ドキュメンタリー解放区
ある家の記録



福島関連のドキュメンタリーでした。



国は
2020年から特定復興拠点外で
際除染に着手しています。
避難指示の解除を前提とする
従来の全面除染ではなく、
除染対象を幹線道路沿いの
両側20mなどに限り
対象内の家屋を解体、除染する手法です。



当時
ニュースになっていた方とは違うのかな?
今野家のドキュメンタリーでした。



母屋解体着手のときは連絡してほしい
その要望通り
連絡があり向かうと
"仮置き場が休工だからやらない"
とのこと
そんなことがわかっていれば
最初から
今日、母屋解体に着手する
などと家主に連絡はしないと思いますので
意味不明です。

そして
急な休工理由はやっぱりメディア
しかも
メディアがいることを理由に
前日から休工を決めていた環境省と安藤ハザマ
どっちが主導で
こんな対応をしたのかはわかりませんが
泣く泣く大切な母屋を解体する住民の気持ちを
何だと思っているのか

彼らには日々の生活があるんです。
連絡があったからこそ
予定を調整してあの場に来たのです。
そんなことは
考えなくてもわかるはずではないですか

何も言わずにこそこそと解体する前に
話し合いの時間を設けることは
できなかったのでしょうか

画面を通して観る限り
環境省は
メディアがいる前でやりたくないのは自明
ではなぜ、
メディアがいるとできないのか

きっと
解体を見せることができない理由を
示せないのでしょう
でなければ
こそこそと解体した理由が見当たりません。

かと言って
全面的にメディアを庇うつもりは
私にはありません。

誰だってなんの許可もなしに撮られて
全国放送されるのなんて嫌だと思うから。

書面で出して的な発言もあったように思いますので
きっと出してないのでしょう。

メディア側の
個人情報保護の観点には
引っかかってないから良いだろ的な
そんな態度が
画面から透けて見えてしまったので
私個人としては
ちょっとした嫌悪感が残りました。

出せって言うなら
ちゃんと手続きを踏んだほうが
良かったんではないんですかね?

もしかしたら
書面で手続きをする
そんな義務はないのかも知れません。
環境省も
母屋解体時に
家主に知らせる義務はないのかも知れません。

であれば
だからこそ
話し合いが必要です。

メディア 対 環境省
じゃなくて
メディアも環境省も
見るべき相手は住民ですよ。
寄り添うべき相手は住民です。

メディアなしでの立会いに
家主が理解を示せば
家主は大切な最期を
見ることができたのかもしれない。

番組では
環境省が謝罪の意向を示したとあったけれど
意向を示しただけで
謝罪はしていないのかな?

まぁ
謝罪してもらっても
最期のときは
もう永遠に訪れませんけどね。





解体するも地獄
残すも地獄





自分たちで終わりにしたのではなくて
強制的に
170年の歴史に
終止符を打たせられたこと
そこには
人々の暮らしがあったこと
そのことを国はもっと
知るべきだと思いました。





クローバー