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トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ

真空管アンプの製作、音楽、生活のことなど

高校の2年生だった。

 

今日はヒットを打てるかな。このまま行ったら生涯打率が3割を切ってしまう。

 

現役生活の終焉を迎えつつある長嶋選手を心配したものだ。

 

田舎に住んでた私は、ご多分に漏れず巨人ファン。だって野球放送は巨人の試合しかなかったから。

 

かっこよくて、楽しくて、おもしろかった長嶋選手。

 

そうそう、そのころ野球選手の形態模写をよくやって、とても仲間にうけていた。

 

長嶋選手のバッターボックスでのせわしない動き。

 

バットを握ったつもりになって。両手の人差し指だけはバットを握らずまっすぐにして、両手でバットをぐいぐいと絞る。

 

ぐいっと握ったかと思うと、右肩のあたりからバットを下におろして、円弧を描きながらまたピッチャーの方へ向けて上に持ち上げて。

 

またぐいぐいと絞って、右手を放して口元に持って行ってコホンと咳をする。

 

同じようにバットを右肩から下におろしながら、円弧を描いてピッチャーの方に向けて前の方で立てる。これを2回繰り返す。

 

今度は前の方に向けて立てていたバットを逆方向で下に下しながら円弧を描いて、右肩上に、普通に構えた位置に持ってきながら、同時に左足をピッチャーの方に向けて踏み出す。

 

これで長嶋選手の構えが出来上がり。そしてそわそわしながら、ちらちらキャッチャーの方をカンニングするように見て、そのままのポーズでピッチャーの投球を待つ。

 

ピッチャーが投げたのを受けて、スイングを始めるが、途中で突然バットを止めて、振ったか振らないかわからない中途半端な体勢でキャッチャーの捕球音を聞く。

 

これをやると、うけてうけて、皆が笑ってくれたものだ。

 

せっかちで、そそっかしくて、それでいて鋭い打球をかっ飛ばす長嶋選手をみんなが好きだった。

 

長嶋氏の逝去をうけて、一つの時代が終わったと報道したメディアもあったけど。

 

後年病気で半身が不自由になり、言葉も聞き取れなくなって、車椅子になった時点で、もうあの頃の長嶋選手の時代は終わってしまったんだなあと感じていた。

 

この度は、高齢の昔の野球人が召されていったんだなという感慨。

 

 ありがとう長嶋選手。私が生まれた年にプロ野球選手になり、こんな自分でも野球をやってみようという気にさせてくれた人。

 

 同じ時代に生きることができて心から感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨夜、オークション終了時間を過ぎて、まだ30分程度延長されて、ついに終了。

 

見ていた方もいらっしゃるかもしれません。

 

最後は一般の方と外国落札業者の一騎打ち。

 

外国落札のほうが1000円高く入札して終わりそうだったのですが、評価を見るとキャンセルくり返しが多く、まともでなかったので、私が操作して入札を取り消して、一般の方に落札となりました。

 

 

ところで落札金額は105,000円。10万円を超えてできれば20万円を超えて欲しいと思っていました。

 

今の世のなか世知辛いですね。みなさん財布のひもが固くて。

 

 

 

あれだけ時間と労力をつぎ込んでもこの値段。プリアンプはパワーアンプと違って高価なパーツは使ってないので、それほど価値を認められないのかもしれませんね。

 

途中でオークションを中止にしたくなりました。ひどい出品者だと非難される方もいるでしょう。しかしながら、あれだけ時間と労力をつぎ込んで、苦労してこの価格なのか、という気持ちも分かってほしいのです。

 

もう本格プリアンプを作るのはこれで終わりにします。そうですね作っても自分のために、自分用に使って外に出すのはやめます。

 

 もし作るとしても、そんなに手を入れずに、簡単にします。

 

これが結論です。

 

 

わざと、ゆっくり作業しています。

 

なぜそうしているか。プリアンプと違って配線作業の量が4分の1くらいで、余裕があることと、とにかく一か所ずつ回路図と突き合わせて確認しているからです。

 

間違っててあとからやり直しをしたくないのもあります。一か所半田付けして、その端子であっているかどうか。その端子から出ている他のリード線も回路図どおりか。

 

もう6月1日から関東へ出張です。今日は31日で完成させたかったのですが、ゆっくり作業の影響で完成まではいきませんでした。

 

 

ムラード回路の位相反転段のプレート負荷抵抗は、通常20数KΩから47KΩの範囲の値になります。

 

 ふとみるとA&B(アーレンブラッドレー)製の47KΩが引き出しに4個ありました。もちろん中古です。

 

 

かっこいいですね。これを今回使いたくなって取り出して、抵抗値を測ったらどれもそろって54KΩでした。

14%抵抗値が増えています。これはどうなんでしょう。このまま使ってもアンプの音には大きな変化はないのでしょうが、何となく変化しているパーツは使いたくないので、却下。

 

買いだめしている、アジアの何処かで作られている2Wの金皮抵抗にしました。

大きなオレンジドロップのそばにある2個の青い抵抗です。この抵抗は塗料もしっかりしていて、しかも色鮮やかです。ここまで仕上げが美しいと、実使用時の信頼性も高いのではないかと思っています。台湾製かも。

 

 

 

写真は配線途中の状態です。今回は自己バイアス回路で行きます。どうも一般の方は固定バイアスの調整なぞはしそうになくて、メンテナンスフリーに近い自己バイアスにしました。以降もEL34PPは自己バイアスをメインにしようと思っています。

 

そしてとりあえず出力管回りだけ配線終了でEL34 を挿してみました。

トラブルが発生しました。右チャンネルは電圧配分も申し分なく、計算通りになったのですが、左チャンネルには電圧がかかっていません。

 

B電源につながるあちこちの端子に当たって行くと原因がわかりました。

右のSW-50-5 のB端子が内部でP1とP2 端子と接続がとれていません。

 

B端子をじわりと倒すと導通します。あー。まあこういうこともあるのかな。

入手時は「導通確認済」と謳っていたので信じたのです。

 

仕方ないので、すぐに発注を掛けました。トランスの断線は、長いアンプ製作期間で初めてです。

 出張から金曜日に帰ったら、替えのトランスが届いていると思います。

 

トラブルはもう一つあります。

今回は電源トランスの高圧端子385VからGZ34を2本通して、チョークインプット回路にしたのですが。まさに狙い通りの電圧が出たのですが。

 チョークが唸ります。廣澤寅蔵のようです。でも実際の廣澤寅蔵は声が小さかったそうですね。

 廣澤寅蔵よりもやや大きな唸り音です。

 

 やっぱりチョークは合わせカバータイプはだめで、タールピッチを流しこんで固めたものでないと振動するようです。ラックスのチョークコイル4705は小形でケース入りですが、チョークインプットでも唸りません。

 

どうするか。このような事態も想定して、コンデンサーを追加して、コンデンサーインプットに変更します。電源トランスのそばにラグ端子も用意しておきました。

 

この場合B電圧はチョークインプットに比較してかなり高く出ます。よってトランスの340V端子を使おうと思います。

 

これによりEL34の動作条件が変わってきます。

チョークインプットの実効プレート電圧は360V 程度。

コンデンサーインプットの実効プレート電圧は390V程度。

 

仕方ないです。出力は増えますが、球にはきついかな。でもプレート損失はそれでも20W以下なので大丈夫でしょう。

 

帰宅してトランスを交換して、一気に完成させます。