国民の豊かさと強さが目標。大きな目標を意識して小さな目標の矛盾を解消することが大事。 | ずるずると道・郷・話を愛でる

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房総半島から栃木県北部を中心として、
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【外交の安倍】北方領土「2島引き渡し」も困難 官邸や外務省で諦めムード https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1576370501/
 
この問題で安倍政権が立てた目標は何だったのか、よく思い出してもらいたい。
 
強気のプーチンを土下座外交で翻弄し、平和条約の餌で釣って、解決マン安倍首相の手柄を一つ作る。これではなかっただろうか。このどこに日本国としての利益があったのか。前提の分析すらあやふやで、佐藤優や鈴木宗男の妄想に近い希望的観測でしかないものに縋ってやろうとしていたことだ。失敗したら、国土という国の根幹をなすものをくれてやることになる。しかも、解決マン安倍晋三ただ一人の手柄と引き換えに、国を売るのである。ロシアの法律にのっとって経済支援までしようとしていたのである。プーチンもこのような自分を守ることすらできない国を相手にすることで、その付き合い方を根本的に見直すつもりで、今回の話を破断にしたようなところがある。
 
その拒否っぷりは、安易に手を出すと要らないものを引き入れてしまいそうな恐怖を感じているのではないだろうか。作戦の練り直して、米国、中国とともにおいしくいただく算段をつけた方がよいと考えているのかもしれない。そうであれば、むやみに領土問題をいじくることもあるまい。問題を先送りにして、しかるべき方策を総合的に練り直す方がよいはずである。
 
対する日本は、上のような国民から見ても腑抜けた態度である。交渉の原則として、最初に出す手は、妥協ポンとよりはるか遠くである必要があるという原則を全く無視している。最初から2頭で手を打とうとしたところで2島が返ってくるはずもないだろう。それができるのは戦争してそれが奪取できた時だけである。最初から結果は見えていたのだ。そういう意味で実に間抜けな表明で、それをまじめに報道しているマスコミもバカの仲間ということになるだろう。
 
こんなことをしているから、結局隣国に付け入るスキ、それも、特大のすきを示すことになり国際情勢を不安定にするのである。サヨクや丸腰になっていれば平和に勝手になるという人間の欲望を捻じ曲げる失礼な考え方の持ち主たちの求める、平和主義は、かえって戦争を呼び起こすことになる。別に戦争ができる国!軍靴の音が聞こえる!という幼稚園児の想像力で考えられる戦争回避は、実は、周りの軍事的拡張意欲をへたに刺激するだけである。要するに平和主義は周りの軍事拡張意欲の発火を促してしまうこともあることをよく知らないといけない。
 
安倍政権も自民党政権ではあるが、やっていることはそのような平和主義に基づいた政策をとり続けている。エネルギーの確保にしても、何かをやめれば、周りが助けてくれるという発想でいるようだ。経済についても緊縮財政という形で、必要なインフラ整備すらやめている自殺未遂国家なのである。与党にしても野党にしてもそのような平和主義は、自分たちも未来の子孫たちの息の根を止める自殺主義、であることをよく認識するべきである。