こんにちは。脳神経外科の片桐です。
片桐の「片」は片頭痛の「片」です。
都内の病院で頭痛外来を開設しております。
ウェブカンファレンス後に、頭痛の権威の間中先生から、「片桐先生はとても熱心ですね、安心して患者さんを紹介できます。」というお言葉をいただきました。
同業者に安心して紹介できる、と言われることほど嬉しいことはありません。
また間中先生にお会いできる日を楽しみに、頭痛診療に貢献したいと思います。
間中先生語録、まだまだ続きます。
片頭痛の「NHK」
N 寝込む
H 吐く
K 苦しむ
そして、この片頭痛発作のたびに脳の血流が大きく変化し、脳浮腫の末、脳萎縮が起きたり、脳内アミロイドβというアルツハイマー病の原因となる物質の産生が起きると考えられています。
片頭痛の女性患者では、全ての認知症の発症リスクが1.65倍、アルツハイマー病は2.27倍というデータもあります。
Want L,et al:Acta Neurol Scand 145:87-93,2022
高齢者、特に女性での片頭痛がアルツハイマーを含む全ての認知症のリスクを上昇させると間中先生は強調なさっています。
このことだけを考えても、片頭痛はできる限り予防が必要な疾患だとお分かりいただけると思います。
月に4回の片頭痛でも慢性化してしまうと間中先生はお考えで、頭痛外来への敷居をもっと低くし、鎮痛薬を飲むほどの頭痛が月4回でもあれば、皆さんにまずは受診していただくことが必要だということを感じました。
間中先生はユーモアあふれる間中先生語録が飛び出すので、同じ時間の講演でもあっという間に時間が経ってしまう素敵な先生でした。
講演内容は間中先生の了承を得てブログに載せさせていただいております。
ご著書である「ねころんで読める頭痛学」は医師向けの頭痛診療入門書として絶大な人気を誇っています。ご著書にサインをいただきました。
会場の大磯プリンスホテルからは富士山も見えました。
頭痛治療に取り組むことは、人生に向き合うことだと思います。
頭痛のない人生を一緒に目指しましょう。
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