失明日記6 | 嘘の数だけ線を引こう

嘘の数だけ線を引こう

嘘とか付いてますけど本当の事だけ書きます。言いたくない、書きたくない事は黙秘ということで。

とりあえず処置室で寝てました。ボーッとして点滴うけてましたよ。眠いけど眠れないというか、意識がはっきりしないというか、そんな感じです。


そして放置されました。点滴うけてるだけだから問題ないんですが、意識も朦朧としてたし。

すると、なんかドキドキしてきた。いや、ドックンドックンしてきた。何だろう?そう思いつつノンキなのはやっぱり頭がはっきりしないからか。

しかもおかしい。鼓動を打っているのは胸ではなくて右腕だ。なんだろう?さすがに変なのでヒョイと頭だけ持ち上げて腕を見てみた。全身で起き上がらなかったのは点滴してるから。それ位は考えが回ったらしい。


するとどうでしょう、右腕の点滴してる部分がボッコン膨らんでいた。

声にこそ出しませんでしたが「なんだこりゃー!」でしたよ。

明らかに異常事態。呆けた頭でもそれは分かる。

なので、隣にいるであろうお医者様か看護婦さんに聞こえるように大きな声で叫びましたよ。

せーの!「かーんごーふさーん!」

はい、気持ちだけ大声でまったく声出てませんでした。

普通サイズの文字で書いたら「は~んほ~ふは~ん」そんな感じ。舌もまわってなかったんでしょうね。


その声が届いたのか、偶然見回りに来てくれたのか看護婦さんが入ってきました。当然右腕の事うったえました。

すると「あー、血管貫通しちゃったねー♪」軽い感じで言われちゃった。

当人としては「ギョ!」なっただけで、なんの安心にもならなかった。当たり前だー!



続く。