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トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ

真空管アンプの製作、音楽、生活のことなど

ゆうべ、ふと思い立ち、写真のとなりにあるEL34PPにつないでみました。

 

 

 

いい音のアンプだと自負しています。

 

結果はどうでしょう。ずっと聴いていて感じたのは、SW-30のアンプとそれほど違わないということ。

 

不思議ですね。P610Aはソースに忠実だとは思いますが、鳴らしているアンプの差はあまり感じません。

 

 ひょっとして、この2台のアンプ自体の音が似ているのでしょうか。

 

だんだん低音も迫力が出てまいりました。

 

 塗装用のオイルの匂いがまだキツイのです。少し乾燥させて、落ち着いたころに発送しましょう。

 

今日から金曜日まで出張です。明日は五反田、その日のうちに新大阪に移動。金曜日に帰ってきます。ではまた。

今日の午後、P610Aのボックスの中に吸音材を貼りました。

 

 

もう今はグラスウールなんてものは売ってなくて、白いPETのものしかありません。しかもこれは吸音材ではなく、断熱材として売られていました。吸音効果もある断熱材。

 

厚みが4センチあるので、2センチにするため割きました。ステップラーが見つからなので、接着剤で固定しました。

 

箱にユニットを取りつけていたら、家族が「なんでこんな色にしたの。前からある、あの箱と同じ明るい色にしたら良かったのに」と408A のボックスを指さします。

 

 私は木目を生かした、アンティーク・カントリー調の色あいが気にいってたので、少しガッカリしました。素人にはこの色はダメなのかな。依頼者も素人なので、気に入ってもらえないかもしれない。

 考え始めると不安が広がります。最悪は黒のスプレーで全塗装もやむなし。

 

 

そんなに汚い感じでしょうか。うーん。

 

気を取り直してSW-30アンプに接続しました。

 

 

jazzを鳴らすと、細い音が。

 

エッジを貼り替えたばかりのユニットから、いきなりのびのびした低音が出るわけがありません。

トーンコントロールのTREBLEを左に目一杯まわし、BASSのツマミを右に目一杯回しました。バスドラ、ベースが入ったソースをドスドス鳴らしました。これで30分間そのまま。トーンコントロール回路に感謝です。

 

今度はトーンコントロールを正常な位置に戻して試聴開始です。なんとか全帯域のバランスが取れ始めています。

 

 このまま2時間、ジャズ、クラシック、女性ボーカルなどを聴きました。

 

・P610Aのこと

 

1958年生まれです。私と同い年。もうひとつ同い年があったな。そうそうチキンラーメン。そんなことはどうでも良くて。

音に関してはどなたかのブログにあったように、再生状態が厳しいです。何に厳しいかというと、音の悪いソースはそのまま悪い音で再生されてしまいます。モニターユニットですね。米国系のユニットのように、少々の音でもユニットの個性で再生してしまうことがありません。

 それを認識したのがダビングしたCDを鳴らしたとき。音が鮮明ではありません。購入したCDは確かにきれいです。依頼者はネットオーディオをソースにすると言っていました。どうなるのかわかりません。きっと、きれいなのでしょう。

 

 

・6L6GC  SW-30 アンプのこと

今は出力管をエレハモの6L6EH を挿しています。なんでもRCAの6L6GCの音に追い付け、追いこせで開発されたとのこと。実際に聴いてみると、確かに似た音がします。追いこしているかはわかりません。新品を4本買えば高い価格設定のようですが、中古市場では4本で1万円前後のようです。ラックスの近年のアンプでも採用されています。ロシア製で強そうです。音もまあまあです。ただ黒いハカマの部分が2段になっていて、私には違和感があります。

 

 この顔合わせで、音楽を聴いていましたが、エージングが進んできて、いいコンビネーションです。

 

ただ心配なのは、アンティーク・カントリーの箱の色です。気に入ってもらえるのでしょうか。黒スプレーが登場するのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝から塗装開始。

 

ワトコオイルで塗装します。

 

作業の段取りは

1.刷毛で全体を塗っていく。特に木口部分は刷毛にオイルを多めに含ませて、ポンポンと軽くたたくように。

2.30分乾燥させたのち、ウェスで余分なオイルをふき取っておく。

3.さらに1時間乾燥させる。

4.もういちどオイルで全体を塗装。この時はオイルの量を少なく、薄く塗っていく。

5.まだオイルが乾かないうちに、400番の耐水紙やすりで、全体を研磨する。この目的は表面のオイルムラを均一にするため。

6.研磨後にウェスで余分なオイルをふき取っていく。

7.その後1日乾燥させて完了

 

 

塗装前です。これでも十分きれいなのです。失敗しませんように。

 

 

道具です。刷毛とワトコオイル。

 

 

オイルの容器にアルコールの紙パックを使いました。黒霧でございます。

 

 

下の写真は最終の作業が終わって、1日乾燥に入る前の状態です。

 

 

 

 

背面バッフル。

 

事前に手順も確認して、用意周到でしたが、何となくムラができてしまいました。

 

オイルが乗らない部分が出来てしまうのですが、それは木工ボンドがはみ出して残った部分です。ただし、このはみ出しは既にボンドが乾燥して透明になっているので発見が難しいのです。

 

それから木口(板の断面部分)へのオイルの浸透不十分。ここはもっとオイルをタップリ刷毛に含ませるべきでした。

 

きれいに仕上げるのに越したことはないのですが、工業製品ではないので完璧は無理です。逆にこのムラが手作り感満載でいいかもしれません。(いささか、開き直り気味ですが)

 

明日の仕上りが愉しみです。乾燥したら少しは見栄えもよくなるのでしょうか。

 

防音材を内側に貼って、SP端子、SPユニットを取りつけたら完成。

 

さてさて、依頼主への発送準備も始めなければなりません。