【住まいのこだわり】廻り縁をなくしたノイズレスな空間づくり

家づくりで細部にまでこだわる方なら、「廻り縁(まわりぶち)」という言葉に聞き覚えがあるかもしれません。

 

天井と壁の境界に取り付ける細い見切り材のことですが、我が家ではこの廻り縁をあえて設けていません。

 

理由は、「ノイズレス」な空間を目指したからです。

■ 塗り壁×廻り縁なしの相性の良さ

我が家の室内壁は、すべて塗り壁仕上げ。

 

柔らかく自然な風合いの塗り壁は、それだけで空間に豊かな表情を与えてくれます。

 

そんな壁に、あえて装飾的な見切り材をつけてしまうと、その繊細な質感や光の陰影を邪魔してしまう――そう感じたのです。

 

床との境界には巾木を設けて機能性を確保しつつ、天井との境界は塗り壁の持つ“面”としての美しさを引き立てるため、あえて廻り縁を使わない選択をしました。

■ ノイズのない視界がもたらす効果

廻り縁をなくしたことで、空間の印象はとてもスッキリしました。

 

視線を遮るラインがなく、壁から天井へとつながる面の一体感が強調されます。

 

とくに自然光が差し込んだときの陰影の変化は、塗り壁ならではの魅力を最大限に引き出してくれます。

 

装飾を足さないことが、空間の美しさを際立たせる――

 

この「引き算の美学」は、住まいづくりにおいてとても大切な視点だと感じています。

■ 最後に

見た目のスッキリ感だけでなく、将来的なメンテナンス面でも廻り縁がないことで壁の補修がシンプルになるという利点もあります。

 

住まいは日々の暮らしの背景となるもの。だからこそ、できるだけ視覚的な“ノイズ”をなくして、自分たちらしい空間を大切にしたいと思っています。