今日の午後、P610Aのボックスの中に吸音材を貼りました。

もう今はグラスウールなんてものは売ってなくて、白いPETのものしかありません。しかもこれは吸音材ではなく、断熱材として売られていました。吸音効果もある断熱材。
厚みが4センチあるので、2センチにするため割きました。ステップラーが見つからなので、接着剤で固定しました。
箱にユニットを取りつけていたら、家族が「なんでこんな色にしたの。前からある、あの箱と同じ明るい色にしたら良かったのに」と408A のボックスを指さします。
私は木目を生かした、アンティーク・カントリー調の色あいが気にいってたので、少しガッカリしました。素人にはこの色はダメなのかな。依頼者も素人なので、気に入ってもらえないかもしれない。
考え始めると不安が広がります。最悪は黒のスプレーで全塗装もやむなし。

そんなに汚い感じでしょうか。うーん。
気を取り直してSW-30アンプに接続しました。

jazzを鳴らすと、細い音が。
エッジを貼り替えたばかりのユニットから、いきなりのびのびした低音が出るわけがありません。
トーンコントロールのTREBLEを左に目一杯まわし、BASSのツマミを右に目一杯回しました。バスドラ、ベースが入ったソースをドスドス鳴らしました。これで30分間そのまま。トーンコントロール回路に感謝です。
今度はトーンコントロールを正常な位置に戻して試聴開始です。なんとか全帯域のバランスが取れ始めています。
このまま2時間、ジャズ、クラシック、女性ボーカルなどを聴きました。
・P610Aのこと
1958年生まれです。私と同い年。もうひとつ同い年があったな。そうそうチキンラーメン。そんなことはどうでも良くて。
音に関してはどなたかのブログにあったように、再生状態が厳しいです。何に厳しいかというと、音の悪いソースはそのまま悪い音で再生されてしまいます。モニターユニットですね。米国系のユニットのように、少々の音でもユニットの個性で再生してしまうことがありません。
それを認識したのがダビングしたCDを鳴らしたとき。音が鮮明ではありません。購入したCDは確かにきれいです。依頼者はネットオーディオをソースにすると言っていました。どうなるのかわかりません。きっと、きれいなのでしょう。
・6L6GC SW-30 アンプのこと
今は出力管をエレハモの6L6EH を挿しています。なんでもRCAの6L6GCの音に追い付け、追いこせで開発されたとのこと。実際に聴いてみると、確かに似た音がします。追いこしているかはわかりません。新品を4本買えば高い価格設定のようですが、中古市場では4本で1万円前後のようです。ラックスの近年のアンプでも採用されています。ロシア製で強そうです。音もまあまあです。ただ黒いハカマの部分が2段になっていて、私には違和感があります。
この顔合わせで、音楽を聴いていましたが、エージングが進んできて、いいコンビネーションです。
ただ心配なのは、アンティーク・カントリーの箱の色です。気に入ってもらえるのでしょうか。黒スプレーが登場するのでしょうか。