ハゲタカに共感して失われた40年に加速する | ずるずると道・郷・話を愛でる

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先生!やればできる、とかそういう暢気なことを言っていることより、こんなに髪の毛が長いと普段が大変です!当たり前のように納得していてもやはりおかしいことはおかしいとかんじなければならないこともあるのだ。 (やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)

 

【埼玉】あおり運転「酷すぎ」一部始終 爆音で空ぶかし、急ブレーキも...被害者がドラレコ動画公開

上記の記事に貼られた動画で、ドライブレコーダで撮影されたあおり運転の番組があると思ってみていたものがあった。

 

 

前半はまさに、バイクがあおり運転を受けて、しかも、高速を降りてからわざわざ文句を言いに来るというなんというか、バカッターで騒ぎを起こす学生のような行動をとるいい大人の話をしていた。それで番組が終わると思いきや、後半は、番組宣伝を兼ねての「ハゲタカ」作者のインタビューであった。

 

この作者いわく、失われた10年といってきたときから今も変わらない。すでに失われた30年といわれているがこのままでは40年になる!といっていた。買われないのは、会社が腐っているからで、それを変えるのは、外資である「ハゲタカ」なのだ。ということらしい。腐った会社というのは、建設業であったり、既存の製造業であったりするという。バブル崩壊から2000年過ぎ当時の分析である、人と投資の削減をしたから、という分析はまあ正しい。

 

会社も生き物なのだ。生き物だから死ぬべき時が来て、その場で死ぬべきなのだ。

 

と言ってのけた。日本に100年以上の老舗企業が多いことをについて、全く分析もせず、バブルの失敗をすべて日本のシステムがすべて悪いと思っているところがあるようだ。番組に戻ってコメントしていたコーナー担当者は、プロフェッショナルとしての自覚とか矜持が必要だといっていたが、そのようなものを打ち砕くような、状況を破壊に理想を見るのである。

 

壊せば何とかなるかもしれない。その気持ちはわかる。しかし、その気持ちに反して、壊して何もなくなって、バラバラになった日本人しかいないところの、そこのどこにプロフェッショナル意識が醸成する世界がありうると思ったのか。個々の能力に頼っているだけでは国レベルの力には到底なりえないのである。そういう認識を彼は持っていたのであろうか。

 

その言及は、橋下徹当たりのグレートリセットと言いぐさがそっくりである。一遍つぶせばいいと思っているあたりが実におめでたいし、復活するためのタネを探す気もないところが実に、考えなしであった。米国や中国の企業が日本のために何かするのか、ということを素直に考えれば、そんなことは、おいそれと言い切れるものではないのだ。

 

会社は生き物ではない。人間はいずれ死んでは行くが生きていく人間がその命脈を紡いでいくものだ。

 

米国・中国という新自由主義に染まった外資というハゲタカは、実体の存在しない抽象的な概念であるカネというシステムを利用して、実業会社を乗っ取り、ただ、何かごまかしの仕掛けをして会社価値というカネのまやかしを施して、うっぱらっていくのみである。会社に醸成されてきたものは、カネというくだらない価値観でのみ取捨選択されて、日本の国力に必要なものさえ打ち捨てていく。とんでもない鼻の利かないくず生物である。

 

そんなものに乗っかって、国を破壊し続けているのに協力している、経営者および経産省を中心とする官僚の連中はくずに従う屑ということになるだろう。

 

しかし、それでも、ハゲタカの作者や、したり顔のコーナー担当者が言うこととは異なり、自分たちのプロ意識を取り戻すのは、自分たちの国のやり方を「取り戻して」行くほかにないのだ。ハゲタカに頼る道は、バブル崩壊で自信を過剰になくしてしまい、安易な答えを外に求めてしまう病気にかかってしまった罹患病者のたわごとに過ぎない。