んなが心を病んでいく | 春の殘像のブログ

春の殘像のブログ

ブログの説明を入力します。





舞台は戦争前のハワイ。ハワイにはハワイアンだけではなく、アメリカ人、日本の開拓移民、そして日系2世などが暮らしている。
 現地で校長先生をしている川村先生一家は、妻と長男(星司)、長女(治子)とつつましく暮らしていた。妻節子の教える日舞の教室には、能量水 日系2世だけでなく、親日家のアメリカ青年のジョー

ジもいた。
 国も人種も関係なく、音楽を通して仲良くなれると信じていた若者たちに、じわじわと戦争の足音が・・・。
 そんな時、星司はハワイアンのレイナーニと出会い恋に落ちる。鑽石水 彼女は捨て子だったが、不思議な力を持っていて、女神の生まれ変わりと周囲にあがめられ、そのせいで育ての親の実の娘(カレ

ア)から、憎まれて育っていた。
 そんな中、真珠湾攻撃。ついに戦争になってしまった。能量水 昨日まで友人だったジョージでさえ、真珠湾攻撃をした日本人を許せなかった。そして、川村先生は収容所に送られ、同じ日系人でも巻き

添えを嫌がり敬遠されていく。
 アメリカに認めてもらうために、戦争の最前線に出兵する星司。戦争は人をどんどん変えてしまい、誰もが心無い言葉をぶつけはじめる。だれもが限界で、ぶつけ合う言葉がみんなを傷つけ、み

 二人の愛の行方は・・・。

 楽園というタイトルだけに、とても重いドラマだった。劇中の「フラ」はとても素晴らしく、音楽も歌声も素晴らしかった。
 決して救いがないドラマではないが、綺麗ごとで済ませてはならないテーマだけに、すっきりとしたハッピーエンドとはいかない。
 最初美しい澄んだ歌声に涙し、悲しい話の展開に涙し、悲劇のたびに涙し、劇中傷つけあう彼女たちの言葉に涙が出た。
 戦争は嫌だ。人が人を殺すなんておかしい。心を失いながら、叫び続ける治子のように、本当に戦争はあってはならないと感じた。