「11」サクヤコノハナ「信頼が残された空間」13:50~14:10「07」称賛1
懐かしいな、ホール会場にノートPCを持ち寄って、こうして生執筆するというのは。主催事務所的に動員は確かにこれぐらい多くて当然といった感じか。おや、良い火力が聞こえてきたので、これは筆者が加勢しても問題無いレベルではあるが、やはり男性ファンの暴徒化の可能性を考えれば依然として避けるべき行為には変わり無いだろう。それにしても、フロアを見渡して、コロナ前に見たような悟った老年な方も散見されるので、筆者もいつかその領域に到達した際には、言語化をも伴わない情緒的解釈ができるのだろうか。今の筆者はどうしても、コスパやタイパを重視してしまう。かつ、執筆者としての使命感のようなものもまだ残っている。まったく、ソープ嬢だけを想って自宅警備を遣り過ごせるほどにアイドルに無関心でいれたら、もっと気楽に生きれていただろうか。そう考えてしまうのも、一ヶ月以上アイドル現場というものから離れて一途な愛を知ってしまったからだろう。現に、ろくにライブについて執筆できていないじゃないか。ただ、やはり、家や野外などとは違った異空間、ライブ現場でないと気づけない、執筆できない観点というものもあるだろう。それに果たしてサクハナの音楽や現場が必要だったのかは正直微妙なところだが、少なくとも、彼女らそして彼らには、まだ、アイドルという職業への無償の信頼が残されている。なんだかそれだけでも涙が出てしまいそうだ。それで十分な気がする。別に筆者が直接、声援や振りコピやサイリウムなどで動作する必要は無いだろう。既に時代は変わった。筆者は既に過去の人間だ。自他共に多々変わっても、他者に幸福を託す悪癖は変わっていないようだ。



「12」LIT MOON「低俗アイドルの存在意義」14:10~14:30「07」
さて、今度こそちゃんと執筆していこう。スタンディングで若干ステージが見えないが、左右の隙間から普通に見えて評論は可能ではある。Aメロ前半の後半を務めたアニメ声がリズム微妙な感じ。他のメンバーも全体的にボロが大きい。衣装だって、サクハナの直後ということもあって、デザイン性が乏しい白一色の衣装だ。いや、ただ逆に、この安っぽさ、まさにライブアイドルの地下化、もしくは地下アイドルの表層化の結果と言えるが、いずれにしろ、低俗性を感じてこれはこれでそそる。歌もダンスもテキトーにこなして、裏で水商売か風俗か、もしくはヲタクと繋がっているか、いずれかのような不純さがなかなか趣深い。
そんなわけで1曲目だけでも十分分析できたわけだが、2曲目、1曲目と大差ないメロディーや楽曲構成といったところからも、前述の低俗ぶりは正しかったようだ。しかしこれは運営面から、ということで異なる議論観点である。フロア見渡した感じでは撮影しているような人はいなかったので、もはやライブ映像の撮影、PDCAによるパフォーマンス改善もするつもりは無いということだろう。なんて低俗なんだ。素晴らしいじゃないか。あれ、落ち務めた少女二人程度はピッチもリズムも声色も悪くなかったので、この数人程度はまともな他事務所へ移籍させて活かしたいところ。あとはレッテル乱用して恋愛などに活かしてほしい。
MCの間に調べてみたが、所属事務所とか活動期間や誕生経緯などはすぐに見つからなかった。ただ一つ言えるのは、となれば、ライブアイドルの老舗事務所ではないということだろう、これならTwitterことXにしっかりプロフ載せるかリンク貼るかしているので。うーん、笑顔とかは悪くないし、独身中年男性がおまいつ的な感じで推す分には軽率で良い気がする。やはりそこも低俗からの描写導出ということだろうか。



「13」東京CuteCute「プロ意識の賜物」14:30~14:50「06」称賛2
懐かしいアイドルが出てきたが、ここまで月日が経ってしまうと若干執着性が強く感じてしまう。まあいいか。ダンスが上手い。躍動感が抜群だ。Bメロでの一二手拍子は微妙だがいいか。サビでも元気溢れるダンスで良いじゃないか。直後に出演するのがスイアレということで、同系統な正統派、先に出演することで潰しておくという戦術か。なんて狡いんだ。勝算があるとすれば、壇上6名のうち一部については歌唱ブレが大きいので、グループ全体で高歌唱力で殴ればぐらいだが、過去の参戦ではスイアレは実力派ではなくキャッチーにアイドルらしく釣る戦術だ、となればダンスをしっかり仕上げて視覚効果の強いパフォーマンスは見事な先手勝ちである。
2曲目、これも古参曲だが、初手ソロ歌唱でアイドル歌唱へ全振りして続くメンバーへ程よく敷居を下げていたのが秀逸だった。Bメロ初手でのダンスのワチャワチャ感、サビへの接続としてしっかり役目を果たしている。やはり最古参メンバーのプロ意識の賜物であろう。楽曲のどの部分でどう魅せるかが成っている。もしかしたらライブアイドル界全体での動向や傾向も掴んでいるのかもしれない。いやそこまでくれば運営の方針と読むのが妥当なところだろう、いずれにしろ、この2曲目途中まででも十分称賛できるレベル。凄いじゃないかTCC。萌葉不在とは感じさせないパフォーマンス。アイドルも棄てたものじゃないな。
3曲目は前奏から元気いっぱいな楽曲だ。表情が笑顔の貼り付けじゃなくしっかり活き活きしているのが良い。紫の歌唱力。いや続くメンバーも上手い。サマーなサビ。なるほど、すっかり秋冬を感じさせる気候をもお構いなしに自分たちのステージを創るという意識、素晴らしいじゃないか。気付けば執筆忘れて魅入ってしまった。よくよく考えたら、ランダム的に観賞した本日3組目のアイドルだ、ここで超称賛できるレベルだと考えれば、もしかしたらライブアイドル界全体ではまだ、ライブ音楽や空間に期待していいのかもしれない。もちろんブラックリストは除いての話ではあるが。
やっぱり4曲目はこの楽曲か。ここまでのパフォーマンス様相を考えれば、過去を重ね合わせるのは失礼にも思えてきてしまう。肝心なAメロ初手もしっかりクリアさせてきている。待てよ、こうして静観してみると、鉄板楽曲のはずなのに完成度が低いぞ。なるほど、新体制には相応の楽曲を、ということでトリ曲はミスったセトリだとしても、他では十分称賛の領域だ。良い満足感だ。



「14」Sweet Alley「貴重な人財」14:50~15:10「06」称賛3
初手の声援がリズムボロボロだったけど、まあ、売れたアイドルの現場なんてこんなものだろう。敷居は低いぐらいがちょうどいい。てか、この動員量。凄いな。
サクハナと比較すれば、柔らかなダンスや歌唱で差別化しているといった感じだろうか。直前で出ていたのが超フレッシュな正統派ということもあって、やはり立て続けに出演となると年齢的なダンスの重さ、そして歌唱の落ち着きというのが酷なまでにマイナスに転じてしまう。ただ、ダンスも歌唱も、深夜ドラマで描かれるような致命的な下手さでもないので、大衆的に売れるにあたっては程よいだろう。なんて執筆しながら各メンバーの歌唱を聴いていたら、昨夜、日付的には同日か、Mな感じで攻められる妄想しながらヌいたメンバーが一番上手くて若干複雑な想いになった。ってか、参戦に際して何をしているんだ筆者よ。いや仕方ないじゃないか、みんなかわいいしアイドルとして安定感だってある、ガチ恋になるヲタクが生まれても決して不思議ではないし、日頃から如何に釣り重ねて愛を募らせているかということだ。
そうだな撮影スタッフよ、入場口から離れたエリアの方が驚くほどに人が少なくて撮影も、そして筆者にとっては執筆も捗るというものだ。先ほど、LITMOONでは低俗的だと酷評したが、どこか彼女たちにも、一縷程度でしかないが、そんな側面も描けなくはない。ただそれよりも、アイドルを続けることを優先させて、メンバー同士の絆で穴埋めしているように見受けられるので、不祥事を生む恐れは無さそうだ。当事務所にしては、ここまで順当にアイドルに勤しむ者たちをよく残せているものだとしみじみ感じてしまう。LIVEPLANETも昔と比べれば衰退路線なので、間違いなく、彼女たちは貴重な人財だろう。
3曲目で開始数秒のけたたましい歓喜だ。良い現場だ、と思わず呟いてしまった。本現場なら、筆者も狂沸人格で立ち回れるかもしれないと少し思えたが、動的には乏しいのは他現場と同等だ、やはり過去の筆者は過去のものでしかないのだろう。だがそれでいい。そんな寂しさというのが、どこか、吉原の街の哀愁に重なって浸ってしまうのだから。すっかり老成してしまったようだ筆者よ。そう考えてしまうのも、老舗なアイドル事務所ならではのそう簡単に喪われない信頼あってこそだろうか、この空間、そして居場所の創製というのは、間違いなく、未来のライブアイドル界へ繋ぐにあたって、大事な要素だ。
フロアの活気という点では、3曲目で終わっても十分成立するのだが、ここに4曲目でダメ押しするのがまさしくアイドル強者といったところだろう。本当にライブが好きなのが伝わってくる。やはり貴重な人財だ。ヌいた云々なんて振り返っている場合じゃなさそうだ。それにしても、ここまで多くのファンがライブを楽しんでいる、出演するのを心待ちしていた、というのは、アイドルにとっては確かなモチベーションになるだろう。専門かライト層かなどは関係なく、こうしてライブへと足を運んでくださっている方々に漏れ無く感謝したいところだ。ファンの存在無くしてはアイドルは立ち行かないし、ライブアイドルに関しては特にライブは肝心なファクターだ。対象がアイドルでないにしても、推しを据えて全力で愛することが如何にエネルギーを要するものかを解っているからこそ、かけがえのない愛を捧げる勇者たちには、重ねて感謝申し上げたい。



「15」太陽と踊れ月夜に唄え「仮眠無い次回参戦でリベンジを」15:10~15:45「09」
初めて聞くアイドルだが、スタンディングの多さ。この1曲目の感じ、かつてのDDDのような楽曲派なアイドルだ。ただ微妙に歌唱力がついてこれていないのが勿体無い。低音寄りでアイドル音楽には珍しいメロディーや音程遷移ではあるが、高速な歌詞故に若干リズムがずれている。それに伴ってピッチのズレも発生するので、シンプルに歌い慣れていないように感じる。まあ、いわゆるアイドルなレベルとしては十分及第点なのだが、この楽曲に見合うだけの、と考えれば、全然足りない。ダンスも割と頑張っているので、instrumentで聴きたいレベルではない。
2曲目がガチな沸き曲じゃないか。やっぱり信頼できるフロアだと筆者も加勢で立ち回りたい。いや、まだ女性がいる。彼女たちに害が及ばないようにという懸念や配慮に想いを馳せれば、やはりこのまま執筆に務めるのが適切な立ち回りというものだ。嗚呼、如何せん生き辛い。だからこういったモヤモヤもストレスも全部、推しとしてソープ嬢を据えることによって全部、全部吸収させる。破天荒だ。そんな破天荒な生き方を思い出せば、これほどに活気沸きたてるはずの楽曲でも、そうだな、ただのアイドルの一音楽へと盛り下がって見えてしまうのは、本当に嘆かわしい。
そんな心情で迎える3曲目だが、間違いなく、心が揺り動かされているのは確かだ。となれば、3曲目後半や4曲目の動向次第では十分、暫定MVPなTCCを普通に超えてくるだろう。とはいえ、彼女たちの歌唱力が今一つなことについては既に導出済みだし、2曲目をも超える中毒曲で4曲目にぶつければぐらいだろうか。3曲目の落ちでの歌唱ではやはり歌唱力が欲しい。あれは歌唱力あればあるほど魅了できる。
4曲目ではメンバーチェンジしてガラッと曲調が変わった。なんだか眠くなるな、そういえば昨夜もろくに食べないで就寝してしまったせいか、昼飯食べて眠くなってきたようだ。一旦休もう



「16」アイドル革命「場数不足」15:55~16:15「05」
直後の調整込みでがっつり寝てしまった。しかしこれですっきりした。そんな明けな1曲目だが、ダンスも歌唱も完成度高い。Aメロがメロディー遷移特殊で難しいが、力み無い歌唱が上手くできている。サビでの歌唱の混ざりもどのメンバーも均等に声出ているので混ざりがとても心地いい。2番初手のダンスの揃いもかなり綺麗だ。2B初手での青の歌唱が低音に強くて良いアクセントになっている。なるほど、楽曲構成ではなく歌唱などのパフォーマンスで抑揚を生むのは、アイドルに限らず歌い手としてプロだ。落ちっぽい部分もかなり上手い。楽曲終盤で若干ダンスが縺れた程度で、かなり上手い。
MCが若干長かったが、アイドルレボリューションな2曲目。1A初手での紫の歌唱がプロだ。赤の音程遷移の滑らかさも惹かれる。1Bでのダンスの揃わなさが逆に目立つぐらいにここまでだけでも完成度高いステージングが続いているが、1曲目とは違って高音続きな2曲目のサビ、若干歌い疲れているのが堕落的に感じられてしまうので非常に勿体ない。前述の月夜に関しては実力不相応で否称賛に位置付けたが、本アイドルはあくまでアイドル正統派コンセプトベースでの実力で殴るスタイルなので、パフォーマンス実力についてはマストではない。そのため、微妙な差ではあるが、プロデュース一貫性でクリアと見做し、称賛に位置付けたい。
3曲目の初手歌唱がババババンビの岸みゆを連想させるようなアイドル超正統派でかなり良い。1Aダンスが割とアイドルありきたりな感じで、楽曲のせいか、出番前半と比べれば衝撃が薄いのが勿体無い。待てよ、デビューから経たないが故の持ち時間ラストまで持たないスタミナや集中力という、場数ベースでの観点では、確かに上で称賛したアイドルには及ばないという結論になるだろうか。この3曲目だって、本来ならサビでもっと声量出してほしいところではあるし、個別歌唱で歌詞のアタックが弱いのも気になる。なので全体的に歌唱が重いのがどこか曇った様子にも思えてしまう。
4曲目でも相変わらずアッパーなのが、セトリ構成たるものを何も解っていない。運営よ、どうか対バン出演における戦術を再考してほしいところだ。なんだか退屈にも思えてきてしまった。トイレ休憩へと動きたいところだが、撮影スタッフの高さが足りておらず横切る形になるのが惜しい。次ぐ出演者を書き並べて退屈潰しとしようじゃないか。(6000字)

 

 

 

日時:2023年10月14日(土)、10時20分~21時05分
会場:横浜ランドマークホール
タイトル:GIRLS☆DELIGHT #221
出演組数:30組