一般的に「試金石」という言葉を用いるにあたって、金かどうかを確かめる対象こそが変性を伴い、その確認に用いる石の方が不変的である。ただ、試金石たるものだろうと、試金石自体の優劣が存在するに違いない。

 

勝負所だ、筆者よ。

 

 

 

既に本記事をアップロードする頃には過去の出来事だろうが、2月16日、木曜日。仕事終わっての執筆である。

プロジェクト開発はいよいよ終盤。あとは総合テストという段階だが、そう気休めしてもいられない。

これで何か不具合が出てきたら早急に調査および修正を行う必要がある。

 

もし、クリティカルなバグが見つかれば、この翌日、金曜日の検証なんて到底進められないわけで、そうなると、普通に土曜出勤という可能性が出てくる。日曜は家族都合があるが、それも仕事が割り込めば蹴ることは十分可能だ。

家族に会う会わないはいいとして()、さて、問題なのは、結局、土曜日がどう転ぶか、というところだ。

 

1. バグが見つかった場合 → すぐ直す必要があるため土曜出勤

2. 検証が間に合いそうもない場合 → シンプルに手を動かす必要があるため土曜出勤

 

正直なところ、その是非が定まっていないあたり、果たして弊社は本当にウォーターフロー開発が合っているかが疑わしいわけだが、いずれにしろ、現実問題そんな感じだ。晴れ予報な土曜だが、なかなかに怪しい。

 

 

 

しかし、もし土曜出勤になった場合は、それこそ「彼」にとっては好都合かもしれない。

なぜなら、一ヶ月以内の代休取得、平日の方が比較的予約しやすい。相手にとっても、余裕ある方が落ち着けるはずだ。

もちろん、平日の対バンというのも普通に選択肢としてはある。昨今のライブ本数および頻度を考慮すれば、平日だろうと十分参戦できる可能性はあるし、そうなると「私」の方が今度は有利になってくる。

 

逆に、土曜出勤にならずに普通に休める場合も、決して両者共々、油断はできない。

 

3-1. 来月回収予定だったが出勤予定ということで再びの参戦

3-2. 土曜日ということで対バンが豊富にあるので気になってるやつに参戦

 

仕事を終えて帰宅して、特に何も考えずにリロードしてみたところ、土日フルで出勤。かなり驚いた。

同時に頭を抱えた。こんなに早く、また行けるチャンスが出てくるなんて、と。

 

ただ、あくまで筆者の趣味の本業はアイドル応援だ。(いや本業って何wwwww)

なので、実質唯一の休みである土曜、再びのソープというのはちょっとやりすぎじゃないか、と「私」が主張してくる。

 

 

 

まあ、「彼」も彼で言い分があって、もはや今生に悔いは無いのだから、本能的にイキたい、失敬、行きたいところへ赴くのが筋なんじゃないかと。確かに一理ある。とはいえ、別に今は病んでいるわけではないし、まだ彼女の声、そして性格というのが生きている。業務復帰して変わらない課内状況、初めは絶望しかけたが、無邪気に微笑む彼女を思い出せば、そんなに気を張って生きなくていいんじゃないかと、冗談抜きで、生きる支えとなった。

 

なので、この反芻というのが厳しくなった際に再び、彼女を覚えるために赴きたいとは思っている。

と、無理強いに再び「私」が反論するわけだが、ただ、そこで「彼」が持ち掛けたわけだ。

 

わかった。だが、これはあくまで「試金石」だ、と。

 

もし、今回の対バン参戦で、ライブ観賞や盛り上げ、さらには物販回収や街ぶらりメシなど、諸々込みで、結局つまんなかったね、となれば、もはや筆者は、アイドルを愛せない状態になっているのだと、ダメ押しで否定できるわけだ。

 

 

 

なかなかに狡猾だ。しかし賢い。

最終的に、こちらにも番が回ってくると確信しているからこそ、「彼」は強気でいれるわけだ。

 

確かに、未だに脳内は、彼女の存在ばかり浮かんでくるし、逆に想うほどに愛するアイドルは出てこない。

各位十分に可愛いとは思うものの、人となり含めて深く愛せる、愛していいんだと、肯定するのが正直厳しい。

ファンの多さ、という観点ではまた思うところはあるが、比較すべきではない。やめておこう。

 

そんなわけで、今回「試金石」として参戦する対バンだが、かなり条件は良い。

場所は原宿、物販スペースは若干狭いが、馴染みの推しが数多く出演する。

かつ、普段あまり観ないようなアイドルも出演するし、これまでの筆者からすれば、まず飽き得ない揃いようだ。

だからこそ、「試金石」に相応しいわけである。

 

しかし一つ懸念しているのは、土曜日、だということだ。

金曜に仕事終わったばかりで、遅めの参戦時間でいいものの、もっとゆっくり休んでからの方がいいんじゃないか。

そうなると、それこそソープの方が休めるし、いろんな意味で癒されるものではある。

 

 

 

ここでもし、結局退屈だったとなってしまえば、正直、喪うものは多い。

しかしそれはあくまで、意識的に限ったものじゃないかとも思えてくる。

 

そもそも、ピンサロ開拓した後、一週間ぐらいはこんな様子だった。

しかし確実に違うのは、波長の合う存在に巡り逢えたか否か。ピンサロは否だったために、その程度だった可能性もある。

 

仕事がどう転ぶか、そして普通に休めたとしても、果たしてライブを楽しめるのか。

高揚感や期待、不安や緊張など、多々織り交ざって、書き出さないと眠れなさそうで、著した次第である。(2138字)