すでに成立している「米露軍事同盟」

 

 国際ジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏の「もしトランプが米大統領に復活したら」(2024年5月10日発行)という著書から

 

すでに成立している「米露軍事同盟」

 タッカー・カールソンのインタビューでプーチンが「ロシアのNATO加盟」について語ったことは,今後の世界の体制を示唆する重要なサインだった。

 プーチンがパパ・ブッシュにNATOへの参加希望を伝え,いったんは合意を得たものの,結局決裂したというのは先に述べた通り。

 しかしロシアにとっての最大の懸念材料は,当時も今も,国境を接する中国との関係であり,NATO入りは冗談でもなんでもない,本心からの願いであった。

 ウクライナ戦争が始まってからはBRICS同盟もあって,ロシアと中国は友好関係を保っているものの,中国は決して信用できる相手ではないというのがプーチンの本音だ。

 人口でみてもロシアの約1億5000万人に対して,中国は約14億人と10倍近くの差があり,その点も将来的な脅威になりかねない。とくに中国との国境に接する地域には人口が1000万人程しかいないため,以前からロシアは中国の浸出に対してかなり警戒している。そんな中国よりは,同じ白人同士の西欧諸国のほうが信頼できるし,西欧と組むことになれば国防のうえでの心配事を減らすことができる。

 そんなプーチンの考えが,トランプの目指す方向性と合致した。トランプとしては,アメリカを立て直すことが最優先であって,なるべく外国のことには戦力も費用もかけたくない。とはいえ現状のEUは戦力的にも経済的にも貧弱で,とてもロシアとは対抗できない。さらにロシアと西欧諸国が敵対しているうちに,中国がユーラシア大陸全域を掌握するような事態はなんとしても避けたい。中国に対抗するにはどうしてもロシアの力が必要になる。

 中国の一人勝ちを抑え込むことで意見の一致したプーチンとトランプは水面下で軍事同盟を組むことに合意した。

 つまりトランプがトップに立ったあと,アメリカは自国内の復興に集中し,欧州地域の安全保障はロシアに任せる形になるということ。トランプが「NATOを助けない」と発言したのも,裏でロシアとの同盟の話があったからだ。しかし,これはあくまでも一種の契約関係であり,ロシアが一方的にEUへ侵攻することは絶対にNG。もしそのようなことがあれば,その時アメリカはEU側に加担する。西欧側もロシアを脅かすことがない程度の戦力しか持たない。そのようにして軍事レベルを均衡させると聞いている。

 また当面はロシアもアメリカも中国と戦う意思はないし,どちらも世界の覇権を目指すような状況にはない。同盟の目的はあくまでも中国に一人勝ちをさせないことであり,トランプが政権を取ったあとの世界は,多極化を目指すことになる。

 ただし,プーチンはウクライナ侵攻の当初からナチスを退治すると言っており,西欧に巣くっているディープ・ステート勢力に対しては,徹底したパージが実行されることになるだろう。日本を含む西側諸国では,今まで「ウクライナ万歳」「ゼレンスキー万歳」の旗を掲げていた指導者たちの多くが排斥されることになるはずだ。

 もちろん,今のウクライナでバンデリスタ(ソ連時代のウクライナ民族解放運動の指導者,ステパーン・バンデーラを信奉するネオナチ組織)と呼ばれ,持ち上げられている連中は,真っ先に処分されることになる。(135頁~138頁)

 

 タッカー・カールソンのインタビューで,プーチンは西欧に侵攻する意思はないというようなことを言っておりました。

 

 従って,EUがプーチンを刺激するような軍事増強などすれば,かえって緊張を高めることになり,いいことはない。

 

 それは,ソ連崩壊後に独立した親露政権を民主化の名のもとにディープ・ステート側が仕掛けた東欧のカラー革命やミンスク合意を破り,ロシア系ウクライナ人への虐殺という事態がウクライナ侵攻を招いたことをみれば明らかなことだと思う。

 

 ところで,『日本を含む西側諸国では,今まで「ウクライナ万歳」「ゼレンスキー万歳」の旗を掲げていた指導者たちの多くが排斥されることになるはずだ。』とあるが,お注射で大量の犠牲者を出しても,それを改めず,それを推進しようとしている勢力や河野太郎,恐怖を煽ったメディア関係者,竹中平蔵などを処〇してほしい。

 

 何しろ,アメリカにとって日本は国境のない国だから,トランプ改革派米軍が来て,日本側の反ディープ・ステート勢力と組んで,売国勢力を抹〇してほしい。

 

【カラー革命】

 2000年代に複数の旧ソ連国家で独裁的政権の交代を求めて起こった民主化運動が、非暴力の象徴として色や花の名を冠したことを指す。2003年グルジア(ジョージア[一])のバラ革命、2004年ウクライナのオレンジ革命、2005年キルギスのチューリップ革命など。色の革命。花の革命。