定期的にアップせずに、とうとう今日まできてしまいました。

まぁ、記録に思い浮かぶことだけ・・・
まずは10月24日土曜日:19時から
バイエルン州立歌劇場・初演
ボイト作 「メフィストフェレ」
Musikalische Leitung:Omer Meir Wellber
Inszenierung:Roland Schwab
Bühne:Piero Vinciguerra
Kostüme:Renée Listerdal
Choreographie:Stefano Giannetti
Chor:Sören Eckhoff
Kinderchor:Stellario Fagone

Mefistofele:René Pape
Faust:Joseph Calleja
Margherita:Kristine Opolais
Marta:Heike Grötzinger
Wagner:Andrea Borghini
Elena:Karine Babajanyan
Pantalis:Rachael Wilson
Nerèo: Joshua Owen Mills

作曲家のボイトは一時期ワーグナー崇拝者(のちに、可愛さ余って憎さ百杯になってしまいましたが)だけあって、神々しいコーラスだったり、低音楽器でガンガンとせめてきたり。ワーグナーとかヴェルディ好きなら、まぁいけるかな。ただしつこいぐらい同じメロディー繰り返しがあったりして、途中中だるみしたりも多々。
舞台、演出ともに第一幕はとってもハデバデしく、見てて楽しかったです。得に第一幕の最後、メフィストフェレがファウストを連れ出すところは、笑いが。
舞台には本物の大型オートバイ。
それで二人乗りして行く、という設定なのですが・・・。
大スクリーンで映し出される飛び去る風景画像を背景にして、扇風機から送り込まれる風を受けてバイク二人乗りする、というものでした。

第二幕はあまり覚えてないぐらい、あまり印象のないものでした。
最後はファウストが老人ホームだか、精神病院だかに送り込まれるというもの。

メフィストフェレの悪魔的憎さ、というのがあまり前面にでないなんとも、まぁ、中途半端な悪魔設定。もっともっと憎らしい舞台にしても、よかった?!

衣装は、ばってん。一番印象に残ったのはメフィストフェレが履いていた靴!!光の加減で赤になったり、紫になったり・・・・。なかなかおしゃれだなぁーとは我が旦那(笑
でもそれ以外は、じいさんばあさんが着るようなパッとしないものばかり。
マルガリータに至っては、髪の毛も摘めてまとめちゃった上に、地味なドレスなんか着てるもんだから(でも色はたしかうすいピンクだったけれど)、どこのばーさんが出てきたのかと思ったー。

歌手陣です。
メフィストフェレを歌ったルネ・パーペ、大音響オーケストラに負けじと歌いました。が、それまで。最後のカーテンコールでは少しブーイングも飛んでいたのが理解できます。
ドタキャン常連カレヤはさすが、プレミエだけあってきちんと歌ってくれました。私、カレヤの舞台実は始めてだったんですが、やっぱりね上手だわ。
オポライスは、普通のソプラノ。どこにでもいるよねぇー。あまりインパクトありません。まぁ見た目がいいからいいんだろうけれど、今回は衣装も彼女に全然合わなくて、いいところなし。
ちょっと気を引いたのが、ワーグナーを歌ったボルジーニというバリトン。本当はテノールが歌う設定の役なのに、なぜにバリトンが?未だに疑問です(問い合わせたら、どちらのパートでも歌える役だから、ということでしたが・・・・)。これからチェックのバリトンです。(やっぱり私はバリトン・バスのファンだわー)

子供たちが歌う天使のコーラス、屋根裏で歌っていたのか、舞台裏だったせいで弱すぎー。もちろん、天から降ってくる歌声ですから、それが本当なんでしょうけれど。
コーラスを楽しみたい!と思ったらだめ、でした。

オーケストラはうん、なかなか皆様検討しました。
でも二回めは、当分先か、もう見なくてもいいかなぁ、という演目でした。(チャンチャン)
ブログ更新を怠けている間に、2015年も10月の終わりです。
今期2015/16年はいろいろとおもしろいオペラへ行くので、記憶に残しておくことにしました。その一回目はヴェルディのアイーダ。ラダメスデビューのヨーナス・カウフマン。そのカウフマンを始めて生で聞く私。始めてが重なりました。

中学生のころに始めて触れたオペラがこのアイーダ。いろいろな思い出がたくさん詰まっているオペラです。メロディーはほぼそらで歌えてしまうほど大好きなオペラの一つ。さらに昨今のテノールスター、カウフマンが歌うとなればいい機会。座った席は舞台向かって左側のバルコニー3列めあたり。中央よりでまずまずな席がゲット出来て期待が高まりました。

9月28日
ヴェルディ・アイーダ
指揮: Dan Ettinger
演出:Christof Nel
舞台:Jens Kilian
衣装:Ilse Welter-Fuchs

Amneris: Anna Smirnova
Aida:Krassimira Stoyanova
Radamès:Jonas Kaufmann
Ramfis:Ain Anger
Amonasro : Franco Vassallo
Der König : Marco Spotti
Ein Bote : Dean Power
Eine Priesterin : Anna Rajah

演出は至って普通。見ていてもこのごろのミュンヘンの演出にしては、つまらない?部類に入るぐらいオーソドックスでした。歌手が突っ立って歌う場面も多く、カウフマンって大根役者?と思ってしまった場面もちらほら。あとから、これは演出のせいでそう思ったことが判明しましたけど。

今回一番の難点は指揮者とオーケストラの意志の疎通が最悪だったこと。こんなにもオーケストラが戸惑っている感じを受けたのは、今まで数あるオペラを見ていて始めての経験です。アインザッツは最悪。いつ音を出していいのやら、???状態オーケストラ。指揮と曲がまったく一致していないのが見て取れます。せっかくトップの歌手が揃っているのに・・・、なんとももったいないオペラとなってしまいました。
それに比べて、噂違わず素晴らしかった歌手陣。
アムネリスを歌ったアンナ・スミルノヴァ、声(体系も)に役にぴったりとハマっていて、どうどうと歌いのける所は見ていてなかなか気持ちよかったです。アイーダを歌ったクラッシミラ・ストヤノヴァ、こちらも堂々とアムネリスと対決。女性陣は文句ありません。
ほとんど出ずっぱりといっていいランフィスを歌ったアイン・アンガー、この人の声はやっぱりいいですねぇ。初めからうっとりです。豊満な声質と響く低音、ううーーん、しびれるぅ。
途中から登場のアムナスロ。この役どころが大好きな私ですが、フランコ・ヴァッサロ、立ち上がりがいまいちで少し不安になりましたが、途中から安定してきたのでホッとしました。
さぁ、今回メインのカウフマン。彼もデビューなら、私もカウフマンデビュー。
しょっぱなの”清きアイーダ”を難なく歌いあげ、観客は一気に彼に魅了されています。うん、いいですねぇ。声は綺麗だし、なにせ音程が外れないし(って当たり前か)。その後もアムネリスとのやりとりやアイーダとのやりとりもお見事。最後の地下牢で昇天していくあたりの消えていく声などはうーーん、とうならせます。オペラが終わってもスタミナまだまだ十分、余裕のある感じがすばらしい。
カウフマンに限らず、今回出演の多くの歌手が安定したスタミナを持っていたことは、聞いている方も最後まで曲に安心してオペラに没頭出来るということです。鳥肌のオペラを久しぶりに十分堪能できました。

ただ私の好みからしたら、ラダメスはもう少し甘くて、なんとなくたまに”よわっ”とした声が出せる方がいいかも。ラダメスは意志は強くても、愛する女と祖国を捨てて逃げてしまおうとする、少し弱い所も持ち合わせた人ですから。
ずっと強いキャラクター印象の声で歌ったカウフマン。ドイツ人だからか、お堅い感じが少ししたけれど、今回は申し分のない歌唱力とオーラの持ち主の彼に脱帽です。


次回は、ミュンヘンブレミエのボイト作曲メフィストーフェレ。ルネ・パーペとヨーゼフ・カレヤのコンビです。
火曜日の午後あたりからひどい頭痛に悩まされて困りましたが、とにかく薬とベッド安静で木曜日の夜には復活して、バイエルン州立歌劇場の蝶々婦人に行ってこられました。今回座った席は一階土間ストール席。舞台に向かって左側の端よりで、カテゴリーとしては一番よい席。舞台はよく見えましたがしかし音響はいまいち。

この蝶々婦人は演出が約10年ぐらい前にされたものらしく、ミュンヘンにしてはオーソドックスな舞台と衣装。やっぱりヨーロッパ人が演出とか衣装担当するとこうなっちゃのよね、というもの。ほとんどカーニバルで中国人に変身したような・・・。ちょっと安っぽい生地を裾びらびらと広げて、舞台を歩き回る様は大和撫子とは全然違う!!とはいえ、長崎が舞台だからいいのかな、などと思いながらの鑑賞でした。

舞台と衣装が普通だったため、始めて真面目に見る蝶々婦人オペラに没頭できてよかったです。なかなか劇的なお話は、歌う人がいまいちでもそれなりに感動です。


指揮: Stefano Ranzani
演出: Wolf Busse
舞台: Otto Stich
衣装: Silvia Strahammer
コーラス: Stellario Fagone


蝶々婦人:Kristine Opolais
スズキ: Okka von der Damerau
ピンカートン: Dmytro Popov
ケイト ピンカートン:Marzia Marzo
シャープレス領事: Markus Eiche

昨年、ネトレプコの代役に立ったオポライスは絶賛されてミュンヘンで一気に人気者になりました。でも「皇帝ティートの慈悲」のヴぃテリアを歌ったオポライスはいまいちインパクトなく、メロディーの合間合間に落ち着きが感じられない印象が残っています。
今回も最初からなんかなぁ・・・、感がいなめません。低音が多く、ソプラノ泣かせの蝶々婦人役、こういうのをハルテロス嬢が歌ったら絶対にいいのにねぇ、などと思いながら聞きました。でもオポライスの演技力はなかなかのもの。見た目も綺麗だし見ている人を惹きつけます。こういうのをおばさまに歌われたくないです。なんたって15歳の設定なんですから。(笑
一幕はまぁ、それなり安定感あり物語自体を楽しめました。
さて、問題の第二幕、ピンカートンを思って歌うアリア「ある晴れた日に」・・・。これはいろいろな録音があり、一緒に行った次男君も期待してきいていました。が・・・・・・・・、あーあーあー、これが彼女の実力よねぇ。所詮ごく普通のお上手なソプラノなんだわ、彼女。なんとなくがっかりして終わったなぁ、と思った同時に、ファンらしき人たちから拍手・・・。え?え?思わずお世辞で私たちも拍手ぱらぱらしましたが・・・。となりの次男君、私の方向いてなんとそれも日本語で「ぜんぜんだめだったよね!!!」と、拍手するのも侵害、という態度。思わず笑いが出てしまう私。やっぱりねぇ、先入観なくいいもの聞きなれていると分かっちゃうんだなぁ。その反対となりの旦那はよかったねぇ~、と感動ぎみ。まぁ彼はね、お財布がかりだから楽しく感動してくれていいのです。
最後の自害シーンはとってもよかったですねぇ。演技派の彼女、もうちょっと歌をどうにか・・・。これからメトでもカウフマンと歌うらしいから上手になってほしいです。

ピンカートンを歌ったポポフさん。ドタキャン、もとから歌う気、やる気無しのカレヤの代役です。ポポフさん一年前にここで同じものを歌っているから大丈夫。卑怯なピンカートンを上手く歌っていました。声の張りも安定感もありなかなかよろしいじゃないの。でもあまりガツンとくる感じはしないのがちょっと残念。しかし本当に卑怯で意気地なしピンカートンを上手く演義していたので、旦那が卑怯者!と、となりで憤慨しておりました。(爆 

今回スズキを歌ったオッカさん、本当にオッカさんのような体系、肝っ玉母さんっぽいですが、私は彼女のどっしり落ち着いた声が好きです。声質は豊かで綺麗に旋律が流れるし、オポライスのように曲がぶちぶちと切れず聞いてて心地良いです。

さて、さて、今回聞き所のシャープレス領事、マルクス・アイヒェです。彼はワーグナー歌いでもあり私の中では注目のバリトン。あまりロアンチストな声の持ち主ではないのですが、昨年バイロイトでのタンホイザーのフォルフラムなどもしっかり確実。二年前からバイエルン州立歌劇場のアンサンブル。これからどんどんここで活躍してくれることでしょう。

オーケストラは座った席が端っこだったせいなのか、アンサンブルがいまいち悪く、とくに木管の出来は関心ならぬものがありました。やっぱり上から聞くのがいいかな。

ドラマチックで悲劇なオペラを我が旦那はとっても気に入った様子。今度はオポライスじゃないときに行きたい私と次男君でした。