「09」藍色アステリズム「双対性強いからこそ欠員は致命的」

楽曲の表現力の高さはあの地上アイドルグループのセンターをも彷彿とさせる。ただその反面、一般的なアイドルを遥かに超えて自身を捧げてしまうので、その反動は大きくなる。今回のライブでの彼女の休演もなぜだか自然と腑に落ちてしまう。

どんな理由があろうと、本グループにおいては彼女は双対性を表すには欠かせない存在だ。陰陽で対照的だからこそ普段とは比べ物にならないほどにそのステージングは味気なく思えてしまう。一目置いていたがたった一人の欠員で一般的な地下アイドルグループと同程度の迫力に堕ちてしまった。

それでも動員が多いあたり本当に羨ましい。確かに事務所だって強いし方向性は間違いないし場数だって彼女たちは多い。それでも、どうしてだろう。懸命に頑張っていてもなかなか知名度の上がらないアイドルを思い出してその現実の無情さを嘆いてしまうのは。

ステージングに反した動員増加。たとえ正式な推しだろうと、その場には居られなかった。数分フロア外に出て中に戻ると本運営の存在を確認したものの、筆者が加勢に転じることはなかった。本運営からして今回のライブはどう見えたのか、そして何か秀逸な手を打ってくるのか。戦略性で信頼の置ける本運営だからこそこの逆境をも活かしていただければ。

 

 

 

「10」HIGH SPIRITS「新木場から一転した現場火力」

新木場の方が前述の藍アスも同様にスペースあったので振りコピ回避で存分に楽しんでやり過ごすことができたので、共に新木場の方が楽しめたという残念な結果だ。今回の記事のタイトルにも示したように、今回本対バン参戦から記す8組は、ステージングではなく現場で魅せてほしかった。新木場と比べて狭い箱なのだから、その狭さを精鋭火力で圧倒させるとプラスに変えさせてくれないと。

酷なようではあるが、共に一人あたりの火力は満足できるものではなかったが、本現場の方が火力が乏しいものであった。耳をすませばなんとか聴こえるレベルで到底加勢して楽しめるものではなかった。そこまで参戦少なくないので朧げな記憶から声援飛ばしてもよかったものの、その価値があるような場内動員や内訳ではなかったので。とはいえ、本グループは同事務所のドリモンと比較してあえて現場を確立させない方向性でもいいと思うし、アキシブと比較して手頃に会えるという身近さで若いファンを増やすにはそう悪くない攻め方だと思う。なのであえてメンバーも煽らない方向にすればいいのか?

まあ、活気強い現場ならFreeKがあるし、そこに今更勝負挑んだところで感もある。筆者としては若さがありながらも歌唱力高いメンバーを擁しているのが強みだと思う。あっ、でもそれって最近プレボで感じた良さだ…、本グループはどの方向性で戦えばいいのか…、これじゃあ有吉反省会でのメディア露出もそう活きないような…。それでも根強いファンがいるのは確かなのでどうにか頑張って活動続けてほしいところではあるが。

 

 

 

「11」姫恋エデン「神秘性では白担当では最強かと」

いずれ別の記事で記すが、ニトクリの白担当を本対バン参戦をきっかけに正式な推し追加とさせていただいた。事務所特有の対バン頻度の圧倒的な高さが大きな理由ではあるが、彼女がアイドルとして特有の存在であることも付け加えておきたい。彼女はそうピンときていないようであったが、そういった者こそそんな反応だ。詳しくは後日。

現時点での正式な推しの中での神秘性では確かに彼女が一番なのだが、推し関係なく地下アイドル全体で考えると、本グループの彼女はダントツと言っていいのではないだろうか。耳に残る声色だし、ライブ中での一つ一つの仕草も同様に特徴的で神秘性が極めて高い。

とある映画に楽曲が用いられたようで運営の強さをしみじみ。ただ、青を担う彼女もまた印象的であった。昔筆者が強く推していたりょうかりんを思い出させるような猪突感あるし存在感あるし、何より過疎な会場に抗わんとするその姿勢が素晴らしかった。普通そう知名度高くないアイドルであれば怖気づいてしまって楽曲を重ねるごとにパフォーマンスが低下してしまうのだが、MCでの彼女の言葉でステージ上の空気はそう重くならずにライブが進んだ記憶だ。観客エリアは変わらずに冷めていたものの、筆者もまた必死の抵抗として振りコピに徹するのであった。純粋にまたライブを見てみたいものだ。

 

 

 

「12」826aska「ずば抜けた楽曲陶酔力の高さ」

現場とは、狭義では専ヲタによる声援によって為されるものだ。ただ、筆者としては広義の現場も定義していいのではと、本現場を前にしたら思ってしまう。

撮影可能ということで会場内には相当な量の三脚であった。そして彼女の出番手前では撮影班の方々が着々と準備に取り掛かり、直前ともなると最前に限らず前方に人が密集するのであった。もちろん、その手にはカメラが在った。

とはいえ、アイドル対バンであることには変わりないので、次に出番のアイドル目当ての専ヲタ、いや、ファンが何人かフロア後方に溜まっているような感じ。この温度差はやはりどの対バンでも起きてしまうのか、と思いながら、筆者は身を後方に置きながらも前方の熱気に合わせるのであった。

さて、ステージ上の彼女に焦点を移すと、安定した弾き様であった。やはり配信による自己肯定力の高めようは予想通り並大抵のものではなかった。そして経たずして、手拍子を煽る仕草を。それに合わせて前方は手拍子を始め、自然と暖かい雰囲気が感じられるのであった。明示的でない他者への働きかけというものがきっと現場の本質ではないだろうか。そう噛み締めながら、疲れに逆らって手拍子を集中して最後まで続けるのであった。

 

 

 

「13」夢幻クレッシェンド「左右移動で端から端まで」

そんな感じで30分ほどで輝かしい時間は終わってしまい、再び会場はアイドル対バンイベントに戻るのであった。ただ、前半と後半の大きな違いは、左脇に溜まっていた撮影班が消えたことであった。これで後半の、特に終盤に危惧される混雑が多少緩和されるのではといった感じで胸をなでおろすのであった。ただ、実際は混雑に見舞われなかったものの途中退場という運びとなった。それも後日記すことができれば。

参戦して数日後に初めて知ったのだが、本グループもまたあのライズプロダクションに所属しているとのことだ。どこの事務所なのかとずっと気になっていたので。なるほど、そう考えると特異性の高い方向性での攻め方も納得だ。やはり事務所によって傾向があるので。

本事務所の中では、そう知名度が高くはないが沸き現場であることは変わり無い。それにそこまで知名度高いイベントに出てしまうこともないので筆者からすると最も推し選定に近いグループと言える。

それはさておき、一言コメントにあるように、左右移動で端まで移動できるほどの過疎でかなり楽しめた。もちろん動員増えてほしいのは然りだが、それは本事務所であればまず心配要らないので、今のうちに今しかない楽しみ方を存分に味わっておくべきかと。

 

 

 

「14」ゆるっと革命団「新緑の無邪気な笑顔と適度なキレ」

正直言って、箱推しに近い。いや、物販では日向しか行っていないものの、全員普通に好きだし、しかも個性が各々あって仮に箱推しに転じたとしても普通に楽しめると思っている。それほどに気になっているグループなので、当然全員メンバーコールできる。ただ、本現場特有の声援をそろそろ覚えないといけないと思っているが…、圧倒的火力を味わえたらでいいですかね←

本グループに限らず新メンバーに惹かれてしまう筆者なので()、ライブ中の彼女の無邪気な笑顔は今でも頭から離れない。何度か顔を俯かせてしまうほどにその姿が可愛くて頭を抱えてしまいたくなる、どうして本グループにはアイドル力高い子が固まってしまうのかなんて。ただかといって他のグループに移したところで彼女たちが今ほどにグループ全体で協力できるかというと難しい話で、たぶんゆる革だからこそ最大限の輝きを以ってライブできるのかなと推し補正ながら思うのであった。

 

 

 

「物販2」ゆるっと革命団「ピンク」日向りおん「微妙に違う語彙選定」

本対バンは全体的に過疎だったので、本グループもまた物販はそう混んでなかった。たとえ混んでいようと回収したいと思えるほどに正式な推しの中でも貴重な存在の一人なので行動選択に変わりは無かったが。

列は進み、筆者の前に4人ほど。彼女は物販対応が良いと(推し補正ながら)思うのできっと次は自分の番ではないだろうと確信持てないながらも彼女に視線が移らないよう留意しながら待っていたのだが、目の端に映る彼女はどうも長く待っているようで。そして歩を進めてきた。これはもしかしてもう自分の番なのか、と顔を上げると満面の笑みで筆者を見る彼女の姿があった。

これは完全な推論誤りだ、と内心若干動揺しながら撮影。かと思いきやなかなか運営が来ない。券販売やら他撮影やらでてんやわんやしているようで、その間に彼女が話しかけてきた。サービス精神有難き、と思いながら耳を傾けると、先ほどの件について。全然見てくれないからびっくりしたよーみたいな感じだった。

ここで筆者が口にすべき言葉は、「自分なんかがりおんのこと見つめていいのかな」みたいな感じで謙遜して話を繋げる工夫をすべきだったのだが、口から出たのは何度か変換を施した言葉で、想像とは違った語彙が放たれていることにさらに戸惑ってしまった。

日々ブログを書いているから選定対象となる語彙は豊富にあると思っているが、ただその場合だと最適だと思える語彙選定に時間がかかるわけで、そう考えるとこの習慣が裏目に出ることが突きつけられたようなものだ。なので筆者がどう発言したのかは割愛させていただこう…、なんという失態か…。

続いて話に上がったのは、楽屋からフロアが見えるということであった。丁寧に説明してくれたものの哀しいことにそう思い出せない。確か隙間がどうこう言っていたような…、そこまで喜んで話していたということは、階段脇かもしくはフロア上のカーテンか。以前参戦したときにとあるアイドルが楽屋にフロア見えるモニターがあるといった感じのことを言っていたのでおそらく前者のような。全くもって自信無いのが筆者らしくない。

あとはいつも通り振りコピしていたことだ。そういえば、本物販に行く前にとあるファンが筆者のことを話していたような…、ピンクのサイリウム持って振りコピするなんて筆者ぐらいだからなぁ…、そこまで目立つ存在なのかな…、それを狙ったつもりはさらさら無いのだが…。

最後に彼女が困ったように言っていたのが最も印象に残っている。どうやら彼女を推す者が忙しくて当分会えないようで。それが実際に言葉通りであればここにわざわざ書くことはないのだが、それが特異的な立ち回りをする筆者に因るものであったら。そう考えると非常に申し訳なく思いながらその場を去るのであった。

追記:今年内では彼女はチェキ撮影枚数で3位に挙がるほどに推しの中でも無視できない存在だからこそここまで悔やんでいるのである。もはや2位の福堂(TEARS)を超えるのもそう遠くない未来なのではないだろうか。(4591字)