このままでは第三世界に突入。秩序を支えた「先進国」モラルが崩壊し始めた日本。 | ずるずると道・郷・話を愛でる

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房総半島から栃木県北部を中心として、
街と街を結ぶ県道・国道・峠道を巡回しながら、
持続可能で成長する日本の未来の為に成すべき事を考えます。
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何か変だと思っても、まさか・・と思って、最悪のことを考えていないで安閑としてられる時代は過ぎ去ろうとしている。危機にはひどく鈍感な安倍とその一味、そして、本気で危機を感じない多くの野党もまとめて、主導権を奪っていかないとどうしようもなくなるのである。

 

 

【神奈川】詐欺グループ「警察官を向かわせます」→警察官役の現役警察官が来る 特殊詐欺「受け子」役の巡査を逮捕 https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1572593162/

 

警察がオレオレ詐欺の片棒を担いでしまう日が来てしまうとは。

それだけ、カネが少ないということだろうか。

こんな状況に誰がした。緊縮財政で経済規模が世界の中で取り残された日本においては、警察官も詐欺の片棒を持った方がよいと思ってしまうほどに先行き不安なものなのだろうか。こうやって破滅することも織り込み済みでやったとしたら、あまりにも社会としての未来が暗すぎると思うのである。このような土台の崩壊は、思わぬところからの崩壊をもたらすことを知らせてくれる。

 

警察が信用ならず、最後の駆け込み寺にもならない状況は、第三世界では常識的なところである。先進国においては、警察は警察として市民を守るという立場を堅持してきたのである。しかし、これでは、その信頼は相当既存することにはなってしまう。かなり、身近な巡査のレベルでそのモラルが崩壊したのは衝撃である。表に出てきたものがあれば、その裏ではどれだけの崩壊が起こっているのか、という疑念がどこまでも広がってしまうのだ。その安すぎる賃金もその理由となり、将来にわたる希望もわかないことがさらにそれに追い打ちをかける。民間では、正規非正規の比率が秘跡の方が多くなるという雇用不安定化が進む中、正規従業員も低賃金化にあえいでいる。安定的といわれている公務員、しかも、危険を伴う職業でもこの程度の扱いがされている状況は、精神論も含めてモラルを保持する状況が破壊されてしまっているといってもいいのだろう。

 

いかに今の政治が、そしてその経済政策がうまくいっていると安心している中で、足元はずいぶんボロボロであることに気が付かされるのである。本当にこのままで、自分に被害が来ないのかどうかということである。実は、明日をも知れぬ状態なのに、なんとなくうまくいっていると思い込んでいるだけではないか。そういう不安にさいなまれてしまう事実を突きつけられる事件である。

 

これでも、新自由主義で、何も作れない日本を追認して、崩壊を見過ごし続けるのか、かつてのように国内でいろいろなものを作り、経済も自立する形で発展させられる能力を取り戻そうという努力をするのか、その二択で、なんとなく前者を選び続けるのだろうか。あるいは、安倍を攻撃しているふりをして、ほぼ同調する、高等遊民左翼の美談に酔い続けているのか。後者の2つでいる限り、このような崩壊は、思わぬところで見られることになり、そのたびにあまりももろい国家、社会のインフラに驚くことになるだろう。しかし、そうなってからでは、命にもかかわるレベルの相当痛い目に合うことは避けられないのである。そうなれは、復帰しようという気力も残らないかもしれない。