経済学者の植草一秀氏の記事より

 

米国大統領選の違和感

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米国大統領選が11月5日に投票日を迎える。

 

情勢が激変した。

 

7月30日にブログ、メルマガで関連記事を配信した。

 

ブログ記事「トランプ大統領阻止の巨大圧力」

https://x.gd/3QQRm

 

メルマガ記事「米大統領選包摂する巨大力学」

https://foomii.com/00050

 

メルマガ記事末尾に次のように記した。

 

「大統領選は無所属で出馬予定のケネディがトランプ支持に回ると状況が変化する。

 

現時点でハリス優位は固まっていない。

 

ハリス当選を誘導するためのメディア情報操作に対してトランプ陣営がどのような対応を示すことになるか。

 

米国大統領選への強い監視が必要になっている。」

 

米国大統領選の元の図式はバイデン対トランプ。

 

6月27日のテレビ討論でバイデンの衰えが鮮明に表れた。

 

テレビ討論の結果、トランプの勝利が確定的になった。

 

追い討ちをかけたのが7月13日のトランプ元大統領暗殺未遂事件。

 

トランプの集会での警備が手抜きだったことは明らか。

 

米国政府がトランプ暗殺を幇助したと見られる。

 

しかし、狙撃の直前、トランプは真右に顔の向きを変えた。

 

その瞬間、銃弾はトランプの右耳上部を貫通した。

 

顔を右に回していなければ銃弾は頭部を貫いていた。

 

暗殺は未遂に終わった。

 

奇跡の生還を遂げたトランプは神になった。

 

大統領選の勝利は動かぬものになった。

 

するとバイデンが大統領選から撤退。

 

ハリス副大統領が後継候補になった。

 

民主党大統領候補選出の過程でメディアはハリスをこき下ろした。

 

実績がない。

 

担当した国境警備で失態を重ねた。

 

とても大統領候補にはなれない。

 

こう解説を重ねてきたメディアが、突然、ハリス大絶賛に転じた。

 

メディアはハリスしか取り上げない。

 

トランプを取り上げるのは稀で、その場合は、トランプがハリスに罵詈雑言だけを並べているとしか伝えない。

 

これは米国のメディアだけでない。

 

日本のメディアもハリスを支援する報道を全面展開だ。

 

食政策センター「ビジョン21」が「いのちの講座」というニューズレターを発行されている。

 

主宰者は「ガーベラの風」運営委員を務めている安田節子氏。

 

「いのちの講座」購読は以下のサイトを参照賜りたい。

 

https://www.yasudasetsuko.com/vision21/

 

有益な情報を得ることができる。

 

8月22日発行号に”The Defender”に掲載された

 

Michael Nevradakis, Ph.D.による論考

 

「世界経済フォーラムは『会議の場』から『官民協力の主導的な世界機関』を目指す」

 

を紹介している。

 

原典は

 

https://x.gd/UBiHJ

 

を参照賜りたい。

 

ダボス会議で知られるWorld Economic Forum=WEFはグローバル巨大資本によって運営されている。

 

記事には今年の会議の参加者の言葉として

 

「今年の重要な選挙で「間違った指導者」が選出される危険性について警告した」

 

と記述されている。

 

また、今年の会議では、今後2年間に人類が直面する最大の脅威として、戦争や貧困ではなく「誤情報」が挙げられたという。

 

グローバル巨大資本は世界支配を達成しつつある。

 

そして、各国政府をコントロールするために、彼らの支配下にある人物を国家の指導者に据える工作を展開している。

 

米大統領選の違和感はこれに起因する。

 

以上