ミヒャエル・エンデの『モモ』がきっかけである
翻訳学校にいた頃
一定量の訳文を提出することになって
ペアを組んだ人が
「『モモ』の原書を訳そう!」と言ったとき
当時すでにいい年齢だった私は
「今さら そんな子供っぽいのヤダよ~
」と全く乗り気ではなかったが
それは単にミヒャエル・エンデをはじめとする
児童文学作家たちのすごさを
分かっていなかったのである
ここで『モモ』については深く触れないが
それ以来 児童文学のすごさに
うち震えつつ
(「こんなスゴイもの あたいには書けない
」等々)それによってまた癒されてもきた
さっきから 「すごい すごい」って
何がすごいのかというと
物語の中に 悪漢も娼婦も浮気妻も出てこないし
(中には出てくるのもありますが)
特にこれといった大事件や醜聞もないのに
登場人物たちの行く末が気になり
最後まで引き込まれてしまうところ

(『サザエさん』を思い出して下さい
作品の中で なんら大事件はありませんし
誰も死なないし 恋愛もないのに
ロングセラーですよね)
あと児童文学の作者には
『ハイジ』の作者や
『あしながおじさん』の作者のように
(この2つも とても好きな作品
)経済的に恵まれた家のお嬢さんもいるが
大抵が「赤貧洗うがごとし」そのものの生活の中で
それでも安易な犯罪や虚栄に走らず
誰からも認められなくても
素晴らしい物語を書き続けた人が多い
それに これから紹介しようとしている
この作品のように
作者の実体験や子供時代がベースになっているものも多く
リアルだし 同時にとてもオリジナルなのだ
さて当該の作品だが
「大草原の小さな家」の原作シリーズの一部みたいだが
どうもその和訳本が見当たらない
(もしかして 私がわかってないだけなのかも

情報をお持ちの方は ぜひ教えて下さい)
もしかして超レアな原書をゲットしちゃった?
と勝手に浮かれているyapiでした


ペーパーバックにして 超デカ文字で
たったの73ページ
高校1年・2年程度の英語力で 十分読めますな
この読みやすさ 理解しやすさにもかかわらず
西部開拓時代の 独特の生活の様子が
とてもよく伝わってくるし
三姉妹が父母の愛情に包まれて
大自然の中で 成長していく様が
素晴らしいのデス
おとっつあんが かき集めたワラの山に上っては
てっぺんから滑る遊びをして 怒られたり
(マジで楽しそう
)両親の仕事で
おめかしして やや離れた街に行き
いろんな経験に おっかなびっくりの様子が
小さな女の子の視点で いきいきと描かれている
TVもない時代の 家庭の団らんとか
「ダメなことはダメ」と しっかり叱る親などは
現代からは遠いものになって
あまり共感できないかもしれないが
やはり 「こういう時代を経て現代に至ってる」
という感慨もあるし
(あくまでアメリカの話ですが)
実話的要素を抜きにして
単なる物語としても楽しめます
アタマの悪い上司と 言い争って疲れて
周囲の人間の誰ひとりとして
貴方を理解してくれないとき
ヤケ飲みしたり 競馬にカネをつぎ込むんじゃなく
児童書を ぜひ1冊読んでみて下さいね
