手彫りで木の平皿作るよ!①からの続きです~
前回の記事で、木目に対して横から彫る
というのを書きましたが、ひとつ言い忘れていたことがあったので記しておきます。
それは刃物が切れてない状態(=なまくら)で、
横からやってはいけない!ということ。
なまくらのまま横から彫ると、
木の繊維を押し潰すことになり、
後からの修正が大変になるからです。
これはなかなか言葉で説明するのが難しく、
写真を撮っても、これが→こうなる!と
具体的に示せません。なので、刃物はきちんと研いでからやるのが無難です。
そんな感じで、中心が深さ9mmあたりになるまで彫ります。
元の材が厚さ20mmなので、
約半分ほど削ればいいかなと。
内側が終われば、次は外側(底面)の加工です。
今回はパン皿だったし、あまり深く彫ることもなく済んだわけですが、
実は、内側より外側のほうが辛いんですよ・・・
とりあえず画像をドン!
既に外側に向かって、
ある程度切削後となっております。
まあ、今見るとこれ、削り方が失敗してる
わけですが、その前に言い訳させてください。
参考に見ている本のページがこちら👇
(本文要約)
①叩き丸ノミで外側を落とす。
②最初はノミの角度を浅めに、
徐々に角度を立てて彫る。
③皿の縁を2mm程度残すようにする。
①は理解できます・・・
問題は②と上ふたつの画像
②は説明文の通り、外側の縁より手前を
浅い角度で彫り始めて、縁近くまで来たら
角度を立てて彫ってるようにみえませんか?
こんな一気に彫り進んでいいのか~。
そう思って忠実に実践したのが
先ほどの画像です。
もっかいドン!
ある程度手前から、縁に向かって彫っています。
でもこれ、かなり力が必要だったり。
どういうことかというと、丸ノミは材に食い込む能力が高いので、
最初の角度は浅くてもだんだん深くなっていき、
それに合わせて木槌で叩く力は増大していきます。
そうして、”力”でガンガン彫っていたらば、
木目に対して横から、の箇所になったときバキ!と割れてしまったのです!
なんとか割れた箇所にボンドを入れ込み、結果目立たなくなりましたが、
「外側の縁より手前を浅い角度で彫り始めて、縁近くまで来たら角度を立て」るのは
間違いだったと、今となってはそう感じます。
これ本当は途中の工程がまだあって、
でも、画像2枚しか載せずにあとは言葉だけで説明しようとしたんじゃないか?
そういうふうに思えるんですよね。
失敗しないやり方はまた後日!
ではまた~!