「01」キャンディzoo「現場の完成度の高さも間違いない」

強い信頼を本ライブ、そして運営に抱いている。ステージングの安定感はメンバーの若さからは想像できないような群を抜く高さであり、決して音響トラブルなどの運営面でのミスに出遭わないあたり、今回もまた高く評価してしまうものだ。

そして、一言コメントにあるように、現場の火力の高さも申し分ないものであった。正直なところ、朝早いし一応地蔵箱だしそう専ヲタが多く集まるとは思っていなかったのだが、そんな予想を見事に覆してトップバッターとして素晴らしい現場を魅せてくれた。

そんな現場に対して筆者もまた初手ではあったものの強く加勢するのであった。やはり同じ意志を持った方々に貢献したいという想いは今でも有しているので。それにしても、そろそろ正式な推しへと昇格させてもいいような近日参戦状況なんですが…。

 

 

 

「02」夢幻クレッシェンド「推し選定に必要なライブ物販観察」

グループ内推し変が大罪に当たることは読者も既にご存知であろう。だからこそ、新たに推しを選定する場合は相当に時間をかけている。現時点での本グループに対する筆者はまさにその状態であったが、今回を以ってどうにか終了となりそうだ。

6人グループなのだが、ライブ時点での火力からして人気差は顕著に現れる。そして、物販では違ったような動員様相で、それこそ後述のしすあに物販で終始観察して十分にデータを収集できたので、彼女の人気の高さには感謝できてしまう。

((つまりは特定の他者に依存しないような姿勢でアイドルを観察しているからであって、現時点で設けている正式な推し20名の中でトップな彼女から、如何に他の19名が意識を削ぐことができるか、みたいな客観的視点をもそこには存在している。それほどに幅広くこの世界を見れるようでないと参戦レポで一万字なんて書けないんですよ←))

((厳密には気付いたら一万字到達していることが圧倒的に多いんですが←))

 

 

 

「03」Sistersあにま「華麗に宙を舞うカチューシャ」

日曜日とはいえ、かなり動員が多かった。もちろん嬉しいことは嬉しいのだが、こうも指数関数的に人気を得てしまうと、果たして引き続き愛されるほどの魅力を発信し続けられるのか、といったところを心配してしまう。

そんな不安を払拭させてくれるようなステージングを今回も彼女たちは魅せてくれた(推し補正())。特に印象的だったのが赤担当の香月と本運営である。パフォーマンスに影響すると感じたからなのか、突然曲中に彼女はカチューシャを外し斜め後方に投げた。もし軌道が少し下を通っていたら新メンバーの佐竹に当たっていたはずなので冷や冷やしたが。

ということでステージ後方にはカチューシャがあったのだが、それに気付いた本運営は、MC中に回収するという行動の早さだ。障害物によってパフォーマンスに影響が出てはいけないとの考えでの行動だと筆者は予想しているが、いずれにしろそこまでメンバーのために行動できる運営というのは素晴らしいものだとしみじみ。と同時に、ステージングに関して高みを目指しているというその志の高さもまたここに書き残しておきたい。

 

 

 

「物販1」Sistersあにま「青」渡辺もも「手中の星屑は輝剣か紙片か」

((ここで一言コメントと本記事のタイトルについて説明しないといけないので果たして何文字必要になるかざっと考えただけでも恐怖しかないんですが←))

予定通り、エルフロートライブ終了直後に物販回収へ。このタイミングだと同事務所のTEARSがライブ中なのでスムーズに回収できるはずだと踏んでいたのだが、実際は彼女だけ列を成しているほどの人気であった。まさかこの短期間でここまで物販動員を実現させるとは。しかも既に物販時間は後半に差し掛かっていた。もはや時間内に回収できるのかすら不安視することになるとは、果たして先月の筆者は想像できただろうか。

ということで十数分ほど待機列。そこでちょうど反対側で物販していた夢クレの様相見て終盤に誰が人気なのか、または手隙な時間での個々の行動など簡易的ながら観察してライブ中のパフォーマンスや表情など思い返しながら推し選定。リスト追加は秒読み。

うだちゃんやっぱりかわいいと名残惜しく思いながら順番が来たので心ここにあらず的な状況ながらも撮影。予約特典である手紙を持つポーズだったので急いで指さしで応答。個人的にはシャッターを秀逸なタイミングまで待っていただいた本運営に感謝したいところ。((ちなみにライブ中に出てきた運営とは同一人物ではない))((細かい←))

物販終了まで残り十数分。彼女の待機列は決して短いとは言えなかった状況だ。これはレートの関係もあって短めに済ませないといけないと思って考えていた話題を全て消去。ちなみにその内容としては、就寝直前に想うと安心して寝れるけど枕抱く感じだから起床直後に顔の右半分が潰れるような感じで云々。まあそこまで濃い内容ではないし困らせてしまうだろうしなので聞くサイドな立ち回りをしたのは正解だった気がする。

((本ブログで話ネタボツ集みたいな感じで書けばいいんですかね←))

レターセット買ったの!みたいな感じで話が始まったのは本当に可愛かった。その場では、ああうん、みたいな感じで対応したものの、待機列含めて人多かったから妙に馴れ馴れしく接するのは格好がつかないと思ったので。内心に反した対応は某友人から学んだスタイルなので引き続きそんな感じで話を聞いていくと、どうもラメが剥がれやすい紙のようで。だから読んでいると手がキラキラするかも!みたいな感じで話してて、ああ可愛いなぁと思いながら、サイリウムの帯部分の塗装が剥がれるの思い出すわーみたいな感じで返したら食いついてくれたので軽く説明して気付けば夢クレの推し選定について。

((ここでタイトルの説明をしておく。本ブログの熱烈な読者であれば筆者が経験した最初の地下現場が青SHUN学園であることは説明を要さないであろうが、その時の印象的な楽曲こそ『手紙。』である。佐藤あやの卒業に伴い筆者の中ではその楽曲の世界観に伴い過度に神格化され、当時好きだった48グループに対する愛も徐々に消されていくほどであった。結果的に地下を彷徨うこととなり専ヲタ時代に至ったため実は初期ではなくむしろ少し経った記事の方が頻出な過去ではある。今回の予約特典がラブレターとのことだったので本楽曲を思い返したのだが、現時点での彼女に対する想いとは似ても似つかないもので、これは「手紙」という言葉に対するイメージが覆ったかのような出来事だったのでタイトルに集約して選定した次第である。))

先日始動したラストアイドルの企画がダンスを軸としたものも話してしまい、ヤバい、これは話し過ぎた、と悔やみながら急いで去ろうとしたものの、既に筆者の手中にあった手紙を彼女が両手で持ってきて。それほどに想い込められているのかと思いながら、その手紙を開いたのは直後に回収したエルフロートでの物販に並んでいた時であった。

 

 

 

「04」Neat.and.clean「飛躍的に向上した現場の特異性」

次回参戦で「逆トリコロール」を先頭に持っていきたいので、今回からサイリウムの色を変えて加勢。座席では人が多くなってきたのでここからスタンディングでの加勢。にしても、サイリウム4本持ちってやっぱり多くないんだよなぁ地上じゃないし←

普遍的なMIXは加勢できるものの、以前よりも特異性の高い声援が多くなったように感じる。かといって新規獲得に妨げになるほどに内輪閉塞感が強くないのが秀逸なタイミングでの現場の工夫かと思えてならない。そこもまた玄人所以なのか。

というのは、この日の動員は筆者の予想を遥かに超える新規動員を実現させていたからだ。さすがにその方々からすればスタンダードもそれ以外も聞き慣れない声援であることに変わりは無いだろうから。ライブの楽しみ方の多様性こそ、次の時代でもこの世界で戦い続けるために必要な要素なのではないだろうか。

 

 

 

「05」エルフロート「もし出逢うのが少し遅かったら…」

新曲『looser』のミオが強く印象的だ。スタイルの良さから速い動きであれば自然と映える。右下を拳で軽く叩き、右に長く腕を伸ばし回して掴むように引き寄せる。これをアイドルダンスの中ではそう軽視できない速度で為してくるのは本当に素晴らしいことだと思う。

既に記した通り、グループ内推し変とは実現可能性の低いものだ。それは既に形成された絆を無視するようなもので、推しと歩んだ日々を否定することになりかねない。ファンがアイドルを想うのと同じぐらいにファンのことを想うアイドルがいる世界だからこそ、その行為はファンよりもアイドルへのダメージが大きくなりがちで、その結果ファンが相当な傷を負うものだ。経験者が語るのだから間違いないと思ってもらっていいはず。

ただ、それはあくまで、相応の絆が形成されている場合に限るかと思う。そのため、もし筆者がマアヤを今ほどに強く推していなければ、きっと軽々しくミオに推し変していたことだろう。もしかしたらそれは、ファンに責があるだけではないのかもしれない。

 

 

 

「物販2」エルフロート「ピンク」マアヤ「如何に加工アプリが優秀か」

若干浮ついた心地ではあったが思考は冷静であった。このタイミングで場内に戻っても調整時間。次に出るアイドルはそう現場確立型ではないし、既に場内は若干の混雑だ。となると振りコピでもそう満足できないとなると、物販回収を一組行って丁度良いはずだ。そう結論に至ったので、馴染み深い本グループの物販へと行き着いたわけだ。

予想通り、今回もマアヤは強い人気であった。特に今回は願っていた状況であった。しすあにの予約特典で貰った手紙に目を通すためだ。参戦レポを執筆する直前、または帰宅直後に読めば十分だったはずだが、彼女の別れ際の様子から居ても立っても居られなかった。

ハート形のシールを剥がし紙を取り出す。読んでみると、明らか矛盾な冒頭。そういえばラブレターという仮定での話だったな、と思いその前提で読み進めてみると最後まで矛盾無く読むことができた。文末が常体なのか敬体なのかで差があるかと思って再度読んでみたものの明確な差は見つからなかった。

よくよく考えれば、連日ライブをこなしている中で、合間にはレッスンして随時ミスを無くしたりスキル高めたり。そんな最中で手紙記すのって相当大変だよなぁ、と頭の下がる思いであった。そのため、暗にメッセージを込める暇というのは無いのだと。

ただ、ファンがアイドルに対して抱く愛と、アイドルがファンに対して抱く愛というのは違って然るべきなのは今に始まった議論ではなく、前者は多対一、後者はその逆であるように、写像の観点からすれば愛という変換は決して同一ではなく、逆写像ではあるために何かしらの類似性は見られるかもしれないものの。そう考えれば、今回の予約特典は、どのようなファンがいようと平等に愛することを自身に言い聞かせるような儀式だったのではと思えてしまう。そう考えると、もはや特典でもメンバーを理想的なアイドルへと近付ける本運営の思考が隠れているようで、やはり秀逸な工夫だと再び頭が下がる思いであった。

((一応結婚したいぐらいには好きではあるけど、結婚ってそう簡単なことではないと思うし、一人の女性の人生を支えられるほどに金銭的にも人間的にも完成されているとは自己分析できないし、それにもっと魅力的な男性はいるだろうからこのまま独身でいる方が身軽だし楽なのかなといろいろ想うところはあるから。それに、彼女を支えたいとか守りたいとか想っているファンだって多いだろうし…、そんな感じで他の人格に逃避するのである←))

((ちゃんと想いは伝わったし、アイドルとしてプロだとしみじみ思うところ。共感脳傾向にある女性だからこそ、じゃあ何をすべきなのかといったことではなく理解し受け止めることが最適だと思う次第。頻繁に会いに行って面倒なおまいつがいると思われたら彼女含めグループの評判だって下がってしまうだろうから今までと何も変わらない行動選択な近未来ですかね…、ただなぁ…、「本当に大好きです!」の一文が頭から離れないんだよなぁ…))

一旦腑に落ちたので物販列に意識を移してみると、予想通りマアヤが一強だったが、他2人も手隙になることが無く、やはり広く愛されているのは素晴らしいことだと思い、こうした暖かい場であれば今後も貢献したいと思うのであった。しすあに物販列で、約5倍のレートだから高いよね、と言っている者がいたが、相手は一般女性ではなくアイドルだからこそ、相応の対価を支払い制約条件があってほしいとも思える。一長一短あるので一概にどちらが良いかというのは筆者としては決めかねるものだ。

さて、最後に一言コメントの説明だが、彼女と話した内容としては、撮影時での表情について。初めはポーズの作り方みたいな内容だったものの。チェキだとアイドルが貰うこと滅多に無いからTwitterよりもましなんだけどねーみたいないつもの感じで、やっぱりマアヤは推し続けるしかない、と強く再認識。確かに今の時代は加工アプリがあるからねーと返したら、本当にあれは有り難いと上手い感じに収束して時間通りに彼女も剥がしてくれて素晴らしい治安だとしみじみ。慣れた運営に慣れたアイドル。安心して会話を楽しめる空間という点では、現時点での正式な推しの中ではトップと言える。

 

 

 

「06」TEARS「愛を阻み忘れさせる『時』の強靭さと無情さ」

入場時点でピンク担当の葉山がフライヤー配りしていたのが好印象であった。だが、タイムテーブルを自作してライブを見れるかどうかはかなり危ういと判明していたので。実際、本グループの出番時間全てをしすあに物販で費やしてしまった。

今思えば、本グループのライブをここ一か月見れていない。逆トリコロール直前で鍵となる彼女がいる状況ではの話だが。『時』とはここまで愛を冷ましてしまうものなのかと思うと、未来の自分を救いきれない過去の自分はどれほど嘆けばいいのだろうか。

 

 

 

「07」POMERO「スマホ楽曲での小道具に新規性」

今までだと、普段使いしているスマホか、もしくは何も使わずにスマホをいじる振りをしていたのだが、今回観た限りではメンバーによって色の異なるスマホケースに近いものを使っていたので、世界観をより鮮明に引き出すには素晴らしい工夫だと感じた次第だ。本対バンで見た中では、ダンスで好印象だと評した最初のアイドルだ。

 

 

 

「08」藍色アステリズム「トリ落ちにおける一瞬の神話崩壊」

これでも緩和させたもので、当初は「最後の最後で容易に崩れ去る努力」のような内容にしようと思っていたので。そこまで筆者を言わしめた場面とは、『シャンデリア』の落ちで全員で歌い始める瞬間だ。タイミングがそう簡単ではないがその分的確なタイミングで合わされば相当素晴らしいパフォーマンスと化す。冷静に考えればかなり打算的な演出にように思えてしまう。

持ち時間は20分で4曲披露。着実に他の楽曲で観客を惹きつけていたからこそ、最後の最後に大きなミスが起きてしまうのは本当に勿体なかった。ただ、それでも場内動員は見事なもので、ライブが形骸視されてしまう地下全体の現状だと著したのはそう間違っているものではないのだと、悲しいことに再認識させられるものであった。

 

 

 

「09」ゆるっと革命団「非常時でも笑顔を絶やさない強さ」

新メンバーの日向は立て続けにライブに出れない状況。そして本対バンでは新川も休演。よって5名でのライブであったため、歌割りやフォーメーションなど覚え直さないといけない状況で、如何にこの危機的状況で魅せれるかというのはあまりにも高過ぎるハードルであった。もしその背景を知らなかったら酷評していたかもしれない。

色を悩んだ挙句緑を選定したのだが、その選択は間違い無かったのだと自己肯定できるライブであった。所々フォーメーション移動が遅れたり間違えたりという場面はあったものの、終始笑顔を絶やさずに最後までアイドルとして自身を魅せることに努める姿勢。事前調査でグループ内最多フォロワーな彼女であるが、その数字に見合う実力を有しているのだと舌を巻くほどであった。次回こそ物販開拓できれば。

 

 

 

「10」純粋カフェ・ラッテ「悔しいけどサイリウム火力は首位」

他現場では地蔵を貫く、その姿勢がアイドルを広く愛する筆者からすると好ましいものではなかった。たとえ見慣れないアイドルだろうと関心を持ち同じ意志を持つ者として現場加勢に努めようと思うことはそんなに難しいことなのか。

だからこそ、悔しいのである。強い一体感を持って素晴らしい現場を仕上げてきたのが。しかも物販動員も手堅いもので、最初から最後まで強くかつ専念的に愛するその姿勢は、ここまでくると他現場の専ヲタも見習うべきなのではないかと思ってしまうのであった。

 

 

 

「11」I.D.And Fly LooM「赤い紅が似合う若く妖艶な世界観」

本グループの特徴や良さを集約させたような一言コメント。参戦直後で疲れ切っていたはずなのにここまで適切な単語が立て続けに浮かんできたのは自分でも驚いている。それほどに今回のライブも素晴らしいものであった。簡潔に言えば、本グループの魅力にやっと筆者の理解が追い付いたといった感じか。自身の愚を嘆きたい。

周囲がそこまで十分なスペースが無かったこともあるが、振りコピは本当に難しかった。おそらくあと何回か見れば様になる、ぐらいに難易度が高い。大抵のアイドルであれば初見で7割程度は精確に真似ることが可能ぐらいだからこそ。妖艶な世界観を強めるダンスが緻密な計算の下で割り振られており、その特異性の高さからすればmeiを選定したいところだが、圧倒的な存在感や自己陶酔力の高さからしてやはりnatsukiから目が離せない。

 

 

 

「12」アンダービースティー「ステージスキルが至高なトリ曲」

途中までは想定の範囲内であった。聴き慣れた、いや、沸き慣れた楽曲が連なり、やっぱりアンビスといえば定番のこの楽曲だよな、と思いながらいつも通りに加勢。メンバーによって微妙に振り違ったり、メンバーコールを全員飛ばすのに努めたり。

ただ、最後の楽曲だけ想定とは違うものであった。別に全くもって新しく聴くわけではないのだが、本グループ特有の経験値の高さ、そして持ち時間が長尺だろうとそう大きくはパフォーマンスに影響しないスタミナ力の高さ。アイドルとして玄人ならではの実力を見せつけたような最後の一曲であり、参戦してから既に4時間経過していたとはいえ、これは生半可に加勢するのは失礼に値する、と思い一層と自身を追い込んで加勢するのであった。言わずもがな、それはメンバーや運営に対する敬意が込められていた。

 

 

 

「13」LiT「某楽曲終了時での背後の撮影音」

もはや本グループのダンスを振りコピするのも慣れてきてしまった。曲開始数秒で楽曲特有のダンスが浮かんできて、それぞれで注意すべきポイントを軽く思い返すぐらい。本当に集中力切れるとミス連発してしまうのはどの振りコピでも言えるので。

とある楽曲での最後の振りが手を掲げるものであった。流れで筆者も掲げてしまったが、その瞬間に背後でシャッター音が何回か。様々な角度から撮影しプロデュースするというのは決して気が抜けないものだと、感謝と敬意の増す瞬間であった。

 

 

 

「14」ルルネージュ「高過ぎる期待は如何なる現実をも」

本対バンは現場面で期待できるアイドルグループが2組も出演するもので、かなり期待の高い参戦であった。筆者ほどに多くの現場を(時系列的にもグループ数的にも)経験してしまうと、新規性や熱気などで驚かされたり楽しまされたりといったことは少なくなってしまう。それでも参戦を重ねてしまうのは、上記における一縷の期待と、単純に振りコピが楽しいから。だって普段と違う自分へと演じきれる素晴らしい瞬間じゃない?

話を戻すと、本現場は自身の参戦を振り返るとどれも素晴らしいものであった。しかし今回は、メンバーの休演なのかステージ上の人が減っており、当然動員も減ってしまうもので登場時点で嫌な予感が全く無かったわけではない。

ただそれでも、本現場に惚れたからこそ、初めは強く加勢するのであった。しかし直前での地蔵の多さからして本グループ目当ての動員が少ないわけではなく、動員の割に火力が全然高くないことに気付き、残り少ない体力を削るのも馬鹿馬鹿しいと思い、静かに後方に下がるのであった。こうして、短期間の恋は儚く散った。

何度も言うことではあるが、どんなに愛している者だろうと期待し過ぎるのは良くない。それは過度に理想を押し付けてしまうものであるからだ。実際、彼女に焦点を移すと、酷かもしれないが高い期待は抱いていない。現時点での彼女を愛することだけで精一杯であり、決してそんな余裕など無い。始まったばかりとはいえ、あと何か月続くかわからない局所的な世界だからこそ、ただ愛することに専念する。それでいいじゃないか。

 

 

 

「15」PM3:58「現場火力は逆転と言っていいはず」

自身の下馬評では直前のルルネージュの方が現場もライブも楽しめるものだということであったが、実際は真逆でありこのような一言コメントに至った。どうやら不祥事か何かがあったようで、それが動員に結び付いたと考えるのが自然な気がする。いずれにしろ、それは傍で愛する者を支えたいという愛の表れであり、素晴らしいものだと思うのである。そういった姿勢での参戦の方が自然な盛り上がりを実現させることが容易となり、実際今回の本現場は素晴らしい活気であった。本当に楽しい場に居合わせて感謝である。

ただ、個人的に最も驚いたのはそれではなく、楽曲全て終わり会場内の時計を見た瞬間であった。なんと、ちょうど午後3時58分なのである。これには思わず声に出してしまうほど。もしかしたら粋な対バン運営がそうタイテを組んだのだとしたら。内外問わずに自然と観客を笑顔にさせる創意工夫を次々と盛り込んでくるあたり、やはり本運営もまた秀逸なものだと思うのであった。本当にどの運営も巧みなものである。

 

 

 

「16」あそびダンジョン「確かに動員は多かったけど…」

正直なところ、あれほどTwitterなどで話題になった割には、といった場内活気であった。もちろん座席スタイルな観客もおり一概には言えないのだが、そう条件が悪いとは言えない日曜日であったので、今後のことを考えるともっと盛り上がってほしかったところ。

いつもと変わらずに加勢し、随時振りコピを行う。そう退屈なわけではないものの、ふと端に目をやると地蔵が確かにそこには存在しており、外部を楽しませるためにはどうすればいいのか。そんなことを考えると本当に心配ではある。

前述の藍アスとは違った、より一段高い課題であるが、どちらもライブという瞬間を刻むという意思が欠けているのは変わらないことなのでは。場内で交わされる愛が一方的なことに儚さや虚しさを覚えてしまうのは筆者だけであろうか。

 

 

 

「17」アンスリューム「配色駒数楽曲現場全て最高評価」

FMHALLはコインロッカーが無く、盗難に遭った経験のある筆者からすると床置きなどできるわけがなかった。なので薄い上着をも羽織り続け、当たり障りの無い気の抜けた炭酸水を鞄に入れ背負い続けたまま加勢しており、いつも以上に疲労の積もるペースは速かった。しかし、もしどの現場も終始盛り上がりで非の打ち所が無いようであれば、どんなに疲れていようとその場に残ることを選んだだろう。

もはや集中しないと欠伸すら出る状況。冷めた場内、そろそろ帰ってもいいだろうと思っていた矢先で出演したのが本グループであった。ファンの様相見る限り、どうせ未完成な現場だろうと高を括っていたのだが、その予想は覆された。

確かに目当て動員は決して多いとは言えず、終盤は直後出演のベリベリ目当て地蔵が積もるものであった。完全にアウェーな状況。しかし、一人一人がその場を楽しむことに必死であった。誰もが輝いていた。ステージ上の彼女たちに負けること無く。

筆者の斜め前にいた彼はピンク担当を推しており、随時マサイで楽しんでいた。筆者はそれに便乗しマサイを楽しむのであった。思い返せば、本対バンで楽しむためにマサイするのはここが最初であった。マサイの本質を思い出させられるとは。

厳密には一人あたり2色担当しているという工夫を設けており、既存概念をMCでたった数文字で壊してくるのは圧巻。そしてメンバーの個性も配色に見合ったもので、色かぶりが無い程度の人数だったことも大きな要素だ。最後に書きたいのが、MC明けの楽曲名宣言時。自然なる歓喜を耳にした瞬間、これは今日最高となることに違いない、と察して残りの数分を彼らと共に刻み付けるのであった。最高の現場はここにあるのだと。(10159字)