宮崎を出て熊本に戻る為、延岡方面(北)へ出発しようとした瞬間、
その方向に、これまで見たこと無い巨大な暗雲が出現。
これまで何度となく修羅場を流星号と乗り越えて来たが、今回の肉体的、精神的疲労は
予想を遥かに上回り、流星号を駅に置き去りにして日豊本線に乗ろうか一瞬頭をよぎった。
日本横断編での箱根峠の霧も、鈴鹿峠での流星号故障も、琵琶湖手前で倒れた時も
決して流星号を置き去りにして他の交通手段を想像すらしなかったのに…
それ程この先最悪の困難を想像させた暗雲と果てしない遠い熊本。
何とか気を取り戻し、高鍋、日向を越えて真夜中に延岡到着。
宿に泊まる経済的余裕は皆無な為、朝方ファミレスで仮眠。
此処から高千穂経由で熊本まで、まだ途方も無い距離と九州有数の登り坂が始まる。
ここで、またしても、数メーター先が肉眼で確認出来ない程のゲリラ豪雨に遭遇。
高千穂に着いて、熊本まで、山都経由と阿蘇経由どちらが登り坂きついか、尋ねると、
阿蘇経由は更に登り坂きついと聞き、その先の絶景見たさに、奇跡的に山中に合った
県道沿いのファミレスで、朝方周囲が明るくなるのを待って更に登った。
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結果流星号は置き去りにしなかったが、病気その他でどん底だった厚木時代、唯一
手に入れた、命の次に大切な流星号を置き去りにしようとした私の一瞬の迷いに対する
自責の念は、今でもトラウマになっている。
そんな困難な登り坂を励ましてくれたのは、大好きな久保田さんの
『TIMEシャワーに射たれて』と『流星のサドル』
心の中でずっと響いて疲れを吹き飛ばしてくれた! 歌の力って凄すぎる。感謝です!!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150417/04/zwszws777/c9/a4/j/o0480085413278383556.jpg?caw=800)