満開の桜を目指して | 自転車趣味のちいさなブログ

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人類が増えすぎたローディをサイクリングロードに移民させる
ようになって、既に半世紀が過ぎていた。 西暦2014年
23区で最も遠い都市イタバシはイオン公国を名乗り、
ロードバイク業界に独立戦争を挑んできた。
戦争は膠着状態に入り
八ヶ月あまりが過ぎた。

年度末が押し迫る、3月28日。

 

プライベートで起きたことや、仕事の事、
いろいろと心にささくれだったものを抱えていた私は、
満開の吉見桜が見たくなり、
有給休暇を消化してサクライドを急遽決行!!
 
みんなだってあるだろう!?
 
夜の校舎窓ガラス叩いて回りたくなることが!!
 
盗んだバイクで走り出したくなるときが!!
(いや、盗んでないけどもだ。)
 
そんなこんなで、荒川の入り口へ。
 
この日はそんなことを抜きにして、
本当に最高の自転車日和。
天気は最高。気温もほどほど。
草花は元気に春を告げています。
 
そんな環境も伴って、
走り出すと一気に身体が洗い流されました。
 
どうやら都会の空気というのは、
ずっと吸いすぎると身体を蝕んでしまうらしい。
 
生活や現実や、そういう視野角の狭い範囲しか見えなくなって・・・
つまらないイヤな男になってしまうらしい。
 
必死にペダルを回すでもなく、だらだらと。
 
ただただ、桜を目指してクランクを回していくと、
一面の菜の花が僕に教えてくれる。
 
「いま感じているストレスは、そんなに拘らなきゃならないこと?」
 
そして満開の桜道が僕にやさしく語りかける。
「つらい事があったけれど、それを優しい気持ちで悼むことが、
今のあなたにはできるのではなくて?」と。
 
 
ひと通り写真を撮り終えた私は道の脇にバイクを止め、
しばし腰を下ろしまどろむことに。
 
 
小さい悩みはどんどんくだらないもののように思え、
大きな傷は大切な思い出のように思え・・・。
 
 
こんなにハートブレイク中でも性格なんで、
こういうネタ的な写真は撮るんですけどね(笑)
 
ここから折り返すことに決め、
最後までゆっくりと心の整理をしながら帰ってきました。
 
思い出し笑いをしてニヤニヤしてみたり、
夕日を見て突然泣き出してみたり・・・。
 
相当怪しいオヤジだったと思いますが、
それができちゃうのがロードバイクと荒サイの良さですね(笑)
 
 
帰りはすっかり暗くなってしまいました。
でもゆっくりとサドルの上で過ごした事で、
いくつか僕の中で答えが出せたような気がします。
そんな優しいライドでした。
 
走行距離89.19kmでした!
 
優しいなら100キロにオマケして欲しいものだが・・・。
 
その他、写真たちです。
 
西遊馬の踏切に珍しく捕まる私。
 
 
 
 
桜は本当に美しかった。
 
 
トイレでホンダエアポートに寄ったらドアに南京錠が・・・。
平日は開いていないのですか?!
 
 
ちとわかりづらいですが、吉見桜を遠くから撮影した写真。
桜堤の名は伊達じゃないですね。
感動しました。
 
ロードバイクはこれからも人生と共にあるべきだと再確認できました。
 
みなさん、自転車って本当にいいものですね。
それでは、さよならっさよならっ照れ