ねえ、現実に目を移せば本当は不安なんでしょう。目先の攻撃で満足していても不安の大本は変わらない。 | ずるずると道・郷・話を愛でる

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房総半島から栃木県北部を中心として、
街と街を結ぶ県道・国道・峠道を巡回しながら、
持続可能で成長する日本の未来の為に成すべき事を考えます。
日々の個人的な興味について書くこともあります。

なんとなく似た絵をかいても実際に見えるものはとてもかわいい妹というイメージからは程遠くなってしまう。部分的に切り取って見てうまくやったという評価はやはり間違っているのである。(いもいも)

 

 

長いだけで実績ゼロ!ようやく終止符が打たれる安倍一強支配と腐敗政権の末路

https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1578008016/

 

タイトルは「長いだけで実績はゼロ」ではない、「実績は大幅なマイナス」である。安倍批判にサヨクがよく使うバラマキという公共事業の仕事は、実際に成されていない。おそらく、消費税8%にする直前1年間で行った時限的な公共事業の拡大と、そのほかの時期に行い続けた国債の買取のことを指しているのだろう。しかし、本当のバラマキとは、庶民の懐に継続的にカネが至ることである。一時的に膨れたものであったり、カネを作っても仕事にならず、結果庶民にカネが回らないものは、バラマキとすら呼べないものであり、安倍政権は国債の買取というリフレ政策はやっていても、バラマキはほとんど行っていなかったのである。

 

反自民党のメディアである日刊ゲンダイの記事がベースとなっている内容となっている。コメント欄では2ちゃんねるのコメントらしく、日刊ゲンダイだから、もうそうだろうという思考停止のコメントも多くみられている。おそらくそれは、自民党ネットサポーターズやそれに感化された書き込みであろうとは思うが、差しがに今時、

 

  • 民主党時代の政策がすべて悪い、
  • その悪夢を救ったのは安倍政権だ。自民党は救世主だ、

 

などと、第2次安倍政権誕生時の現実離れした期待の声を、その政権運営の結果が明白な7年後の現在に振りかざされても、それこそカネもらっているのか?とか、あるいは金融商品の取引で得している一部の人間なのか?とか、安倍政権の経済ブレーンとしていまだに力を持っているリフレ派、カネさえ作っておけば、政府が仕事を作らなくても勝手に景気がよくなるとかそういうことを言っている連中と同調して、現実とは異なる妄想を現実のものと勘違いしていまだに持ち上げ続けるある種のお人好しなのかもしれない。

 

匿名掲示板に書き連ねる文言は、現実を見てのことではなく、一度作り上げた思想を修正することなく固定化しその判断によるルーチンワークとしての書き込みであることが多い。いくつか例のある、ネットリンチがエスカレートしたり、有名なネトウヨ暴走事件として有名になった余命三年ブログの呼びかけによる根拠のない弁護士弾劾請求の多発事件などのように、自分がなしていることの意味と現実とのすり合わせをしないで暴走してしまうことと本質的には変わらないことである。

 

彼らが忘れているのは、現実の素板する日本社会、日本経済を直視することであり、仮に自分の事業などが上手くいっていたとしても、それを支える社会自体の故障状態に目がいかないことである。現実の調子の悪さを、それが悪いことではないと言い聞かせるように資本主義の制度をなぞることが最高の正義だといったり、自民党政権がなければ日本がつぶれるとして、前政権の民主党時代を悪夢だとして、愛国アイコンを持つ現政権の首班を救世主だとしていまだにあがめたりしているのである。

 

7年にわたる政策は、日本の衰退を加速させるのに十分な、国境や国籍にこだわらない、日本を無国籍化する亡国政策の連続であり、これまでになしえなかったぐらいに、日本経済や日本社会の構造が破壊された。その構造破壊の最後に放った消費税増税10%は、脆弱となった構造に最後のインパクトを与えてしまった。経済指標が総崩れで、もう、台風だのなんだのという言い訳も無意味になるぐらいである。目先の修正では日本の未来は絶望的であり、構造そのものを立て直す必要がある。それは、安倍晋三首相や政権が言ってきたことと逆のことをしていかなければならないのである。

 

そういう意味で、上記の記事の日刊ゲンダイだから妄想だという考え自体が、現実を見ていないこととわかる。もちろん、安倍晋三をたたくことが重要であるが、その目的が、日本国の存在そのものをたたいくことであってはしょうがない。立て直す必要があるという認識をもって、日本社会の破壊者としての安倍晋三やその政権を批判するところまで昇華する必要があるのだ。そこにおける政府の役割は大きいことを肝に銘じる必要もある。