下山事件は、
これまでも何度もいろいろなところで
特集されていますが
今回はNHKの未解決事件シリーズでの
特集でした



下山事件の事実だけを書くと
連合国の占領下にあった1949年
昭和24年7月6日に

当時の国鉄総裁である下山定則氏が
轢断死体で発見された事案
ということになります



自殺とするには
あまりにも不可解な点が多く
他殺とするには
証拠が足りない



防犯カメラもない時代
日本で初めて
ルミノール検査が行われた事件で
DNA鑑定なんてもっと後の
1989年(平成元年)なので
毛髪なんて見た目で判断していました



自殺説の根拠はその毛髪
総裁が休憩したとされる旅館に残された毛髪が
総裁のものと似ているから
総裁のものだろうという鑑定結果と
その旅館の女将が
「上品な男が休憩していった」
「ねずみ色の背広」
「チョコレート色の靴」などと
詳しく証言したこと
その付近を歩いていたという証言などなど…

今回の特集では
詳細が語られなかった気がするのだけれど
その旅館の女将の夫は元特高刑事なんですよね
さらに
黒幕といわれる亜細亜産業の社員に
女将が毎年
年賀状を出していたという逸話まであるんです



他殺説は
今回の特集どおりです



まぁ
こんな時代ですから
何が正しくて何が間違いなのか
誰を信じてよいのか
誰が嘘を言っているのかなんて
全くわからないので
いろんな説が浮上したのは
当然といったら当然な気もします

旅館の女将さんだって
夫が元警官だからこそ
積極的に協力しようとして
頑張ってより詳細なことを
思い出して証言しただけかもしれないし
発見現場付近を歩いていたのは
替え玉かもしれない



仮に真実が自殺であったとしても
事件調書が盗まれ
それが米国国立公文書館に保管されていて
当時の捜査内容が筒抜けだったという事実は
間違いないのではないかと思うのです

でも
この残されている資料も
改竄されている可能性だってある

疑い始めたら
すべてが嘘に感じる







自殺であったとしても
他殺であったとしても

鹿地事件により
キャノン機関や
傘下である
柿の木坂機関や日高機関
伊藤機関があったことは事実であり
その日本人工作員は
戦犯免除などと引き換えだったとされ
中野学校等の出身者とされていることを考えると
なんとも言えない虚しさと
やるせなさを覚えます



生きるため仕方なくなのか
思想に共鳴していたのかはわからないけれど
二重スパイは確実にいて
陰謀だの謀略だのということが
たくさんあったのでしょう



だけど下山事件が陰謀だったのかといわれると
それはわからない







二重スパイとされる
最初に証言した李は
韓国へ強制送還後消息不明

右翼運動家で
戦後最大のフィクサーと呼ばれた児玉誉士夫と
深いつながりを持っていた鎗水記者は
何者かに脅迫され
情報を公には出せなかった

その児玉は
「国鉄の人員整理にからんで、
 下山総裁の殺害計画があった」
と語っていた

1977年の「NHK特集」の映像より
何も知らないと語る
キャノン少佐の証言を放送していましたが
ジャック・キャノン氏は
1981年、
自宅ガレージで銃弾を胸に

2発撃ち込まれ死亡しています
自殺か他殺かは不明のままですが

自殺のときに2発撃つんですかね…







「日本は真の主権国家と言えるのか」







最後
田中角栄氏逮捕に関しても匂わせていたけど
事実はどこにあるんだろうか…。







地球