼女たちのライブ音楽を堪能できるというわけだ。一昔前であれば、そういったライブ音楽というのは、バンドなどアイドルとは無縁な業界に限られたものではあった。こうしたライブアイドル界へと成長したのも、業界自体の多様化によって、古き固定概念に囚われない人財がアイドルとして就いてくれた結果だろう。なお、当然だが、アイドル当人だけではなく、楽曲制作などの運営側に関してもこの多様化は欠かせないポイントだ。とはいえ、じゃあ今後、順調にこうしたアイドル&運営が増えていくのかといえば、そう多くはならないだろう。やはり相性の問題がある。ふとした小さないざこざによって生じる不信感というのは、その職種の特徴も重なって、いとも簡単に破滅への運命へと誘われてしまうものだ。

 

 

 

運営との相性。その点では、地上アイドルとも呼べる坂道グループ各位もまた、本当に良くやっていると思う。如何に時代が進み優れた生物が誕生しようと、人間であり、二十歳前後の少女たちであることに変わりは無い。だからこそ、個性を活かし、互いに高め合い、より良い形で魅力を引き出し発信する、そんな矜持たるものが運営にもまた、求められるのである。

 

筆者は昔、と言っても2年前ぐらいのことだが、とあるライブアイドル事務所の運営への転職を真剣に考えた。結果断念したのだが、理由は2つあり、1つは給料、そしてもう1つがセンスである。環境に慣れるとか真面目に勤労するあたりはどうにか勝負できるのだが、それで通用したのは一昔前の、しかも地下アイドルと呼ばれ得る領域に限られたものだろう。今の時代であれば、ライブアイドルの領域においても、やはり優れた人財を選り抜くようになった。だからこそ、ハードル高く感じ、難しいと断念した次第である。あとは、順番が逆になってしまったが、給与面を気にしてしまうぐらいには、アイドルの運営を務めるという夢よりも堅実な人生選択をしてしまった身だ。もし夢を追うのであれば、高校や大学あたりからちゃんと対策すべきだったし、逆に言えば、芸能関連の業種と近しい分野や経験を学んでいる者こそが務めるに相応しいと考えるものだ。

 

あとは何と言っても、コミュニケーションだろう。これは本当に大事な要素だ。他のどの人生選択もせず、アイドルとしての人生を歩むこと、それに自己肯定だけでなく楽しく幸せな日々を提供する、そのためにはコミュニケーションにおいては必要最低限などでは到底不十分で、円滑で活気溢れるぐらいが丁度良いと考える次第である。厳しいことかもしれないが、これはアイドルとして務める側に関しても同様である。どんなにアイドル音楽が好きで、ステージに立って歌って踊ることが好きだとしても、他者と協力できるか、柔軟な意見交換ができるか、そして調和良く空間を創れるか、などといった、第六感に近い能力をも求められているのではないかと、10年以上アイドル界を見ている身としては、特に強く感じるポイントだ。その点では、特に乃木坂5期生などは顕著な例ではあるが、互いに欠かせない、必要とし合えるレベルで、良い調和が創れていると感じるものだ。

 

 

 

かといって、音楽への嗜好性の高さも欠かせないのは、もはや輪廻的な議論だろうか。歌唱力はもちろん、どういったジャンルの音楽が好きか、プレイリストなどがわかりやすいが、ある程度語れるぐらいにブレずに好きな音楽があってこそ務まるものだ。どんなにアイドルが揶揄され得る立場柄だろうと、他の職業と比べて、音楽を表現する存在であることは決して離せない要素になってくる。となれば、各々がどういった観点で表現するのか、何らかのベースとなる個性や世界観は欲しいところだ。それもまた、どの坂道グループもしっかりクリアしているのが、本当にアイドルのレベルが上がったと感じる点の一つである。

 

さて、中途半端かもしれないが、気付けばすっかり深夜が深まってきてしまったので、これぐらいにしておこう。若干、内容が重複するかもしれないが、続きは46ときたら、な、次の記事で執筆していくとしよう。(3543字)