地下アイドルは、地上と違って、アイドルを守るとか擁護する意識が強い人が多い。

それは結局、地上のそれと比べて、アイドルを続けること自体、精神的に弱ってしまう子が多いことが原因だと考えている。

潜在的な精神面での強さ、活動可能である幅、共に地上よりも劣っているかと。

だからといって、地下アイドルそのものが全面的に地上よりも劣っているとは言いたくはない。アイドルとファンが織り成す「現場」を筆者は高く評価しているため、あえてこの世界に残っている。

さて、新木場上がりである今、どうしてこんなことを書いたのかというと、正式な推しである、テンシメシに関するひと悶着が。

 

 

 

それについて書く前に、テンシメシ現場の現状についてまとめておこう。

少し前までは素晴らしい現場質だったのだが、じゅりやんぬが学業の都合で土日のみの出演、かつ、みかぴょんが精神的な理由で一時期活動休止。それに伴って、現場の軸となる強者、端的に言って、専ヲタと呼べる専ヲタの参戦率が低下したように見受けられる。

特に先日参戦したSELENEでは現場形成が脆く、見慣れた別現場の現場玄人の方々が本気で加勢するまでもない、といった様子で加勢していた。まあそんな分析をする筆者もそんな感じで火力調整しながら加勢したのだが←

 

 

 

もちろん、全てのテンシメシ現場に行っているわけではない。しかし、全ての事象を回収することは現実的ではない。

統計学において、全事象が得られない場合、頻度主義ではなくベイズ主義を用いる。

これを地下アイドルの現場に乱雑ではあるが応用したい。要は、数少ないかもしれないが、限りある参戦から現場を推定するということ。

いや、そんなこと当たり前やん、なんて言うかもしれないが、専ヲタの中には全通している者もいる。そのため、一部の参戦のみでどうこう評価してほしくない、と言う者がいて当然であって。

特にアイドル本人にとっては深刻な問題であろう。どれもちゃんとライブをこなしていながらも、運悪く現場が完成度低いときに参戦されて悪評されたらひとたまりもない。

 

 

 

それがわかっていながら、どうしてそんな評価をするのか。

それは、専ヲタが果たして現場を背負う覚悟があるのか、ということを見極めるためである。

かつてとあるアイドルグループにおいて現場を全通した。もちろん決して素晴らしい現場形成ができたとは到底言い切れない。

しかし。身勝手ながら。現場を背負ったつもりである。かなり不器用ではあったが。

真剣にそのグループと向き合い、どう応援すべきか、どう立ち回るべきか、など、当時の自分が今と比べて知識が無く愚かではあったが、その想いは「途中までは」一番強かったと自負している。

結局、忘れられないアイドルの活動一時復帰で、そのグループをも裁くことになってしまったが。

自分を捧げて応援するべきか。そんな問いに、NOという答えが出てしまった末期であった。

 

 

 

幾多のアイドルが現存している今日。もちろん、会いに行くべき推しも数少ないながら現存している。

しかし。彼女たちはあくまで「アイドル」であって、一般女性ではない。

その違いは、ステージに立って、歌って踊ることだと筆者は考えている。

そのため、そもそもライブが良く評価できるものでなければ。

 

 

 

普通の地下アイドルのファンなら、そこで終わるだろう。評価対象は。

しかし、筆者は現場を意識して何度も参戦してきた過去がある。そのため、地下アイドルに対しては、現場を度外視して評価するのは難しくなってしまった。

現場だけではない。厳密に言えば、現場に関係してくる全ての要素もまた評価対象である。

ライブ、会場、運営、そして、ファン。

簡単にまとめれば、専ヲタが如何に現場形成に努めているか。

アイドルを多角的に分析している筆者だからこそ、本ブログが毎回そんなことが中心に書かれているわけではないが、一応この視点が多いかと。

他のファンの前に立って、ヲタTを着ているからこそ、現場を導く存在でなければならない。それを背負って現場と向き合ってきた過去があるからこそ、過去の自分ほどに真剣に現場と向き合える者がいる現場こそ、過去の自分を救うという絵空事ではないが、何かしら力になりたい。だからこそ専ヲタではなく、どの現場にも力になれるDDを選んだわけであって。

 

 

 

さて、前置きが長くなってしまったが、どうしてこんな記事を書いたのかというと。

テンシメシの中で推しとして選定したのは三倉。しかし、前回参戦したSELENEでは、専ヲタとは思えないほどの先導能力の低い専ヲタが三倉推しであり、自分が求めていた先導能力には達していなかった。

かつ、他2人のメンバーはそこまでファンがいなかった。そのため、三倉との絆を度外視すれば、パワーバランスを考慮して推し変したいと思うのであった。

 

 

 

現場上がりのテンションのまま、たまたましょうこのツイートに遭遇。大きな声で言えないけどしょうこに推し変したいわーなんて冗談で言ったけど、背景には上記の理由があって。

それがおそらく原因かと考えられる。三倉が暗い内容のツイートをしたのは。

あとは、SELENE参戦レポでテンシメシ関連で酷評していたのを三倉本人が読んでしまったのかもしれない。

この2つの理由としか考えられない。グループ内推し変を深刻に受け止められてしまったか、ファンによる酷評が刺さったが、あるいはその両方か。

 

 

 

本ブログによって、筆者に対するイメージを大きく変えたアイドルは彼女に始まった話ではない。

代表例で挙げれば、レディキスの清川麗奈、81momentの東雲れいか、chuLaの桜木妃奈など。

結果的に誰しも、悪いイメージがついてしまったようで。まあ当たり前かもしれない。

 

 

 

しかし、真に「強い」アイドルは違う。

今回の新木場参戦で話した、レディキスの佐々木美帆がそのアイドルに該当するかと。

おそらく彼女が読んだのは、先月書いた推し総括であろう。「分析」という単語が出てきたからこそそう推測するのだが、話した感じだとおそらくそれだけではないはず。

つまり、いくつも本ブログの記事を読んだと考えられる。なので、アイドルに対して酷評している記事も読んでいるはずで。

そんな筆者に推されるのは嬉しく思わないはずなのだが、この「分析」を高評価し、かつ推し復帰を喜んでくれたという。

これは推したくなるわね…、と自然と思えたあたり、感謝しているし、正直、ここまで強くいてくれてありがたい。

 

 

 

グループ内推し変。1グループにつき正式な推しを1人という制限を設けているので、麗奈を正式な推しから消すことになるのだが、さすがにそこまで非情にはなれない。

推してほしい、と言ってくれたので、それは守っていきたい。

ただ、今回の新木場メインの様子だと、彼女を推すのは…、自分がパワーバランスを考慮して青で加勢しただけで、あんなにパフォーマンス低下されると…、場内に白が普通に多かったからこそであって、そうして白を灯してくれるファンのことを想えばパフォーマンスを下げることにはならないはずで。

ファンを平等に扱える「強さ」があれば、持ち前の良さを隠してしまうということには陥らないかと。今後の参戦で彼女が強く在り続ければ、彼女も美帆と同等に推せるかと。

 

 

 

1グループにおいて推しは2人。しかし、物販に行くのはどちらか一方。

正直、以前よりも酷かもしれない。しかし、総合的に考えて、共に推しとして無視できない存在なので。

 

 

 

本記事の初め、地下ではファンはアイドルを擁護する傾向があると書いた。

そのため、地上よりも平和な世界、しかし逆に捉えれば、生温い世界だと思っている。

 

 

 

同グループとはいえ、少しばかり対抗心を持ってパフォーマンス向上に繋げることができれば。

ツアーが終わったばかりでそこまで求めるつもりはないが、学習を行うにあたってデータとして回収する参戦時だけでもいい。

昔と同等の現場、そしてライブを見ることができれば。

今回の新木場参戦で可能だと確信したからこそ、彼女たちには潰れずに頑張ってほしい。

 

 

 

たとえ新たな犠牲者を出しても。たとえ新たに嫌われたとしても。

変わらない愛を持って地下アイドル界と真剣に向き合うことができれば。

まだ、愛することが許されたアイドルもまた、現存しているのだから。

 

 

 

さて、彼女の代わりに推すべき存在はいるのだろうか…、次回の参戦でも再び、幾多の現場を評価することにしよう…、

もはや、変われない自分だからこそ、前だけを見て。(3434文字)