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トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ

真空管アンプの製作、音楽、生活のことなど

どうも電源回路のコンデンサーの耐圧が気になります。

 

九州福岡の家庭用電源の電圧は、高いときは107V程度にまで上がります。これが10秒おきくらいで変動して低いときは102V程度に。

 

送電品質の悪いこと。

 

この状況なので、電源のコンデンサーの耐電圧450Vに対して、447Vなどに電圧が上がることがあり、精神衛生上よくありません。

 

コンデンサーが可哀そうになります。

 

決心しました。コンデンサーを取り替えます。

 

旧タイプの47μF500V が3個ありました。でかいのを3個ならべるつもりですが。収まりますかね。

 

ラグ端子をさらに2個用意して、あれやこれや取り合いをみながら、なんとか3個を納めました。

 

 

 

容量の配分は、ダイオードを出てチョークコイルに入るところで47μFを1個。チョークから出てきたところで、47μFを2個でパラです。

 

容量が少ないと電圧も少し低くなります。435V だったのが425Vになりました。耐圧500Vなので一安心です。結局アンプの動作条件は有効プレート電圧400V。スクリーングリッド電圧300V。無信号時のバイアス電流は2本で100mAです。

 

残留ノイズは左右で0.3mV、0.4mVになりました。

 

出力管はシルヴァニアの6L6GC を挿してみました。PHILIPS ECGの箱に入っているものはどうもシルヴァニア製のようです。

 

HIROちゃんさんもSW-30を使用してEL34 PPを完成させ、オーバーシュートが出たためコンデンサーを抱かせたとのことでした。

私も不安になり、方形波を入れてみました。縦方向の波高値の2割程度のオーバーシュートが出ています。10KHzの方形波を入れたところ、リンギングが確認されました。

 

 

うーん周波数特性を測定すれば、50KHzから100KHzの間でピークが出ているのでしょう。私もコンデンサーを抱かせることを考えましたがやめました。

 

取り敢えず音を聴いてみようとアルテック408Aをつなぎました。

 

 

フジコ・ヘミングさんのラ・カンパネラのCDをかけてみました。ピアノソロ。

 

 ずっと聴いてみました。繊細で柔らかくて、それでいながら凛として美しい音です。この音は確かにサンスイSW-30の音だと思います。ラックスやタンゴとは違う音がします。

 

先般SW-50 を使ったEL34PPアンプをオークションで関東に方にお譲りしましたが、クラシックファンで過去米国製のアンプも使ったがパーツを何度も交換してオリジナルの音からどんどん離れていったようだ。最近は国内のアマチュア製作のアンプが結構いい音がすることに気づいた。SW-50のアンプは柔らかくて、使用している米国製タンノイ(?)のSPは固い音がするのだが、ちょうどこのアンプが柔らかくしてくれてバランスが良くなった。

 

 

というお話を聞きました。

 

サンスイのOPTを今回で見直しました。SW-30とSW-50をもう1組ずつ持っています。そのうちまた使ってみようと思います。

 

自分でパイン集成材を使ってボックスを作る予定でした。

 

ところが、気力、体力の減退と自分の技術力を考えて、セミプロの方が製作したものを使うことにしました。

 

20ミリ厚のパイン集成材で、内容積は40L程度。バスレフダクトがついて50Hz程度から再生できるそうです。

 

 

 

きれいにできています。私にはここまでは無理です。材料費を考えると結構安価なボックスになります。

 

 

SPユニットを置いて、取付穴位置を決めているところです。

 

 

今日は18日の金曜日。さあワトコオイルで塗装をしようと、やる気まんまんでしたが。大雨が降っています。

 

残念ながらあす以降です。

 

P610Aをボックスに入れます。

 

古いユニットなので、現在する個体で、ウレタンエッジがしっかり残っているものはないそうです。どれもポロポロと剥がれてしまっています。

 

そんなユニットをオークションで1ペア入手。

 

ウレタンエッジを剥がしますが、どうしてもコーン紙の端っこにウレタンが少し残ります。これはこのまま上から新しいエッジを貼って隠します。

 

 

オークションでリペア用のエッジを入手しました。ペアで1500円です。

 

 

新しいエッジをあてがってみます。OKならフランジの金属部分に接着剤・ノリを塗布します。

 

ノリは木工ボンドといわゆる障子紙用の糊を混ぜて、少し水も加えます。

 

 

 

 

 

 

 

続けて、紙製のガスケット(パッキン)を4個、エッジの上に貼り合わせます。

 

ノリは細い筆を使います。

 

ガスケットを正確にはめ込んだら、ひっくり返して重しを乗せておきます。

 

 

乾燥したら最後はコーン紙の外周とエッジを貼り合わせます。

 

ここで注意事項があります。コーン紙が傾いて張り合わされると、ボイスコイルがタッチして低音が出なくなります。

 

手持ちの発振器で、100,1K,10KHzの信号を入れながら、タッチしていないか確認していきます。

 

 

まずは2か所、対角にポツンポツンと貼ってみます。

 

金尺をスクレーパの替わりにして、上側だけにノリを乗せて、エッジの裏側に差し込みながら塗布します。

 

 

 

 

少し指で押さえて時間を置きます。ここで100Hzを入力。ボーッという音が出ていればOK。

 

次に90度回転させて、また2か所張り合わせます。合計4カ所の張り合わせになります。乾いたらまた100Hzを入力。

 

音が出ていればOK。今度は全周にわたってノリを塗布します。

 

 

乾燥したら、最期にもう一度、3周波数を入力して出音の確認をします。10KHzは確かにキーンと細い音で聴こえます。私は10KHzが聴こえるっていうことでしょうか。いやこのキーンはもっと低い倍音がなっているのかも。

 

 

出来上がりです。次はボックスの塗装です。

 

また報告します。