OWON DGE2070 中華FG 入手 | zweisteinjpのブログ

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組込み関係の自作や趣味の音楽関係についてが主体に気ままに書いていきたいと考えています。
好きなミュージシャンはアランホールズワースで、音色やフレージング含めて気に入ってます。

電子工作の自作には必要な道具はどうしても色々出てきます。
半田ごてとかは製作に関わる能動的なツールですが、テスターやオシロスコープは受動的なツールです。
ファンクションジェネレータ(FG)は信号を入力するツールで、作成した電子回路が所望の動作をしているかどうかの確認を机上で行うために必要となるツールです。
フィールドでいきなり使ってみて全然ダメだった場合のいわゆる手戻りは極力ファンクションジェネレータで実際に近い状況を模擬した信号を入れて電子回路動作を確認します。
ファンクションジェネレータは15年くらい前に秋月電子で購入して使ってきました。当時はDDSタイプではないものが主流でしたが、それでも3万円以上はしたような気がします。
必要頻度がそんなに高くないし、大体困ることもなかったのですが、最近、1Hz未満の低周波パルスをスィープさせるような入力信号で処理するようなアプリケーションを検討する必要があり、手持ちのファンクションジェネレータでは能力が不足する事態に陥ったことから、新しく購入することにしました。
ちゃんとしたメーカーのものは高くて断念しました。Amazonで中華のファンクションジェネレータを調べるとメーカーは様々でも見た目や仕様が同じものが何種類か出回っています。自作系のブログとかでも色々書いてくれている方がおり、参考に検討してみました。似たようなタイプがあれこれ出回っている場合の特徴としては、納期と金額に一定の関係があることに気付きました。
短い納期のものは少し高く、長い納期のものは少し安い。多分メーカーのシールは貼り換えてあるだけ?みたいな印象でした。性能に関しては悪くはなさそうですが、微妙というのが正直なところ。
そういった中で、中華でも何社かは自分の中でマトモなのではないかと思うメーカーがあり、RIGOL、SIGLENT、OWON辺りは大丈夫なリストになってきています。特にRIGOLは費用対効果的にオシロスコープは自作派と定番になっています。
今回、ファンクションジェネレータについても結局、有象無象のところからピックアップするのはやめて、OWONの比較的廉価版のものにしました。秋月電子でも扱ってますし、YouTubeとかでチェックしても割と良さげです。
価格的には自作系向けに売っているファンクションジェネレータとしては少し高額側になるかと思いながらの購入ですが、必要な仕様と一か八かを避ける為のリスク回避費用と思うことにしました。


実際に物が届いてチェック。
漠然と思ってたより小さいです。以前から使っていたものと比較すると、特に奥行きが減っている事が大きく作用しています。
操作は慣れればかなりのことが出来そうですが、取説も見ながら試行錯誤は必要そうです。

今回一番必要としていた低周波パルスの出力に関しては期待通りの機能で分解能も申し分ありません。高周波側は70MHzまでですが、自分のアプリケーションは今のところパワーエレクトロニクスのスイッチングぐらいが周波数の上限なので問題なしです。

正弦波出力


方形波出力



下がこれまで使っていたファンクションジェネレータで上が新しい方。




それにしても日本メーカーからは期待出来ないのが残念です。

アナデバのDDS ICやPICのNCOとか使って面白い物を作っている国内のブロガーはそれなりに見かけますし、参考にさせて頂いたりもしますが、会社の製品としては出てこないんですね。Amazonで出回っている中華DDSはそれくらいのレベルから割と高度なやつまで色々あるところがスゴいと感じてます。
中国はパクる人もちゃんとやる人もごちゃ混ぜで混沌としてますが、いずれにしてもバイタリティは今の日本を凌駕しているというのが印象です。
日本がどうしてこうなのかは、技術ネタじゃない方で常々書いてますが。