こんにちは。脳神経外科の片桐です。
片桐の「片」は片頭痛の「片」です。
現在は都内の病院で脳神経外科医長として頭痛外来を開設しております。
2023年9月御茶ノ水にクリニックを開業予定です。
さて、台風が発生し、具合の悪い方が増えてきています。
お天気の変化により、体のどこかに痛みが出ることを天気痛または気象痛と言います。
痛みの場所は頭、肩、首、腰、関節などですが、愛知医科大学病院で気象痛外来を開設なさっている佐藤純先生によると、気象痛の中でもやはり頭痛で困っている方が半分近くを占めるそうです。
気象痛が起こりやすい天気は、
前日と比べて大きく気温や気圧、湿度が変わる時です。
またこれらの1日の中での変化が大きい日
にも気象痛が起こりやすいです。
雨が降っていなくても、その前の急な気圧変化で頭痛が起きるのです。
敏感な方は台風が発生した時から異変を感じ始めます。
雨が降る前に体調の変化で雨を予想できる方、
気圧変化に弱い方、
頭痛外来にお通いの方の中にもいらっしゃるのではないでしょうか。
片頭痛患者の39%が気圧の変化に影響される
という研究データもあります。※
片頭痛持ちの妻も、今回は台風が発生してから片頭痛予防の注射をしているものの、久しぶりに頭痛が出ているようです。それでも注射をする前と比較すると格段に良いと言っております。これからの梅雨時期、片頭痛持ちの方は、注射を早めに検討した方がいいかもしれません。
新しいクリニックでは、気圧変化で天気痛・気象痛が出てしまう方のための高気圧酸素ルームを完備予定(こちらは自由診療)です。
天気頭痛もちの妻も息子も心待ちにしているようです。
高気圧酸素ルームについてはまた機会を設けて詳しくご説明させていただきます。
(9月開業の予定ですが、7月までは現在の病院にも出ておりますので、頭痛治療をお急ぎの方は電話でご予約ください。)
当科では気象痛による片頭痛も保険診療で拝見できますので、ご相談ください。
引き続き御茶ノ水の新規開業頭痛めまいクリニックの求人もよろしくお願いいたします。
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片桐彰久 Katagiri Akihisa M.D.,Ph.D.
脳神経外科専門医・指導医
日本頭痛学会・脳卒中学会・脳血管内治療学会・日本臨床高気圧酸素学会など 多くの学会の専門医・指導医を持つ。
妻と息子が片頭痛持ちであったことから頭痛診療を学び、板橋中央総合病院で頭痛外来を開設。片頭痛予防の抗CGRP製剤は区西北部医療圏で1番の使用経験を持つ。
2023年9月お茶の水頭痛めまいクリニック(仮)を開業予定。