もし自分が、という気持ちになれば、嗚呼年明け早々に休日出勤しなくて済むのかな、とも思えはするが、暖房の効いた空間に居れるわけでもない、食料だって常に不足している、スマホやパソコンなども好きに使えるわけでもない、そもそもプライベートの空間が確保できない、等々、挙げればきりが無いほどに、当たり前だが、当地の方が過酷である。

 

上記の通り、このところ忙殺されていて、震災のニュースを追う暇が無い、と思うのかと思いきや実際にはその逆、たとえ状況もその深刻さも違えど「今」という瞬間を必死に頑張っている人が、遠く離れていても確かに存在する、つらい状況に置かれているのは決して一人じゃないのだと。日頃、報道される風景、跡形も無く崩れた家屋、深夜の車中泊、混み合った避難所など、画面に映るどれもが、間違いなく目を背けたくなるほどに悲惨なものばかりであり、きっとカメラが映さない時間には何度も泣いて絶望しているに違いないのだが、ただそれでも、どうにか頑張って「今」と向き合っている。

 

そんな生きる姿というのが、筆者にとっては励みとなった。

 

帰省中の震災。特徴の一つと言えるだろう。普段その地域に居ないような人も、老若男女問わず、被る。

 

ただもしプラスに捉えるのだとしたら、助け合える存在が多い、ということだろうか。

もちろん、つらい状況に置かれる人数もまた増えてしまうわけであり、何より、水や食料など、支援物資がその地方住人数を超えて必要になってくるのは留意しなければならない。なんてこの記事が上がる頃には既に各企業十二分に理解していることだろうし、少し考えれば解ることではあるが、やはり被災人数の多さというのが、今回の肝になるだろうか。

 

またきっと、震災ソングなるものが出てくるのだろうが、個人的には、明るく歌い上げてくれた方が嬉しい。

時期、などと一過性のものと捉えるべきでないのは重々承知しているが、報道などで震災のニュースが減った後でも、難なく聴けるような楽曲がいいと思う。そんなことを考えれば、このタイミングでOCHA NORMAのPV公開。

いつも以上に、どこか特別な想いを感じ得てしまうものだ。

 

 

1番のAメロやBメロを聴いた時点で、アイドル個々がグループ結成に伴い仲間となり、夢を叶えるために協力し合うという、まさに今、全国ツアーなどライブアイドルと呼べるレベルにまで頻度高くライブをこなしている彼女たちを表した内容ではある。

 

ただ、たとえばそれに続くサビ「自ら生み出すハピネス ぼーっとしてちゃ始まらない」などは、行動力たるものが助け合いにあたっては不可欠で、それが募金などの行動をも広範で含めれば決して北陸以外に居る人たちもできることがあるのだと、良いメッセージと受け取れる。もっとも、物理的な支援については、物資であれば仕分けが必要であり個人でのそれはNGであるなど、歯痒いところがあるかもしれないが、だからといって何もできないわけではない。

 

他にも「集えば大丈夫」「ご縁に感謝して」という歌詞がリンクするが、やはり何と言っても落ちだろう。「日々の中で 時に見失うハピネス」という歌詞に対して「一人でいちゃ始まらない」と続く。互いに助け合って、支え合って、そんな一つ一つの繋がりがきっと、つらい日々をどうにか生き抜いて、明日も明後日も生きて、未来へ延ばしていく活力に違いない。

 

とはいえ、これを書く上で何度も聴き直しているが、やはり未来を夢見るアイドルグループに準えた内容じゃないか。

世情に結び付けるのがどこか無理矢理感があるので、没記事としておこう。やっぱり深夜の執筆は良くないものだ。(1687字)