以前、サックス奏者ウッチーさんのブログで紹介されているこのCDを見て、いつかは聴いてみたいと思っていました。
新しくCDを購入したのは久しぶりです。最近はCDもレコードも中古ばかりで。
私は新しいCDは開封したら石鹸で洗浄することにしています。成形型からCDが取り出されると、ライン上で表面に付いた油等を洗浄していますが、これが取り切れていません。なので洗います。石鹸と汚れが一体になって白いネトネトが現れます。これをきれいに洗い流します。情報量がアップします。
さて、CDプレーヤもピックアップを交換して快調です。
ノートも見ずに聴き始めました。
お、ヤードバード・スートです。基本テナーサックスとピアノのデュオです。楽器が少ないということは、混変調歪が少なくとてもハイファイです。
まるで録音スタジオでモニターを聴いているような錯覚を起こします。
サックスソロのとき、バックのピアノのアクセントがぴったり一致していて、まるでユニゾンのようです。そういう編曲なのでしょうか。
聴きごたえ満載です。基本的にスタンダードが中心なので馴染み安いですね。
バラードのときは、マウスピースから出る音がまるでそばで聴いてるようです。
「WOODIN' YOU」は知らなかったのですが、クラリネット奏者のウッディー・ハーマンから付けた曲名なんですってね。初めて知りました。このヴァージョンはサックスに加えてツー・ピアノです。まるでピアノの音の海の中を、サックスが船のように進んでいく感じ。
最後まで一気に聴きました。ラストの「ダニーボーイ」。スタートは優しい音色でこのバラードが始まるのですが、後半から力強い音で演奏されます。これはフラジオ奏法なのでしょうか。感情の昂ぶりを感じます。何だか涙が出てしまいました。
「ダニーボーイ」はいつもライブのラストで演奏されているそうです。
解説はご本人によるもの、編曲や奏法につき分かりやすく記載されています。
皆さんもご興味があれば、お聴きください。素晴らしい演奏です。