2024/3/23(土)  23:28

 

 

 

某地下アイドル対バンへの参戦前日だというのに、こうしたタイトルの記事を著すとは、筆者は正気なのか、と言われてしまいそうだが、それについては以下読んでいただければ、意図含め理解いただけるに違いない。

 

前回の記事執筆時点では、ドミノピザがジョブチューンに挑んで9勝という素晴らしい戦績を残したこと、そこに至るまでの経緯を思い出しながら書こうかな、と思っていたのだが、この執筆時刻からなんとなく想像はできてしまうかもしれないが、ちょうどアナザースカイを観て、いろいろと考えさせられたので、こうして内容を変えるに至ったわけである。

 

今回のゲストはあのちゃんだった。紅白出場も果たし、アーティストとして支持強い少女だが、恥ずかしながら筆者、彼女が元アイドルだということは今回の放送を観て初めて知った。活動における方向性の食い違いなどが吐露されていたが、おそらくほんの一部に過ぎないだろう。グループとしてどう売っていくか、アイドルという世界で戦っていくか。

 

あくまで筆者個人の所感でしかないが、彼女は本当に逸材だと考える。だからこそ、彼女を活かせないとなると、たとえば財力とかが足りずに活動幅が自然と狭まってしまう、いわゆるド地下なのかな、と思っていたのだが、調べてみたら、割と名前あるアイドルグループだったことに驚かされた。彼女が活動していた期間と重ねれば、筆者はその頃、2015年は応援拠点を地上から地下へと完全にシフトしたがそれも超地下、そこからいろんなライブへ行って2019年頃は完全にDD、超地下からライブアイドルレベルの地下まで、幅広く事務所など横断的に研究していて、コロナ前ということもあって、応援熱が強かった頃だ。

 

彼女が脱退したタイミング、そしてコロナを考えれば、コロナを乗り越えてなお、音楽活動を今日も周知の通り続けているわけなので、やはり一番に思うのは、アイドルを嫌いになったからといって音楽を嫌いにならないでくれたことへの感謝である。もっとも、アイドル嫌い云々というのは若干誇張かもしれないが、厳密に言えば、グループ形式のアイドルということで、メンバー間との相性、そしてグループ全体や運営が打ち出すコンセプトや方向性との不一致の有無など、どうしても意見が合わないことはあるだろう。ただ、個人的に思うのは、彼女が卒業したことに対して「脱退」と表現していることだ。もし、運営が合意して今後の彼女の活動継続性など考えて判断したのであればそれは「卒業」と表現されるに違いない。となれば、立場上、運営からの圧やメンバー間での関係性など、まあいろいろと推測はできるが、とっくに過去のことであり、こうしたアイドル内外のいざこざというのは大抵が妄想の域を脱しないものだ。故にこの程度に留めておこう。いずれにしろ、あのままもっと歳食わされてアイドルとして生かされていたら、もっと悲惨な末路と化していたに違いないので、今、彼女が生きていることは有難く感じるところだ。

 

 

 

アンチは多いだろうが、まあ、出る杭は打たれるといった言葉があるように、売れているからこその声と感じるもので、名前の無いアイドルなどからすればアンチはある意味羨ましいぐらいだ。いや、これも語弊がある。地下アイドルなどで生きる者は、メンタルの強弱の点からすればアンチが湧いたら即自滅する可能性も十分なので、地下という領域で護られる必要が、

 

でも、アイドルって、売れないと意味無くないか、何のためにアイドルとして活動し、悦びを抱くのか、

 

アイドル界で絶えない不祥事、再考させられるアイドルの価値、

 

などといろいろ考えていると、今日、アイドルに何故、少女たちは就いてくれるのだろうか。

 

もちろん、アイドルの素晴らしさというのは十分解っているし、乃木坂46などわかりやすい例だろう。なのでアイドルの全てを否定できるわけではないが、知名度を得て難なく活動を続けられるというのはほんの一握りではないか。にも関わらず、地下アイドル、という言葉が死語にならないことからも明らかなように、アイドルに就き、励む者は後を絶たない。

 

風俗業界だったら、まだ解り易い。客が支払う金額からしても自明なように、サービス内容相応の給料が手に入るので、手段選ばずに稼げる職業だ。しかしアイドルに関しては、まず稼ぐ云々では見込み無いし、純粋に、ステージに立って歌って踊ることが好きだから、という理由じゃないと続けられないはずで、筆者が称賛するライブアイドルについては軒並み、この最低条件をクリアしてくれているので、その十分理解できている領域内では、それなりに理解はできる。

 

じゃああれか、いつかは有名アイドルに押し上げてくれるからと、夢見て身を捧げてくれているということか。

 

 

 

アイドルというものが、よくわからなくなってくる。

 

だからこそ、筆者は、改めて、ライブベースで、参戦ベースで、アイドルを測りたいと願っているわけだ。

 

昨年のiLiFE!甘音ゆあの一件からすれば、正直、ライブという瞬間で測るにしても限界があるが、一億歩ぐらい譲って、仮に彼氏がいてヲタクなんて金源としか思っていない者だろうと、歌うことが好き、踊ることが好き、向上心がある、などは測れると、過去何度もライブを観てきた身としては自負しているので、定期的な対バン参戦によって、ライブアイドルや地下アイドルをしっかり知っていこう、という目的である。これによって、日々のアイドル議論に、根拠や自信が帯びてくるわけである。

 

それにしても、あのちゃんがカンボジアに対して避難所だと覚えるぐらいには、彼女はアイドルとして多々苦しんだわけだ。だからこそ、筆者としては、今、アイドルとして生きようと粘っている者に対しては、アイドルは決して正解とは限らない、うまくいかないとか嫌なことがあったら、移籍や卒業という選択も躊躇わず行ってほしいものだ。その方が、アイドル界の今後や、当人少女自身の人生を考えた時に、プラスに繋がると考えるからこそだ。人生を無駄にしてほしくない。

 

と考えてみれば、昨今、地下アイドルで卒業や解散が相次いでいるというのは、むしろ安堵すべきなのかもしれない。

 

さて、今回はこれぐらいにして、本記事が公開される頃には既に過去のことだが、執筆現在としては明日、日曜日、久々にライブで生きるアイドルの真贋というものを、測りに行こうじゃないか。(2621字)