※この記事は、過去に他ブログで書いていた内容と同じものです。
使い込んだ良さというのは、
実際使い込んでみないとわかりません。
味わい深い色になったとか
飴色になったとか
幾多の中のほんの一例に過ぎないのであり、
どこの誰が使ってもその通りに変化するわけではないです。
それなのに、新品の状態で
「長年使い込んだような質感」を出すのはおかしな話。
経年変化を人工的に再現するのは、とても難しいことだと思っています。
経年変化と一言でいっても、
本人の扱い方で変わる、
こまめにメンテナンスをやっていたかどうかでも変わる、
ラフに扱っていたら偶然好みの色になったとか、そういうのもある。
そんな、各人で扱い方が異なる変化を、
一括りに再現なんてできるはずがないじゃないですか。
ハッキリ言って、ホントに使い込んだ人から見れば一目瞭然なんです。
長年使っていれば、この部分の消耗が激しくなるだとか
この部分の塗装が剥げやすいんだよな~とか、
そのモノ特有の痛み方っていうのがあるんですよね。
つまるところそういった謳い文句は、
知識も経験もない人に売るための口実で
本物を求めている人にはまったく当てはまらないことなんだな、
と、考えています。
新品状態にわざとキズをつけてダメージ加工とか、
アンティーク風・ヴィンテージ感とか言ってる時点で、
素材に対する敬意が無いと思います。
そうやって雰囲気重視で作ったものというのは、
長年の使用に耐えないなんてこと、
作る側が一番わかっているはずなのに。